ある日、救急隊から患者の搬入依頼があった.家族の話では午前中から元気がなく反応が低下して、午後には会話がかみ合わなくなったそうだが,夜中になり救急車を呼んで,以前に脳卒中になったことがあるから脳外科の病院に運ぶようにと救急隊員に注文したそうだ.
救急隊員の状況説明を聞いたところでは,認知症か代謝性脳症のようだった.救急隊員も私のところに依頼するのに困惑しているようだったので,快く受けてあげたが,家族が行き先まで指定できるとなると救急車はまさに無料の介護タクシーだろう.
5〜6分後に患者が搬入されてきた.診たところJCS3の見当識障害はあるようだが手足の明らかな麻痺はなさそうだった.糖尿病の既往はあるようだが低血糖はなかった.MRI検査で脳卒中ではなかったが,意識障害はたしかにあるので家族に説明し入院することになった.
入院時の指示を書こうと救急隊が持ってきた搬入依頼書をもう一度確認したところで既往歴の最後にC型肝炎と書かれていることに気付いたので,看護師に入院時検査に血中アンモニア濃度の測定を付け加えてもらった.
3時間半後に検査結果が出たと電話がかかってきた.血中アンモニア濃度は300以上あった.早速,点滴を特殊組成アミノ酸製剤に変更するために病棟へ行った。時刻は午前5時30分だった.
救急隊員の状況説明を聞いたところでは,認知症か代謝性脳症のようだった.救急隊員も私のところに依頼するのに困惑しているようだったので,快く受けてあげたが,家族が行き先まで指定できるとなると救急車はまさに無料の介護タクシーだろう.
5〜6分後に患者が搬入されてきた.診たところJCS3の見当識障害はあるようだが手足の明らかな麻痺はなさそうだった.糖尿病の既往はあるようだが低血糖はなかった.MRI検査で脳卒中ではなかったが,意識障害はたしかにあるので家族に説明し入院することになった.
入院時の指示を書こうと救急隊が持ってきた搬入依頼書をもう一度確認したところで既往歴の最後にC型肝炎と書かれていることに気付いたので,看護師に入院時検査に血中アンモニア濃度の測定を付け加えてもらった.
3時間半後に検査結果が出たと電話がかかってきた.血中アンモニア濃度は300以上あった.早速,点滴を特殊組成アミノ酸製剤に変更するために病棟へ行った。時刻は午前5時30分だった.
コメント