インチキ

2020年4月21日 社会の問題
『Huawei、一眼レフ写真を自社スマホで撮影と宣伝〜「iPhoneで撮影」入賞者指摘

Huaweiがデジタル一眼レフ(DSLP)カメラによる写真を自社スマートフォンで撮影したかのように見せかけていた問題で、同社が謝罪を発表しました。Huaweiの“偽装”を発見したのは、Appleによる「iPhoneで撮影(Shot on iPhone)」コンテストの入賞者でした。

30万円の一眼レフで撮影

問題の引き金となったのは、Huaweiが先日公開した写真コンテストの動画でした。動画では「Huaweiのスマートフォンで撮影」との表記とともに、ユーザーから投稿された写真が紹介されていました。

ところが公開直後から、何枚かの写真はデジタル一眼レフカメラで撮影したのではないか、といった疑惑が持ち上がります。最初に声を上げたのは、ジェイミー・ファ氏です。彼は2018年にAppleが開催したiPhone撮影コンテスト(iPhone Photgraphy Awards)で、2位に入賞(ファーピン・ジャオの名前で受賞)した過去を持つ人物でした。

彼はインターネット上に公開されていた同じ写真から、動画で紹介されている写真の何枚かがニコンのD850で撮影されたことを突き止めます。このデジタル一眼レフは、ボディだけでも価格が30万円前後する高額カメラです。

過去にも同様の一眼レフ事件あり

問題が大きくなるのを恐れ、Huaweiは中国SNSの微博で謝罪を発表するとともに、問題の写真がHuaweiの写真コミュニティ(Next-Image)に公開されていたものであり、「編集作業でうっかりし、Huaweiスマートフォンで撮影したとの表記が誤って動画の最後に入ってしまった」と釈明しました。Next-Imageは、誰でもいかなるデバイスの写真であろうと投稿が可能です。

huawei 謝罪

一部の写真は別の写真コミュニティ(500px)にクレジット付きで公開されていることが分かっていますが、同じクレジットでHuaweiのNext-Imageで投稿されているのかや、Huaweiが権利者に使用許可を取ったのかについては分かっていません。

ちなみに、Huaweiがデジタル一眼レフカメラで撮影した写真を自社スマートフォンによるものだと偽って宣伝するのは、今回が初めてではありません。

2016年は「我々のコミュニティを活発にするためにシェアされた」、2018年にも「提供されている製品イメージやコンテンツは参考にすぎない」と、いずれも今回同様、Huaweiは事件発覚後に“苦しい言い訳”を発表しています。』

ファーウェイといえば、「中国共産党および人民解放軍と密な関係にある」と述べ「中国諜報機関からの要求に秘密裏に協力することを義務付けられている」とされ、その製品には中国政府の要求に応じて密かにモバイルネットワークにアクセスできるバックドアが仕込まれているという噂のある会社だ。

その商品のPR動画にこうしたインチキまがいの写真が使われているというのは、いかにも中国的だ。中国国内仕様ならバックドアがあってもそれが中国仕様というものならそれでいいが、他国に流通する製品にまで中国仕様がまかり通ると思うのは間違いだろう。

中国人が本当はどう考えているのかはわからないが、嘘と隠し事で他国を欺き、見掛け倒しで他国を信用させるのが中国式だというのなら私は断固として受け入れることはできない。

日本市場向けではドコモ、KDDI、ソフトバンクでもファーウェイ製品は取り扱われているが、利用者の私生活が密かに覗かれていないか注意した方がいいだろう。

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