『---遺伝子情報を使用せず 採用、保険加入でIBM---
米コンピューター大手IBMは10日、特定の病気へのかかりやすさを知る手掛かりとなる遺伝子情報を、新規社員を採用する際の判断材料などとして使用しない方針を発表した。米大手企業としてこうした方針を明言したのは初めてとみられる。ロイター通信が伝えた。
血液などの遺伝子を精密分析することで得られる遺伝子情報が雇用や昇進に悪影響を及ぼす「遺伝子差別」への懸念が増す中、IBMの決定は遺伝子分野でのプライバシー問題と企業活動の関係をめぐる議論に影響を与えそうだ。
発表によると、IBMは新規社員採用時に加え、現社員についても健康保険加入などの適性検査で遺伝子情報は一切使用しない。担当者は「遺伝子情報は個人の特性をほぼ決定する情報ではあるが、会社への貢献やチームワークなど社員としての資質とは何の関係もない」と同通信に話した。
米メディアによると、潜在的に病気になる可能性のある社員を特定することで、社員の健康管理に役立ち、健康保険料の企業側負担を減らすことができるとして、一部の企業が入社希望者を対象とした遺伝子診断の実施を検討。
既に社員の遺伝子情報を収集、管理する請負業務をビジネス化する動きも見られるが、「究極のプライバシー」とされる遺伝子情報を企業が利用することへの反発は強く、第三者に情報が漏えいする可能性も指摘されている。』
日本ではまだあまり一般的な話ではないが,今後ジーンチップの普及とともに遺伝子診断は一般化すると思われる.これが純粋に予防医学や治療に利用されるのなら問題ない.その場合,得られた情報は医師と患者のみが知ることで医師には守秘義務があるから外部に漏れる心配もない.
問題はこれら情報を医療目的以外で使用することに法的な規制をかけられるかどうかであろう.遺伝子の研究がさらに進みこれら情報が企業に漏れればあらゆる点で新たな差別が生まれることは明白であろう.特に保険料不払いで問題になるほど保険料を払いたくないわが国の保険会社や社員の医療費で会社が傾いてしまった米国のGMのような会社では利益追求のための手段として利用できるなら是非欲しい情報だろう.
わが国も医療費を減らすことに躍起になっているのが現状で,すでに手段を選ばない状態になっているようだが,究極の個人情報である遺伝子情報を企業の手にゆだねるようなバカな真似だけはやめて欲しいものだ.
米コンピューター大手IBMは10日、特定の病気へのかかりやすさを知る手掛かりとなる遺伝子情報を、新規社員を採用する際の判断材料などとして使用しない方針を発表した。米大手企業としてこうした方針を明言したのは初めてとみられる。ロイター通信が伝えた。
血液などの遺伝子を精密分析することで得られる遺伝子情報が雇用や昇進に悪影響を及ぼす「遺伝子差別」への懸念が増す中、IBMの決定は遺伝子分野でのプライバシー問題と企業活動の関係をめぐる議論に影響を与えそうだ。
発表によると、IBMは新規社員採用時に加え、現社員についても健康保険加入などの適性検査で遺伝子情報は一切使用しない。担当者は「遺伝子情報は個人の特性をほぼ決定する情報ではあるが、会社への貢献やチームワークなど社員としての資質とは何の関係もない」と同通信に話した。
米メディアによると、潜在的に病気になる可能性のある社員を特定することで、社員の健康管理に役立ち、健康保険料の企業側負担を減らすことができるとして、一部の企業が入社希望者を対象とした遺伝子診断の実施を検討。
既に社員の遺伝子情報を収集、管理する請負業務をビジネス化する動きも見られるが、「究極のプライバシー」とされる遺伝子情報を企業が利用することへの反発は強く、第三者に情報が漏えいする可能性も指摘されている。』
日本ではまだあまり一般的な話ではないが,今後ジーンチップの普及とともに遺伝子診断は一般化すると思われる.これが純粋に予防医学や治療に利用されるのなら問題ない.その場合,得られた情報は医師と患者のみが知ることで医師には守秘義務があるから外部に漏れる心配もない.
問題はこれら情報を医療目的以外で使用することに法的な規制をかけられるかどうかであろう.遺伝子の研究がさらに進みこれら情報が企業に漏れればあらゆる点で新たな差別が生まれることは明白であろう.特に保険料不払いで問題になるほど保険料を払いたくないわが国の保険会社や社員の医療費で会社が傾いてしまった米国のGMのような会社では利益追求のための手段として利用できるなら是非欲しい情報だろう.
わが国も医療費を減らすことに躍起になっているのが現状で,すでに手段を選ばない状態になっているようだが,究極の個人情報である遺伝子情報を企業の手にゆだねるようなバカな真似だけはやめて欲しいものだ.
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