娘の小学校の卒業式に行ってきた.まず,学級ごとに父兄との記念写真を撮ったのだが,写真屋さんの指示に従って黙って並べばいいのものを一部のお母さんたちのうるさいこと.列が少し空いていたのだが,写真屋さんの指示を待てないのか写真屋さんに指示して仕事の邪魔をしている.これって医師にCTを撮れと指示するのと同じ感覚なのだろう.何をどう撮るかはプロの判断すべきことじゃないのだろうか.

 事前に配られた卒業式案内にも会場の席とりはお断りしますとあったのだが,写真撮影のために入ったのに荷物やハンカチを座席に置いて席とりをしようとするお母さんたちがいた.妻はそれを見ていたが,私は席とりは禁止なのを知っていたのでそのまま一度会場を出た.案の定,その後に放送で座席に置いた荷物をよけるように注意が入った.その後,さらに放送が入り置いたままの荷物は学校側で一時預かると言っていたので,一度でやめない厚顔無恥な人がいるのだろうなと思った.

 卒業証書授与の時に卒業証書が授与される前に名前を呼ばれた生徒が壇上で自分の将来像について一言ずつ述べるというのがあった.将来なりたい職業を言う子が多かったのだが,耳についたのは「○○のために医者になります.」というものだった.就職難のためか最近また医師人気が高まっているとは聞いていたが,ずいぶん医師になりたい子がいるのでちょっと驚いた.

 医師になるのはいいのだが,最近の研修医のようにメジャーな外科系を避けて眼科や耳鼻科ばかりが増えるのではどうかと思うし,あの子たちが研修医になる12年後には患者数がピークを迎え,その後は少子化でいずれ医師も余る時代が来ることなんかきっと知らないのだろうと思ってしまった.

 やはり親の職業や言動の影響が大きいのだろうが,ほとんどの子の将来像があまりに具体的で実現可能なことばかりだったので,最近の子供は夢がないなあと思ってしまった.せめて宇宙で働く人になりたいくらいは言って欲しかったなあ.



コメント

Mythril
2012年3月19日23:14


人は権威に弱いのかと。

『師』は自分より上…雲の上で…恩師も…。

『士』は専門的知識を持つ人みたいな。


それ以外のプロは…仕事させてやってる…そんな感覚の人が多くなってるかと感じます。
金さえ払えば、払う方が強い…何しても聞け…と。


そう言えば…

『師』の称号に拘ったのが看護師の名称でしたね。

看護師と看護士の間には大きな違いがあったようで…。

世の中…複雑…。


まる
2012年3月20日19:37

娘さん、ご卒業おめでとうございます。
職業選びって、難しいですね。わからなくても向きと不向きがあるのかもしれないですね。

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