『--がんで脳死の米女性出産 820グラムの女児は元気--

 AP通信によると、妊娠早期に脳腫瘍(しゅよう)のため脳死と診断された米バージニア州のスーザン・トレスさん(26)が2日、女児を出産した。

 脳死の女性による出産例はほかにもあるが、トレスさんの場合はがんが既に肺などに転移、子宮に広がる前に胎児が十分に発育できるか時間との闘いになっていたため、内外の注目を集めていた。帝王切開で生まれた女児は体重わずか820グラムだが元気という。トレスさんの状態は不明。

 ワクチン研究者のトレスさんは5月、自宅で突然倒れ呼吸が停止。極めて悪性度の高いがんの一種メラノーマが脳に広がっていた。夫のジェーソンさんは仕事を辞めて妻に付き添い、出産のために人工呼吸器の装着を続けた。

 出産後の赤ちゃんが発育できるぎりぎりの時期とされる妊娠24週が過ぎた2日、手術が行われた。

 集中治療室(ICU)でのケアなど保険適用外の医療費が週に数万ドルかかるため、日本など海外からも含め、これまでに総額40万ドル(約4400万円)の寄付がトレスさんに寄せられた。』

 その後のニュースがなくてどうなったか心配していたのだが,無事に生まれたようだ.メラノーマには脳原発のものと転移性のものとあるのだが,どちらだったのであろうか.

 医療が進歩していることもあるのだろうが,それにしても赤ちゃんの生命力もたいしたものだ.たくさんの寄付が寄せられたのはひとつの命の尊さを知る人がたくさんいたからなのであろう.

 今度,米国の日系3世の監督が広島・長崎の原爆のドキュメンタリーをつくるそうである.今でも米国の多くの人たちは戦争終結のために原爆は必要であったと信じているそうであるが,一瞬でこの世から消えてしまった何千人もの子供たちのことはどう考えているのだろうか.

 私にとって毎年8月は命の重さについて考える季節である.

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