『--医師数、27万人超える 医療施設で女性4万人突破 診療所の平均年齢58歳--
2004年末時点の医師の数は02年より7684人(2・9%)増え、27万371人だったことが17日、2年ごとに実施している厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」で分かった。
病院と診療所(19床以下)で働く医師は25万6668人。このうち女性は初めて4万人を突破して4万2040人で、全体の16・4%、29歳以下では35・3%を占め、女性の進出が目立つ。
診療所の医師の平均年齢は、病院の医師に比べて16歳高い58歳。地域別では西日本の方が医師の密度が高い〓西高東低〓の傾向が続いている。
04年末現在の届け出によると、全国の人口10万人当たりの医師数は211.7人。病院と診療所で働く医師数でみると全国平均は201人で、初めて200人の大台に乗った。都道府県別では、東京が264.2人でトップだったが、2-5位には、262.4人の徳島をはじめ、高知、京都、鳥取が入り、西日本が占めた。最も少なかったのが埼玉の129.4人で、茨城、千葉、青森と東日本が続いた。
平均年齢は47.8歳。病院の医師の42.1歳に対し、診療所は58歳だった。診療科別にみると、診療所の婦人科、外科、性病科、産婦人科が60歳を超えた。病院の眼科、形成外科、美容外科、皮膚科、耳鼻咽喉(いんこう)科は30代と若い。』
『--医師数増加でも産婦人科、外科医など減少 厚労省調査--
全国で医師数が増え続ける一方、産婦人科医や外科医、内科医は減少している――。厚生労働省が17日発表した04年医師・歯科医師・薬剤師調査でこんな傾向が明らかになった。地域別では全国的な増加傾向のなかで、青森、山梨の2県では人口10万人当たりの医師数が減少。特定の診療科や地域で医師が不足している「医師の偏在」を改めて浮き彫りにしている。
調査によると、全国の医師数は27万371人で、前回調査の02年に比べ7684人の増。実際に医療施設で働いている人は25万6668人で、そのうち病院(20床以上)が16万3683人(平均年齢42.1歳)、診療所(19床以下)は9万2985人(同58.0歳)だった。
診療科別にみると、循環器科や消化器科(胃腸科)は前回調査より7%程度増えているのに対し、産婦人科は4.3%(455人)、外科は2.6%(628人)、内科は1.4%(1034人)の減。一部地域で医師不足が指摘されている小児科は1.4%(196人)増えた。 』
医師数全体は増加しているが,地域と診療科による偏在が進んでいるということらしい.私もすでにベテランと言われる年代ということになるのだろうが,それでも医師の平均年齢よりは若くまだまだ若いということで素直に喜ぶことにしよう.
病院の眼科、形成外科、美容外科、皮膚科、耳鼻咽喉(いんこう)科は30代と若いのは少ない経験年数で開業することが可能だからなのだろう.最近の医学生がこれらの科にいきたがる理由もわかる.要するにリスクが少なく,早く開業できて高収入であるからである.お金が欲しくて医師になるものには好都合というわけであろう.
外科医(脳外科医も)が少なくなっているのも実感としてわかるような気がする.医療事故のこともあるし,リスクに比べて技術料が低く内科系に比べ評価が低いことがやりがいの無さにつながっているのだろう.内科出身の院長にコストでいろいろ言われたあげくに,夜中に多発外傷などの救急患者で血みどろになりながら朝まで緊急手術をやっているのが外科なのである.
結局,自己犠牲の精神で時間外まで一生懸命やっても診療科に関係なく病院での給料は同じなのである.最近の医学生はそういうことを十分知っているから眼科や皮膚科を希望するものが多いのは当然だろう.産婦人科や小児科の診療報酬は多少は改善されたようだが,このままでは外科医も同じ運命をたどると思うのは私だけであろうか.
2004年末時点の医師の数は02年より7684人(2・9%)増え、27万371人だったことが17日、2年ごとに実施している厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」で分かった。
病院と診療所(19床以下)で働く医師は25万6668人。このうち女性は初めて4万人を突破して4万2040人で、全体の16・4%、29歳以下では35・3%を占め、女性の進出が目立つ。
診療所の医師の平均年齢は、病院の医師に比べて16歳高い58歳。地域別では西日本の方が医師の密度が高い〓西高東低〓の傾向が続いている。
04年末現在の届け出によると、全国の人口10万人当たりの医師数は211.7人。病院と診療所で働く医師数でみると全国平均は201人で、初めて200人の大台に乗った。都道府県別では、東京が264.2人でトップだったが、2-5位には、262.4人の徳島をはじめ、高知、京都、鳥取が入り、西日本が占めた。最も少なかったのが埼玉の129.4人で、茨城、千葉、青森と東日本が続いた。
平均年齢は47.8歳。病院の医師の42.1歳に対し、診療所は58歳だった。診療科別にみると、診療所の婦人科、外科、性病科、産婦人科が60歳を超えた。病院の眼科、形成外科、美容外科、皮膚科、耳鼻咽喉(いんこう)科は30代と若い。』
『--医師数増加でも産婦人科、外科医など減少 厚労省調査--
全国で医師数が増え続ける一方、産婦人科医や外科医、内科医は減少している――。厚生労働省が17日発表した04年医師・歯科医師・薬剤師調査でこんな傾向が明らかになった。地域別では全国的な増加傾向のなかで、青森、山梨の2県では人口10万人当たりの医師数が減少。特定の診療科や地域で医師が不足している「医師の偏在」を改めて浮き彫りにしている。
調査によると、全国の医師数は27万371人で、前回調査の02年に比べ7684人の増。実際に医療施設で働いている人は25万6668人で、そのうち病院(20床以上)が16万3683人(平均年齢42.1歳)、診療所(19床以下)は9万2985人(同58.0歳)だった。
診療科別にみると、循環器科や消化器科(胃腸科)は前回調査より7%程度増えているのに対し、産婦人科は4.3%(455人)、外科は2.6%(628人)、内科は1.4%(1034人)の減。一部地域で医師不足が指摘されている小児科は1.4%(196人)増えた。 』
医師数全体は増加しているが,地域と診療科による偏在が進んでいるということらしい.私もすでにベテランと言われる年代ということになるのだろうが,それでも医師の平均年齢よりは若くまだまだ若いということで素直に喜ぶことにしよう.
病院の眼科、形成外科、美容外科、皮膚科、耳鼻咽喉(いんこう)科は30代と若いのは少ない経験年数で開業することが可能だからなのだろう.最近の医学生がこれらの科にいきたがる理由もわかる.要するにリスクが少なく,早く開業できて高収入であるからである.お金が欲しくて医師になるものには好都合というわけであろう.
外科医(脳外科医も)が少なくなっているのも実感としてわかるような気がする.医療事故のこともあるし,リスクに比べて技術料が低く内科系に比べ評価が低いことがやりがいの無さにつながっているのだろう.内科出身の院長にコストでいろいろ言われたあげくに,夜中に多発外傷などの救急患者で血みどろになりながら朝まで緊急手術をやっているのが外科なのである.
結局,自己犠牲の精神で時間外まで一生懸命やっても診療科に関係なく病院での給料は同じなのである.最近の医学生はそういうことを十分知っているから眼科や皮膚科を希望するものが多いのは当然だろう.産婦人科や小児科の診療報酬は多少は改善されたようだが,このままでは外科医も同じ運命をたどると思うのは私だけであろうか.
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