砂上楼閣

2005年9月26日 社会の問題
『日本は「豊かさ」で10位 寿命、医師数など国際比較

 社会経済生産性本部が22日発表した2005年版「国民の豊かさの国際比較」によると、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟30カ国の中で総合10位にランクされた。

 平均寿命や医師数、高学歴率など56の指標を元に、各国の「豊かさ」を指標化し比べた。日本は前年調査より4つランクを上げたものの、世界第2の経済大国の実力と比べ、「豊かさ」が伴っていない実態があらためて浮かび上がった。

 分野別で日本が上位だったのは、CO2排出量や自治体のごみ処理量などを比較した「環境」での4位。病院のベッド数や乳児死亡率などの「健康」は8位だった。

 個別の指標では、平均寿命が1位で、15歳の生徒の科学力は2位。一方で人口1000人当たりの医師数(27位)や教師1人当たりの生徒数(26位)などの悪さが目立った。国民1人当たりの政府の累積債務では最下位となった。

 総合1位はルクセンブルク、2位ノルウェー、3位スウェーデン。米国は12位、英国は19位、韓国は20位だった』

 平均寿命や学力は高いのに医師数や教師の数が少ないということは医療と教育の効率は高いということだろう.だが,それは医師や教師にとっては労働環境が悪いということだ.低コストで医療や教育をするのは結構だが現場が荒廃してしまってはいずれレベルの低下をまねき現状維持は困難になるだろう.

 現状で満足できるならいいが,国民1人当たりの政府の累積債務では最下位ということは借金で築いた豊かさということで破産したときにはすべてが無に帰すというのでは意味がないだろう.選挙で大勝した小泉首相はどちらに転んでも歴史に残る首相になるのだろうが,出来れば塀の内側に転んでほしいものである.

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