やってると思ってはいたが...
2010年4月20日 医療の問題『向精神薬:生活保護受給者の処方薬ネット転売 男追送検へ
生活保護受給者に病気を装わせ、処方された向精神薬をインターネットで転売したとして、神奈川県警薬物銃器対策課は週内にも、同県横須賀市久比里、無職、大沢広一被告(41)=覚せい剤取締法違反などで起訴=を麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的譲渡、所持)などの疑いで横浜地検に追送検する方針を固めた。大沢被告が大阪市西成区あいりん地区の生活保護受給者から仕入れた向精神薬などを3年間で約200人に転売し、2000万円近く売り上げたとみて調べる。
捜査関係者によると、大沢被告は09年11~12月、向精神薬約1000錠をインターネットで知り合った宇都宮市の男性会社員(37)ら5人に約12万円で販売した疑いがある。
大沢被告の知人で別の覚せい剤事件で逮捕された大阪市港区の無職の男(53)が、暴力団関係者を通じてあいりん地区の生活保護受給者に向精神薬の入手を依頼。医療機関で「眠れない」などとウソの申告をさせていたという。安価で向精神薬を買い取り、大沢被告に卸していたとみられる。県警はこの男についても立件を視野に調べを進めている。
生活保護法では、生活保護受給者は福祉事務所発行の医療券を使うと指定医療機関で投薬や手術などが無料になる。大阪市によると、西成区の生活保護受給者は10年2月時点で約2万7000人。08年度決算で生活保護費のほぼ半分が医療費に充てられていた。』
生活保護受給者の一部の人だろうし,生活保護受給者にかぎらないのだろうが,いままでほとんど受診歴がないのに外来にやってきて睡眠導入剤や精神安定剤の処方を希望する人がいる.そういう人たちは大抵は薬の銘柄まで指定することが多い.病院慣れしていて口のきき方も横柄だから,なんとなく厭な感じを周囲に与えるので大体わかるものである.
最近は市内の病院ではブラックリストみたいなものが流れていたりするので,それに載っていればすぐにわかるから問題なく追い返せるのだが,そうでない場合は怪しいとは思いながらもいくらかの薬を処方するのが普通だろう.あまりにしつこくて外来に支障が出ても困るので適当なところで納得する程度の薬を渡すしかないということもあるし,そもそも処方された薬を横流ししているかどうかを確認することは不可能に近いから処方を拒否する事もできないのだ.
希望する薬は悪用される恐れがあるので他の薬を処方しようとすると,それならいらないと怒り出したあげく病院や医師に対して悪態をついたりする者までいる始末だ.これは昼間の外来でも相当迷惑な話だが,夜間に救急車でやってくる者までいるのだから非常識きわまりない話である.世の中いろんな人がいるということは理解しているつもりなのだが,まだまだ下には下がいるということを時々痛感させられるのだから恐れ入るしかないのである.
生活保護受給者に病気を装わせ、処方された向精神薬をインターネットで転売したとして、神奈川県警薬物銃器対策課は週内にも、同県横須賀市久比里、無職、大沢広一被告(41)=覚せい剤取締法違反などで起訴=を麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的譲渡、所持)などの疑いで横浜地検に追送検する方針を固めた。大沢被告が大阪市西成区あいりん地区の生活保護受給者から仕入れた向精神薬などを3年間で約200人に転売し、2000万円近く売り上げたとみて調べる。
捜査関係者によると、大沢被告は09年11~12月、向精神薬約1000錠をインターネットで知り合った宇都宮市の男性会社員(37)ら5人に約12万円で販売した疑いがある。
大沢被告の知人で別の覚せい剤事件で逮捕された大阪市港区の無職の男(53)が、暴力団関係者を通じてあいりん地区の生活保護受給者に向精神薬の入手を依頼。医療機関で「眠れない」などとウソの申告をさせていたという。安価で向精神薬を買い取り、大沢被告に卸していたとみられる。県警はこの男についても立件を視野に調べを進めている。
生活保護法では、生活保護受給者は福祉事務所発行の医療券を使うと指定医療機関で投薬や手術などが無料になる。大阪市によると、西成区の生活保護受給者は10年2月時点で約2万7000人。08年度決算で生活保護費のほぼ半分が医療費に充てられていた。』
生活保護受給者の一部の人だろうし,生活保護受給者にかぎらないのだろうが,いままでほとんど受診歴がないのに外来にやってきて睡眠導入剤や精神安定剤の処方を希望する人がいる.そういう人たちは大抵は薬の銘柄まで指定することが多い.病院慣れしていて口のきき方も横柄だから,なんとなく厭な感じを周囲に与えるので大体わかるものである.
最近は市内の病院ではブラックリストみたいなものが流れていたりするので,それに載っていればすぐにわかるから問題なく追い返せるのだが,そうでない場合は怪しいとは思いながらもいくらかの薬を処方するのが普通だろう.あまりにしつこくて外来に支障が出ても困るので適当なところで納得する程度の薬を渡すしかないということもあるし,そもそも処方された薬を横流ししているかどうかを確認することは不可能に近いから処方を拒否する事もできないのだ.
希望する薬は悪用される恐れがあるので他の薬を処方しようとすると,それならいらないと怒り出したあげく病院や医師に対して悪態をついたりする者までいる始末だ.これは昼間の外来でも相当迷惑な話だが,夜間に救急車でやってくる者までいるのだから非常識きわまりない話である.世の中いろんな人がいるということは理解しているつもりなのだが,まだまだ下には下がいるということを時々痛感させられるのだから恐れ入るしかないのである.
コメント