焼肉も自己責任なら輸血も自己責任で
2004年5月25日『伝染性海綿状脳症の一種スクレイピーにかかった羊の筋肉から病原体の異常プリオンを検出したと、フランス・トゥールーズ獣医大などのグループが24日、米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に発表した。異常プリオンが食肉になる動物の筋肉から検出されたのは初めて。厚生労働省は、スクレイピーの羊を食べて人が感染した例はない上、国内では生後1年以上の羊を全頭検査していることから、国内の羊肉で健康上の問題が出ることは考えにくい、としている。スクレイピーは神経系が侵されて死亡する羊の病気。牛海綿状脳症(BSE)や人のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)と同様に、タンパク質の一種である異常プリオンが原因で起きる。研究グループは、自然にスクレイピーに感染した羊や、異常プリオンをえさに混ぜて食べさせた羊を調べた。その結果、自然感染の羊では、症状が出る前の生後13カ月半でも筋肉から異常プリオンが検出された。えさに混ぜた場合では、生後12カ月で検出されたケースもあった。筋肉中の異常プリオンの量は、プリオンが蓄積しやすい脳に比べ5000分の1と少なく、感染力は低いという。異常プリオンの筋肉からの検出はこれまで、実験的に感染させたマウスや変異型CJD患者での例が報告されている。』
『山内一也(やまのうち・かずや)東大名誉教授の話 牛の場合では、牛海綿状脳症(BSE)の牛の肉を別の牛の脳に接種して感染性を調べる実験が英国で行われているが、感染したとの報告はない。欧州連合(EU)でも、ネズミの筋肉から異常プリオンが見つかった際に牛肉の安全性が議論されたが、新たな対策を取る必要はないとの結論が出ている。科学的検証は必要だが、直ちに安全性が問題になることはないのではないか。
』
直ちに問題にならないとはいずれ問題になるかもしれないがという意味なのだろうか.プリオン病はすぐには発症しないだろうからそれはそうだろう.現在は非常に稀な感染症でもあるのですぐには問題にならないともいえる.だが,私が学生のころはAIDSでさえ稀な病気だったことを忘れてはならない.
焼肉で感染してもあまり問題にならないが輸血で感染したらそれこそ大問題となってマスコミのいいネタになりそうである.
『山内一也(やまのうち・かずや)東大名誉教授の話 牛の場合では、牛海綿状脳症(BSE)の牛の肉を別の牛の脳に接種して感染性を調べる実験が英国で行われているが、感染したとの報告はない。欧州連合(EU)でも、ネズミの筋肉から異常プリオンが見つかった際に牛肉の安全性が議論されたが、新たな対策を取る必要はないとの結論が出ている。科学的検証は必要だが、直ちに安全性が問題になることはないのではないか。
』
直ちに問題にならないとはいずれ問題になるかもしれないがという意味なのだろうか.プリオン病はすぐには発症しないだろうからそれはそうだろう.現在は非常に稀な感染症でもあるのですぐには問題にならないともいえる.だが,私が学生のころはAIDSでさえ稀な病気だったことを忘れてはならない.
焼肉で感染してもあまり問題にならないが輸血で感染したらそれこそ大問題となってマスコミのいいネタになりそうである.
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