『ジャストシステム、購入した個人情報257万件を削除 「出所が明らかになっていない状況で購入」

 ベネッセコーポレーションから大量の個人情報が流出した問題で、ジャストシステムは7月11日、名簿業者を通じて購入した約257万件の個人情報を削除すると発表した。「データの出所が明らかになっていない状況で契約に至り、購入していたことが判明」したという。削除は「企業としての道義的責任」としている。

 同社は今年5月、「文献社」(東京都福生市)から257万3068件のデータを購入し、6月にダイレクトメール(DM)を発送した。

 通常、個人情報を購入してDMを発送する場合、個人情報が適法かつ公正に入手したものであることを条件に外部業者と契約を結んでいるという。文献社とも同様の条件で契約を結んだ上でデータを入手したが、社内調査の結果、「データの入手経路を確認しながら、最終的にはデータの出所が明らかになっていない状況で契約に至り、購入していたことが判明した」という。

 データがベネッセから流出した情報だと認識した上で利用した事実はないと改めて強調。また同社が購入したデータがベネッセから流出した情報かどうか、確認する手段がなく、「現時点においても、そのような事実を確認できているわけではない」という。

 同社に対し経済産業省、警視庁からの問い合わせなどはないが、要請があれば真摯に対応するとしている。

 ベネッセの個人情報流出では、ベネッセグループの情報処理子会社「シンフォーム」(岡山市)の下請け先業者の関係者が昨年末、データベースにアクセスして顧客情報をコピーした痕跡が見つかった。コピーはシンフォームの東京都多摩市内の事業所から行われた可能性があるという。ベネッセは不正競争防止法違反(営業秘密侵害)罪で近く刑事告訴する。』

 ベネッセは動物園や水族館で親子の個人情報と引き換えに景品を配るなどしているのを何度も見かけたし,私も子供が小さい頃に『しまじろう』のシリーズから教材を届けてもらっていたから膨大な個人情報を蓄積していたことだろう.

 以前から顧客データを元社員に盗まれたり下請けのメンテナンス作業員がデータを抜きとった事件が報道されていたのだから,ベネッセの問題点はやはり自社の宝である個人情報の管理の甘さにあることは疑いの余地がないし,言い訳の余地もないだろう.

 ジャストシステムの言い分ではあくまでも不正に入手されたデータであることを知らずにダイレクトメールを送ってしまったということだろう.しかし,もともとソフトウェアを作っていたような著作権にうるさい会社が,膨大な個人情報の出所を確認しなかったのは確信犯だったのではないか思われてもおかしくないだろう.

 auの光ファイバーの勧誘の時に思ったのだが,契約しているNTT東日本やソフトバンクから勧誘が来るのは理解出来るが,なぜ契約もしていないauから勧誘が来るのかわからなかった.今考えるとNTT東日本との光回線契約の情報がどこかからauに漏れたのではないかと思う.

 今やネット上を検索するだけでかなりの個人情報が手に入る時代になってしまったが,それでも自宅の住所や電話番号や子供の名前などは誰にでも教えたくはないものである.おそらく今回の一件でベネッセから我が家の情報も流失したと思われるが,今後どういうことが起きるのか少なくとも注意はしなければならないだろう.

コメント

loving-c.
loving-c.
2014年7月12日9:29

ベネッセもジャストシステムも堕ちたものです。

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