確信犯

2007年8月15日 社会の問題
『「白い恋人」賞味期限を「引き延ばし」 石屋製菓

 北海道土産として知られるチョコレート菓子「白い恋人」の製造元、石屋製菓(札幌市、石水勲社長)が、「白い恋人」の賞味期限を故意に本来の期限よりも1カ月先の日付に変えて出荷していたことが分かった。また、同じ工場で製造しているバウムクーヘンの一部から黄色ブドウ球菌、アイスキャンディーからは大腸菌群が検出され、同社は自主回収を始めた。14日、同社が発表した。

 同社によると、改ざんした「白い恋人」は56枚入りのセット4328箱で、賞味期限が「平成19年8月31日」「平成19年9月30日」と記載されたもの。売れ残りの商品を再包装する際に日付を改ざんした。同社によると賞味期限の表示は法的に必要ないが、担当者は「大丈夫だろうと思い魔が差した」と故意の改ざんを認め、このセットについて回収を始めた。改ざんを指摘するメールが同社に届き発覚した。

 菌が混じった可能性があるバウムクーヘンは177個で、同社はうち20個を回収した。これ以前に製造した商品も安全確認ができておらず、回収の対象にしている。アイスキャンディーは菌が混じったとみられる個数が判明しておらず、約3万4千本を自主回収した。このほか、保健所から滅菌処理の不備を指摘されている。同社は検出された菌はいずれも「体調が悪いと食中毒を誘発する恐れがある」という.』

私は「白い恋人」も「雪だるまアイス」も自分では買ったこともないけれど,その昔,ススキノにあった「石水」という石水勲社長の趣味の天ぷら屋には一度だけ行ったことがあった.でも,なんとなく気にくわなかったのでそれっきりである.

過去には雪印乳業,最近ではミート・ホープ,そして今度は石屋製菓と3回も同じような話が続いているのだからもう十分である.それも確信犯なのだから,いくら北海道経済に影響が出ようが,札幌商工会議所の副会頭だろうが,こういう企業にはレッドカードを出すしかないだろう.ニュースでは賞味期限のことが強調されていたが,消費者に販売された細菌入りの商品を速やかに回収しなかったことのほうがより罪が重いのではないだろうか.

記者会見のテレビでは,「(実行犯は部下だが)すべては私の不徳の致すところ」みたいな事を言っていたが,なんだか本心で責任を認めているのか怪しいところもどこかの首相にそっくりで,「公務はすべて退いて,一菓子屋にもどりたい」という言葉も裏を返した続投宣言のように聞こえたのは私だけだろうか.

過去の2つの大事件(大戦)から学んでいないという点ではこの社長も決して安倍首相に負けていないということだろう.ヒトの脳の進化は遅くて,いつの時代も同じ失敗を繰り返すもののようだから終戦記念日の今日は失敗を繰り返さないための危機管理について考えるにはちょうどいい日だったようである.

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索