うまい話

2005年1月10日 医療の問題
『--「良医」育成に初の指針 厚労省、2000病院に周知--

 新人医師に昨年4月から義務化された臨床研修で、小児科や内科など幅広い分野で必要な診療技術を教え込んでもらうため、厚生労働省は10日までに、初の「指導ガイドライン」を作成し、全国2200余りある研修先の病院に周知する方針を決めた。
 「働きながら見て学べ」という徒弟的な風潮が根強い中、どこでも“良医”が育つよう指導法を標準化するのが狙い。各分野の関連医学会などの協力を得て春までに試行版をつくり、現場に順次普及させたい考えだ。
 厚労省医師臨床研修推進室によると、ガイドラインは新制度で数カ月間ずつ経験するよう定められた小児科、内科、外科、救急医療などの7領域について、専門医学会メンバーらによる検討班をつくって作成する。』
 
 ガイドラインで指導法を標準化するのは結構なことだ.指導法が書いてあればそれに従って教えればよいということなのだろう.研修医にどういう風に接するのがいいのかも含めて是非とも現場で役立つガイドラインができることを期待しよう.

 残る問題は標準化された指導でよい医師が量産されるかどうかということである.文部省の学習指導要領というのを思い出してもらいたい.はたして標準化した指導を行うとみんな優秀な生徒になったであろうか.

「働きながら見て学べ」という徒弟的な風潮が根強い中、どこでも“良医”が育つよう指導法を標準化するのが狙いとあるが,そもそも良医とはどんな医師なのであろうか.徒弟制の小さな病院では良医は生まれないといいたいのだろうか.

 ガイドラインに従ってたった数カ月間ずつ小児科、内科、外科、救急医療などの7領域を経験するだけで良医になれるんだったら結構なことだろうがそんなうまい話があるだろうか.

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