『 -- 安倍氏「新しい憲法書いていく」…政権構想に盛る意向 --

 安倍官房長官は22日昼、横浜市内で開かれた自民党の再チャレンジ支援議員連盟の会合で講演し、次期政権で憲法を全面改正すべきだとの考えを示したうえ、9月の総裁選に向けた自らの政権構想に憲法の全面改正を盛り込む意向を表明した。

 安倍氏は、「21世紀にふさわしい新しい日本の創造に向け、私たちの手で新しい憲法を作っていく気持ちを持たなければならない。既に自民党は憲法草案を作っており、次のリーダーはこの新しい憲法を政治スケジュールに乗せていくリーダーシップを発揮しなければならない」と述べた。

 また、「新しい憲法を書いていく。その精神こそが新しい時代を作っていくことにつながる」とも強調した。』

国民が望んでいるのは新しい憲法による新しい時代なのだろうか.現在の憲法が完璧だとは思っていないが,戦後60年にわたる平和な日本の礎が終戦当時の反省に基づいてつくられた現憲法であることだけは確かな事実である.新憲法が平和で安定した新しい日本を作るという根拠はどこにあるのだろうか.

皮肉なことに米軍占領下で草案が練られた現憲法が,米国との軍事同盟の新しい時代のために足かせとなっているわけである.自衛隊という名の軍備の拡張を現憲法の解釈を変えながら行ってきたのがもう論理的な限界になったということなのだろう.実際問題として自衛権の解釈以外に現憲法で不都合なことがそれほどあるとは私には思えないのである.

経済的に米国に従属し,アジアにおける米国の防波堤になるべく憲法を改正したところで日本に明るい未来が訪れると考えられるほど楽天的でないのは私だけだろうか.

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