『 -- トヨタ、「リコール必要と判断せず」 熊本県警に反論 --

 トヨタ自動車のRV車「ハイラックス」のリコール問題で、同社は20日午前、報告書を国土交通省に提出し、04年10月のリコール段階で国内外で82件の不具合情報を把握していたことを明らかにした。だが、96年に強度を上げた部品に変更した際の認識については「(大きな力のかかる)特定の環境で起きており、リコールが必要との判断ではない」と主張。危険性を認識しながらリコールなどを怠り、人身事故を引き起こしたとする熊本県警の立件容疑に真っ向から反論する形となった。

 一方、報告書を提出する際、トヨタの瀧本正民副社長は「世間にご迷惑をかけたことはおわびします」と述べた。

 04年8月に熊本県内で5人が重軽傷を負った事故をめぐり、同県警が今月、当時の同社品質保証部長ら3人を業務上過失傷害容疑で書類送検したのを受けて、国交省が21日までの報告を求めていた。

 同社は、ハンドルの動きを前輪に伝える「リレーロッド」が強度不足だとしてリコールを届けた際、国内で11件の不具合があると報告した。

 しかし、報告書などによると、同社はこの時点で国内46件、国外36件の計82件の不具合情報を把握していた。販売会社から文書で報告される市場技術情報、保証期間内の部品交換件数、利用者からの苦情の合計とされ、件数の届け出件数との食い違いについてトヨタは国交省側に「報告内容の精査が不十分だった」などと説明したという。

 また、95〜96年に社内調査で強度不足を認識し、96年3月、強度を高めた部品に変更。同社にはこの時点までに5件の不具合情報が寄せられていたが、駐車場で止まったままハンドルを操作して部品が折れるなど、限られた環境で起きるものと判断したという。リコールの検討会議を開いたのは04年春だったとされる。 』

ガソリンが高騰しいずれはトヨタのハイブリッドかなと思っていたのだが,コスト削減のために部品の強度が不十分なまま放置されていたというのが事実ならいくら販売台数が多くても私はトヨタの車は買わないだろう.古いモデルの部品をそのまま流用したのが原因と書いてあったが,部品の共用化でこうしたことが起きるのであれば車種が多いというのはあまりいいことではないのかも知れない.

最近話題になっているパロマの湯沸かし器の事故もそうであるが,器械が不具合になるということはそれなりに原因があるからであって頻度が少ないからときちんと原因の究明をしないからいずれ大きな被害がでるのだろう.生命にかかわるような重大な故障は徹底的に原因を究明するという危機管理の意識の問題だと思うのだが,このトヨタ側の説明はいまや世界一の自動車会社のものとは思えないお粗末な言い訳である.

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