『--JR脱線事故「過去の行政も検証したい」 国交相--

 JR宝塚線の脱線事故をめぐり、北側国土交通相は13日の閣議後会見で、原因究明や再発防止と並行して、過去の同省の監督・指導が適切だったかどうか検証する考えを明らかにした。

 北側国交相は、監督官庁としては「事故が二度とないようにするのが最大の責任」とする一方、「国交省は車体の基準を定めたり、立ち入り検査をしたりするなどの権限がある。これまでさまざまな指導をしてきたが、制度面、運用面で問題がなかったかどうかの検証をしたい」と述べた。

 また、事故発生直後の救助活動に協力した地元の人や消防関係者らに対し、総務省や地元自治体と協議して謝意を表したいと述べた。』

『--羽田空港の管制ミスなどで17人処分 国交省--

 羽田空港で先月29日夜、管制官が工事で滑走路が閉鎖されたことを忘れたまま、日本航空機2機に着陸を指示した問題で、国土交通省は13日、現場にいた次席航空管制官(54)ら管制官5人と、監督する立場の岩崎貞二航空局長ら6人の計11人を訓告などの処分にした。あわせて情報共有のマニュアル導入など再発防止策をまとめた。

 また、同空港で3月、誘導路から十分な距離をとらずに設置した監視カメラに日航機の主翼が接触した問題でも、東京航空局管理課長ら6人を処分した。

 国交省の調べでは、当日の担当だった管制官18人には3月3日に閉鎖の情報が伝えられ、4月以降は職場の掲示板などに閉鎖情報が掲示されていた。しかし、航空情報の担当管制官は当日の勤務前の打ち合わせで閉鎖を知らせず、次席も気づかなかった。同省は、重要な情報の管理手続きが不明確で、相互監視態勢が機能していなかったなどと結論づけた。

 新たにまとめた再発防止策は、重要な情報の入手・共有のためのマニュアルを定め14日から実行▽管制官の使うパソコン画面に、必要な情報を常時掲示▽航空情報担当をベテラン管制官から指名――など。

 相次ぐトラブルを受けて国交省は13日、航空局と主要空港の幹部による緊急会議を開き、北側国交相が、「一連のトラブルに共通しているのは、安全に対する意識の甘さと、安全に関する組織の風通しの悪さだと痛感している」と語った。』

 常識のある対応とはこういうものだろう.省みるに厚生労働省はどうであろうか.古くは公害病の認定にはじまり最近ではプリオン病や薬害エイズはたまた医師の名義貸しや病院の不正請求の見落とし,そして大学病院での相次ぐ医療事故など監督省庁としての責任は感じないのであろうか.

 普段は医師や病院まかせにし,いい加減な監査で医師数や不正な診療報酬請求を見落とし(見逃し?)する.マスコミに指摘されるや必要以上に執拗な監査を繰り返し,自分たちの監査もれは棚にあげて病院の責任を過去にさかのぼって追及し保険医を停止して地域の病床数を削減し地方の医療を荒廃させる.
 
 確かに医師名義貸しは不正請求に直結する違法行為であるが,毎年監査していながら気づかなかったとでもいうのであろうか.マスコミに叩かれたら今度は執拗に監査して自分たちの監督責任をごまかしたのではないかと思われても不思議はないだろう.なんといっても公金を着服したり無駄使いした実績のあるあの社会保険庁である.

 厚生労働省も過去にさかのぼって監督・指導が適切だったかどうか自ら検証する必要があるのではないだろうか.不正請求した病院の処分もいいが,監査の責任者も過去にさかのぼって処分されるのが常識ある公正な対応というものであろう.

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