サマータイムと心臓発作
2014年3月31日 医療の問題 コメント (3)『サマータイム開始直後の月曜は心臓発作が急増、米研究
サマータイム(夏時間)開始のため時計の針を1時間進めると、直後の月曜に心臓発作が急増するとの研究論文が29日、米国心臓病学会(American College of Cardiology)で発表された。一方、サマータイムが終了して、人々が1時間余分に眠った後の火曜の発作は減少するという。
米成人の30パーセントは睡眠不足
論文によると、サマータイム開始・終了直後の1週間における心臓発作の発生件数に他の週との違いは見られず、件数の変化の傾向は数日も続かないことを示している。
しかし、論文の主著者で米コロラド大学デンバー校(University of Colorado in Denver)研究員のAmneet Sandhu氏(心臓病学)は、救急救命室に運び込まれる患者の急増が予測できれば、医師の事前の準備に役立つと語る。
「私たち人間の体は、睡眠時間がたった1時間少ないだけで非常に敏感に反応する可能性がある。つまり、急に時間が変更された直後は、すでに心臓病にかかりやすくなっている人たちのリスクがさらに高まる可能性があるということだ」
論文は、米ミシガン(Michigan)州の複数の病院のデータベースを基にしている。サマータイム開始直後の月曜の心臓発作の発生件数は、他の月曜よりも8件多く25%の上昇がみられたが、サマータイムが終了して標準時に戻った後の火曜には21%の減少がみられた。
これまでの研究で、月曜はもともと心臓発作が最も起こりやすい曜日ということが分かっている。
しかし、研究チームが4年間の継続した病院データを調査したところ、心臓発作の発生件数は、サマータイム開始前の月曜では平均93件だったのに対し、開始直後の月曜では125件で、34%の増加が見られた。
Sandhu氏は、今後の研究で、このミシガン州の研究結果をサマータイムを実施していないハワイ(Hawaii)州とアリゾナ(Arizona)州の心臓発作の傾向と比較したいと述べている。』
サマータイムは健康に有害でサービス残業を増やすだけだろうから反対であることは以前にも2度ほど書いているが,健康に有害なのは主に睡眠障害と言う視点だった.
今回の話は心臓発作の発生件数との関係ということだが,やはりサマータイムのために起床時間をいつもより1時間早くしなければならないことが一部の人にとっては大変なストレスになるということなのだろう.
幸いサマータイムはわが国には導入されていないが,睡眠のリズムが崩れるとストレスが大きいことは当直で夜中に起こされる度に自覚する事である.心臓発作にならないまでも当直明けに不機嫌になるのも当然のことだろう.
サマータイム(夏時間)開始のため時計の針を1時間進めると、直後の月曜に心臓発作が急増するとの研究論文が29日、米国心臓病学会(American College of Cardiology)で発表された。一方、サマータイムが終了して、人々が1時間余分に眠った後の火曜の発作は減少するという。
米成人の30パーセントは睡眠不足
論文によると、サマータイム開始・終了直後の1週間における心臓発作の発生件数に他の週との違いは見られず、件数の変化の傾向は数日も続かないことを示している。
しかし、論文の主著者で米コロラド大学デンバー校(University of Colorado in Denver)研究員のAmneet Sandhu氏(心臓病学)は、救急救命室に運び込まれる患者の急増が予測できれば、医師の事前の準備に役立つと語る。
「私たち人間の体は、睡眠時間がたった1時間少ないだけで非常に敏感に反応する可能性がある。つまり、急に時間が変更された直後は、すでに心臓病にかかりやすくなっている人たちのリスクがさらに高まる可能性があるということだ」
論文は、米ミシガン(Michigan)州の複数の病院のデータベースを基にしている。サマータイム開始直後の月曜の心臓発作の発生件数は、他の月曜よりも8件多く25%の上昇がみられたが、サマータイムが終了して標準時に戻った後の火曜には21%の減少がみられた。
これまでの研究で、月曜はもともと心臓発作が最も起こりやすい曜日ということが分かっている。
しかし、研究チームが4年間の継続した病院データを調査したところ、心臓発作の発生件数は、サマータイム開始前の月曜では平均93件だったのに対し、開始直後の月曜では125件で、34%の増加が見られた。
Sandhu氏は、今後の研究で、このミシガン州の研究結果をサマータイムを実施していないハワイ(Hawaii)州とアリゾナ(Arizona)州の心臓発作の傾向と比較したいと述べている。』
サマータイムは健康に有害でサービス残業を増やすだけだろうから反対であることは以前にも2度ほど書いているが,健康に有害なのは主に睡眠障害と言う視点だった.
今回の話は心臓発作の発生件数との関係ということだが,やはりサマータイムのために起床時間をいつもより1時間早くしなければならないことが一部の人にとっては大変なストレスになるということなのだろう.
幸いサマータイムはわが国には導入されていないが,睡眠のリズムが崩れるとストレスが大きいことは当直で夜中に起こされる度に自覚する事である.心臓発作にならないまでも当直明けに不機嫌になるのも当然のことだろう.
天気が悪くて外で撮影出来ないので,焦点距離58mmのレンズをD800につけてテストチャートを撮影して比較してみた.
評判通りNikonの新製品であるAF-S 58mmF1.4は,開放での解像度はあまり高くないようだが,周辺減光は最も少ないようだった.わずかに樽型の歪曲収差があり,像面湾曲もあるようで,ちょっとLeicaのNoctilux 50mmF1.0に似た性格のような気がした.
絞りをF1.4で統一したせいかNoct Nikko 50mm F1.2の解像度が一番良いように見える.AutoTopcol 50mm F1.4も古いMFレンズなのに中心部の解像度は高く見えたが,色収差のせいなのか中心から離れると像が二重になってボケているように見えた.
どのレンズもF4まで絞り込めば十分シャープな写りになりほとんど見分けがつかなくなるから,明るいレンズはやはり開放からF4くらいに存在価値があるのだろう.
写真は上からAF-S,Noct,AutoTopcolの順です.
評判通りNikonの新製品であるAF-S 58mmF1.4は,開放での解像度はあまり高くないようだが,周辺減光は最も少ないようだった.わずかに樽型の歪曲収差があり,像面湾曲もあるようで,ちょっとLeicaのNoctilux 50mmF1.0に似た性格のような気がした.
絞りをF1.4で統一したせいかNoct Nikko 50mm F1.2の解像度が一番良いように見える.AutoTopcol 50mm F1.4も古いMFレンズなのに中心部の解像度は高く見えたが,色収差のせいなのか中心から離れると像が二重になってボケているように見えた.
どのレンズもF4まで絞り込めば十分シャープな写りになりほとんど見分けがつかなくなるから,明るいレンズはやはり開放からF4くらいに存在価値があるのだろう.
写真は上からAF-S,Noct,AutoTopcolの順です.
昨日,帰宅する途中に白鳥が3羽飛んでいるのを見かけたので今朝にも群れが来るのではと思い,カメラを持っていつもより早く家を出た.
霧のためちょっとぼんやりした写りになったが,それでも毎年春の訪れを感じさせてくれる白鳥を今年も撮ることが出来て満足だった.
霧のためちょっとぼんやりした写りになったが,それでも毎年春の訪れを感じさせてくれる白鳥を今年も撮ることが出来て満足だった.
Wahoo Fitness
2014年3月25日 スポーツ
『Fixed GarminConnect Upload.』
自転車での速度,走行距離,心拍数はGarmin Edge 500で記録し,USB接続でPCからGarminConnectにアップロードしているが,固定ローラーでの記録はBluetooth経由でiPhoneのWahoo Fitnessで記録してからWiFi経由でGarminConnectにアップロードしている.
ところが,2月20日頃にWEBのGarminConnectがアップデートして以来,Wahoo FitnessからGarminConnectにUploadしようとするとエラーメッセージが出て出来なくなっていた.おそらくGarminConnectのアップロードプロトコルが変わったせいだと思うが,このため自転車と固定ローラーの記録が一元管理できなくなり困っていたのだ.
今日になりWahoo Fitnessのアップデートが出てApp Storeでダウンロード出来たので早速2月下旬からのトレーニングデータをアップロードした.今は自転車シーズンに備えて冬に増えた体重を落としているところなのでGarminConnectのカレンダーで毎週の消費カロリーを見ながらトレーニングするほうが効果的なのだ.
追記)3月28日にもう一度アップデートがあり,ユーザーインターフェイスの大幅な変更とログイン時の問題が改善されました.簡易的ながらトレーニング頻度もグラフで表されるようになっています.
自転車での速度,走行距離,心拍数はGarmin Edge 500で記録し,USB接続でPCからGarminConnectにアップロードしているが,固定ローラーでの記録はBluetooth経由でiPhoneのWahoo Fitnessで記録してからWiFi経由でGarminConnectにアップロードしている.
ところが,2月20日頃にWEBのGarminConnectがアップデートして以来,Wahoo FitnessからGarminConnectにUploadしようとするとエラーメッセージが出て出来なくなっていた.おそらくGarminConnectのアップロードプロトコルが変わったせいだと思うが,このため自転車と固定ローラーの記録が一元管理できなくなり困っていたのだ.
今日になりWahoo Fitnessのアップデートが出てApp Storeでダウンロード出来たので早速2月下旬からのトレーニングデータをアップロードした.今は自転車シーズンに備えて冬に増えた体重を落としているところなのでGarminConnectのカレンダーで毎週の消費カロリーを見ながらトレーニングするほうが効果的なのだ.
追記)3月28日にもう一度アップデートがあり,ユーザーインターフェイスの大幅な変更とログイン時の問題が改善されました.簡易的ながらトレーニング頻度もグラフで表されるようになっています.
昨日は今シーズン最後のスキーに行った.ちょうどソニーから発売になったアクションカムを手に入れたところだったのでテスト撮影をしてきた.
腕につけるモニターがカメラファインダー代わりになるのだが,ヘッドバンドで頭にカメラを固定してしまうと,モニターを見るにはどうしても視線を下に落とさねばならないのでカメラの向きが変わってしまうのだった.
それと天気が良いと液晶モニターの輝度が足りず画面が見えにくいのも気になったが,それでもコンデジを手にもって滑るよりははるかに安定して奇麗なビデオが撮れた.スキーはもう終わりなので,今度は自転車に取付けて走行中の風景でも撮ろうかと思っている.
腕につけるモニターがカメラファインダー代わりになるのだが,ヘッドバンドで頭にカメラを固定してしまうと,モニターを見るにはどうしても視線を下に落とさねばならないのでカメラの向きが変わってしまうのだった.
それと天気が良いと液晶モニターの輝度が足りず画面が見えにくいのも気になったが,それでもコンデジを手にもって滑るよりははるかに安定して奇麗なビデオが撮れた.スキーはもう終わりなので,今度は自転車に取付けて走行中の風景でも撮ろうかと思っている.
時間潰しに行ったヨドバシカメラで実物を手に取りファインダーを覗くまでは買う気などなかったのだが,絞り開放でのファインダーを覗いたとたんに気が変わり一番欲しいレンズになってしまった.
これを知らずに買わなくとも別に困る事は何もないのだが,知ってしまった以上は買わないと後悔しそうな気がしてきた.そして,やっぱり標準レンズの1本にどうしても加えたくなった.
まだ,写真の季節までには時間があるが,高価なレンズなので消費税が上がると5000円程価格が高くなってしまう.今買うか,それとも増税後に税金分値下がりしてから買うかと考えていたら,今日になり価格が上がり始めた.
増税後の値下がりを待っていたら来年になりそうなので,3月中の入荷を期待して予約を入れた.
これを知らずに買わなくとも別に困る事は何もないのだが,知ってしまった以上は買わないと後悔しそうな気がしてきた.そして,やっぱり標準レンズの1本にどうしても加えたくなった.
まだ,写真の季節までには時間があるが,高価なレンズなので消費税が上がると5000円程価格が高くなってしまう.今買うか,それとも増税後に税金分値下がりしてから買うかと考えていたら,今日になり価格が上がり始めた.
増税後の値下がりを待っていたら来年になりそうなので,3月中の入荷を期待して予約を入れた.
脳卒中(くも膜下出血)
2014年3月12日 医療の問題 コメント (1)『 沙保里、訃報に泣き崩れ「何で、何で」
レスリング女子で五輪3連覇を達成した吉田沙保里(31)の父で、日本代表コーチの栄勝(えいかつ)さんが11日、くも膜下出血のため急逝した。61歳だった。
吉田沙保里は東京での合宿に向けて日本女子代表の栄和人監督らと一緒に車で移動中に父、栄勝さんの訃報を聞き、泣き崩れたという。レスリング道場に安置された父の亡きがらと対面すると「お父さん、何で、何で」とおえつをもらしたという。報道陣に対応した兄の栄利さんは「沙保里はパニック状態。遺体に付き添っている」と説明した。』
『 三重県警高速隊によると、栄勝さんは11日午前7時15分ごろ、津市小舟の伊勢自動車道上り線の路肩に止まった車内で、ぐったりした様子で倒れているのを、別の車の運転手が発見。病院に運ばれたが、死亡が確認された。死因はくも膜下出血だった。
車の前方に傷があり、追い越し車線脇の中央分離帯に接触後、300メートル先の走行車線左側のガードレールにぶつかり、路肩に停車したとみられる。高速隊は、運転中に発症した栄勝さんが路肩に車を止めようとし、停車後に意識を失ったとみて調べている。
栄勝さんは、都内でのW杯合宿に参加するため午前6時半ごろ、1人で車に乗り自宅を出た。選手と合流するため愛知県大府市の至学館大に向かう途中だったという。』
脳卒中とは脳血管障害で急激に意識障害や運動麻痺をきたすことの総称である.起きている時でも眠っているときでも時間にかかわらず発症するので,もちろん車の運転中に起きる事もある.
運転中にくも膜下出血になり自分で停車できた患者さんは診た事がないが,タクシーの運転手さんが脳出血や脳梗塞になり意識障害になりながらも路肩に車を停めることができて救急車で運ばれてきたり,電柱にぶつかって交通事故ということで運ばれて来たら脳梗塞による視野障害が原因だったなど何例かは経験したことがある.
くも膜下出血でも出血が少量の場合は,自分で病院まで歩いて来る人もいるくらいだが,死亡する程の出血があったのであれば強烈な頭痛があったはずで,よく路肩に停車することが出来たものだと思う.おそらく停車後まもなく心肺停止になったのではないだろうか.
研修医時代に救急車で運ばれて来た頭痛の患者さんに,頭痛発症時の話を聞こうとしたら急に「先生.頭が痛い,痛い.....。」と叫びながら呼吸が停止し意識もなくなった経験がある.その間,おそらく1分くらいだった.だから,脳動脈瘤が破裂して意識がなくなるまでの時間はたぶんそれ位なのではないかと思う.
頭痛は,くも膜下出血に共通した唯一の症状であるが,教科書的には激しく吐き気を伴う頭痛といわれるものの,実際には痛みに対する感じ方は個人差が大きくて,時に歩いてきた人の出血がひどいのに驚く事もあれば,ひどく痛がっているのに頭部CTで見てもよくわからない程の少量のことがある.
脳卒中としてのくも膜下出血の原因は脳動脈瘤であり,現在は脳ドックで未破裂の脳動脈瘤が見つかって開頭クリッピング術や血管内塞栓術で破裂を予防する事ができるようになった.遺伝子との関連もいわれているが,血縁者に脳動脈瘤がある人に見つかる事はそれほど珍しくないので心配な人は脳ドックくらいは受けたほうがいい.
もっとも,脳ドックを受けて小さな脳動脈瘤が見つかってしまったばかりに,すぐに治療すべきか,それとも大きくなるまで経過をみるかで悩む事になることもあるのだが,破裂のリスクについてはUCAS Japanに詳しいのでそれの結果を参考に担当医と相談するのがいいと思う.
http://jns.umin.ac.jp/public/mem_all/UCAS/ucas.html
レスリング女子で五輪3連覇を達成した吉田沙保里(31)の父で、日本代表コーチの栄勝(えいかつ)さんが11日、くも膜下出血のため急逝した。61歳だった。
吉田沙保里は東京での合宿に向けて日本女子代表の栄和人監督らと一緒に車で移動中に父、栄勝さんの訃報を聞き、泣き崩れたという。レスリング道場に安置された父の亡きがらと対面すると「お父さん、何で、何で」とおえつをもらしたという。報道陣に対応した兄の栄利さんは「沙保里はパニック状態。遺体に付き添っている」と説明した。』
『 三重県警高速隊によると、栄勝さんは11日午前7時15分ごろ、津市小舟の伊勢自動車道上り線の路肩に止まった車内で、ぐったりした様子で倒れているのを、別の車の運転手が発見。病院に運ばれたが、死亡が確認された。死因はくも膜下出血だった。
車の前方に傷があり、追い越し車線脇の中央分離帯に接触後、300メートル先の走行車線左側のガードレールにぶつかり、路肩に停車したとみられる。高速隊は、運転中に発症した栄勝さんが路肩に車を止めようとし、停車後に意識を失ったとみて調べている。
栄勝さんは、都内でのW杯合宿に参加するため午前6時半ごろ、1人で車に乗り自宅を出た。選手と合流するため愛知県大府市の至学館大に向かう途中だったという。』
脳卒中とは脳血管障害で急激に意識障害や運動麻痺をきたすことの総称である.起きている時でも眠っているときでも時間にかかわらず発症するので,もちろん車の運転中に起きる事もある.
運転中にくも膜下出血になり自分で停車できた患者さんは診た事がないが,タクシーの運転手さんが脳出血や脳梗塞になり意識障害になりながらも路肩に車を停めることができて救急車で運ばれてきたり,電柱にぶつかって交通事故ということで運ばれて来たら脳梗塞による視野障害が原因だったなど何例かは経験したことがある.
くも膜下出血でも出血が少量の場合は,自分で病院まで歩いて来る人もいるくらいだが,死亡する程の出血があったのであれば強烈な頭痛があったはずで,よく路肩に停車することが出来たものだと思う.おそらく停車後まもなく心肺停止になったのではないだろうか.
研修医時代に救急車で運ばれて来た頭痛の患者さんに,頭痛発症時の話を聞こうとしたら急に「先生.頭が痛い,痛い.....。」と叫びながら呼吸が停止し意識もなくなった経験がある.その間,おそらく1分くらいだった.だから,脳動脈瘤が破裂して意識がなくなるまでの時間はたぶんそれ位なのではないかと思う.
頭痛は,くも膜下出血に共通した唯一の症状であるが,教科書的には激しく吐き気を伴う頭痛といわれるものの,実際には痛みに対する感じ方は個人差が大きくて,時に歩いてきた人の出血がひどいのに驚く事もあれば,ひどく痛がっているのに頭部CTで見てもよくわからない程の少量のことがある.
脳卒中としてのくも膜下出血の原因は脳動脈瘤であり,現在は脳ドックで未破裂の脳動脈瘤が見つかって開頭クリッピング術や血管内塞栓術で破裂を予防する事ができるようになった.遺伝子との関連もいわれているが,血縁者に脳動脈瘤がある人に見つかる事はそれほど珍しくないので心配な人は脳ドックくらいは受けたほうがいい.
もっとも,脳ドックを受けて小さな脳動脈瘤が見つかってしまったばかりに,すぐに治療すべきか,それとも大きくなるまで経過をみるかで悩む事になることもあるのだが,破裂のリスクについてはUCAS Japanに詳しいのでそれの結果を参考に担当医と相談するのがいいと思う.
http://jns.umin.ac.jp/public/mem_all/UCAS/ucas.html
廃炉作業の収束の目処も立たないらしいのに,貿易収支が赤字になると再稼働しかないって話になるんだから,原発の安全性なんて運まかせみたいなものだろう.
建設中の原発くらいは中止にすればいいのにそれもしないのだから,本当は将来的に脱原発する気もないのだろう.
http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/10/happy-11311_n_4932896.html
『 3.11 福島第一原発の収束作業現場は3年でどう変わったか? ベテラン作業員のハッピーさんに聞く
3月5日、福島県内の繁華街は冷たい雨が降っていた。待ち合わせの場所であるカラオケボックスのフロントで手持ちぶさたにしていると、1人の男性が入店。「こんばんは」と声をかけてきた。
彼は、福島第一原子力発電所で働く原発作業員のハッピーさんだ。20年近いキャリアを持つベテランで、東京電力の協力企業に勤めている。東日本大震災直後から、匿名でTwitterを開始。事故の収束作業は実際にはどうなっているのか。汚染水漏れの深刻な実態は……。現場で働く人間しか知り得ない情報を含めて、膨大な量のツイートをしてきた。現在のフォロワー数は実に8万8000人を数える。
2013年10月には、過去のツイートをまとめて『福島第一原発収束作業日記: 3.11からの700日』(河出書房新社)という単行本を出版。大きな反響とともに増刷を重ねている。本の帯で、ジャーナリストの津田大介さんは「どんな報道関係者にも真似できないルポルタージュであり、新世代の労働者文学でもある」と賞賛した。
今回、ハッピーさんに取材を申し込んだところ「身元がばれないように」というリクエストがあった。実名で情報発信すれば、現場にはいられなくなる恐れがあるため、今も匿名を貫き通しているのだという。東日本大震災から3年目を迎えるに当たって、原発作業員は何を感じているのか。福島第一原発をとりまく状況は事故直後から変わったのか? 変わってないのか? 忌憚のない意見を聞いた。
■「ハッピー」誕生は、マスコミへの憤りがきっかけだった
――なぜ原発作業員の立場で、匿名でツイートを始めようと思ったんですか?
東日本大震災があった3月11日から3号機で爆発が起きた3月14日までは、1F(いちえふ:福島第一原発の略称)で作業をしていました。その後、15日の未明に、吉田昌郎所長(当時)から「協力業者さんは避難してくれ」という話があって、僕は避難しました。
事故が起きた当初、1Fに勤めている僕のことを心配していろいろな方が、「大丈夫なの?」と問い合わせがあったんです。ただ、当時はなかなかメールがつながらない。Twitterの方がまだつながるということで、ハッピーのアカウントを取得してツイートを始めたんです。
――Twitterの方が、むしろメールよりつながった?
そうなんです。友達が心配してきて、話してきて。「大丈夫?」っていうのと「原発、本当にどうなってんの?」というのがあった。そのやりとりをTwitter上でしたのが始まりでした。ただ、自分も「原発の中にいる」という人間なので。なかなか自分の本名とか、身元が分かる形では発信できないから匿名にしたんです。
その頃は報道が錯綜していたんです。政府と東電に「福島原発事故対策統合連絡本部」というのができたものの、そこからの情報があまりにも正確な情報じゃないものが混じっていて、それをマスコミの方が取材する。それを評論家とかいろいろな方を呼んで報道しているわけです。僕もそれはテレビで見ていて、それまでいた現場と違いすぎると感じたんです。あまりに情報が少ないため、いろいろな推測が生まれて、「最悪の事態が」と煽る風潮がものすごくあって、それにちょっと憤りを感じていました。
――あやふやな情報を元に憶測だけで語っている人が多かった印象があります
そうです。そうした報道によって左右される方がいっぱいいたんです。少なくとも僕の友達、知り合いは、僕がTwitterをやっているのは教えていたので、そのつどメールを送るより、Twitterで僕の正確な情報を伝えたくて「マスコミが報道したこれは、実はこうなんだよ」っていうのを、つぶやいていこうと思ったんです。だから、自分の知り合いに対するメッセージだったんですよ。評論家の方も、かなり過激なことも言っていたので。「それはちょっと違うんじゃない?」とか。「実際、現場はこうだよ」とかいうのを伝えたかった。
――だんだん反響が大きくなっていく中で、自分でも不特定多数のフォロワーを意識するようになったのですか?
そんなに意識していないですよ。というのは、今では8万8千人のフォロワーがいるんですけど、それを意識してつぶやいているわけではないです。
――では、今はどういった意識で発言されているんですか?
当時からそうですが、あくまでも自分の知っている人に「今こういう状況だよ」と。それともう一つは、Twitterというのはずっと残っていきますから。記録も取れるし。自分はノートを書いて、日記を毎日つけるわけではないので、そのつぶやきの中で日記のつもりで書いてましたね。
そうすると、その中で日付も時間も載りますし。だからそういう形で、個人的には自分の日記的なものでしたね。だから書籍化するときも、『福島第一原発収束作業日記』というタイトルにしたんです。あくまでも、ルポではなくて、僕の中では日記です。その日記を不特定多数の人が見てくれれば、いろいろなことを、そのつぶやきから考える人もいるし。自分の思うところを自分勝手につぶやいています。
――そのスタンスは今も変わっていないと
変わってないですね。特に自分の意見を多くの人に強制するわけでもないし、「僕はこう思います」ということだけですね。
■福島第一原発の収束作業「現場の意欲は落ちている」
――3.11から、まもなく3年を迎えますが、改めて考えて、この3年間で1Fを取り巻く状況は変わったように感じますか?
よく聞かれるんですけど、難しいですね。変わった部分もあれば、変わっていない部分もあります。たとえば1Fの中でいうと、確かに現場はかわりました。環境が良くなったところもあるし。一方で全然変わらない場所もあるんです。原子炉の建屋の中は、調査すらまだ進んでない所が多数ある。
だから、作業員の環境改善のために敷地内の除染とか「外堀」の部分は進んでいますが、建屋の中はいまだに進んでいないと。それから汚染水にしたって、やってはいるんですが、放射性物質を除去するALPS(アルプス=多核種除去設備)が動かないのが原因で、去年の4月ぐらいから地下貯水槽から汚染水が漏れて、それを貯蔵するためにタンクをどんどん増設していくようになっています。原子炉の一応の冷却のループはできたんですけど、結局それからは全然進んでいないんですね。
――ALPSがうまく稼働してないということですか?
稼働はしてますけど、汚染水の放射性物質で取り除けるはずの62種類全部は取れていません。だから今、ホット試験という言い方をしているんですよ。そのホット試験も、なかなかうまくいっていない。本当はホット試験というのも当初の予定は約3カ月で済むぐらいの話だったのが、もう1年以上も続いている。だから現時点でも、いつ本格稼働するかわからない状況なんですよね。
――つまり辛うじて冷却し続けてはいるけど、そのために汚染水が増え続けてしまって対策が必要になる。いたちごっこみたいな状態ですね
そうですね。常に100度未満に温度を下げるまで冷却しようと、炉内燃料の冷却をしようというところまでは来たんだけど、綿密な計画を立てていたわけでは亡く、最初から行き当たりばったりの状態だった。冷却のループができ、冷温停止状態となってから政府は「収束宣言」を出しましたが、現場では全く収束どころの話ではなかったんです。
――ハッピーさんの著書のタイトルも「収束作業日記」となってますが、「まだ収束していない」という意味なんですね
そうです。だから、そういう意味では変わったところもあるけど、全く手つかず変わってない部分もあると。あと、警戒区域にしたって、除染はどんどん進んではいるけど、除染に対しても数値的目標がないのでキリがないという所もあります。一番変わってきているのは住民の気持ち、働く人の気持ちが、かなり変化してきていると思います。
――どのように変化したのでしょうか?
最初のうちは地元の方もかなりいたので、「1Fを収束させなきゃ」「浜通りをもとに戻さなきゃ」という気持ちで一生懸命やっていたんだけど、なかなか先が見えてこない。それと住民帰還にしたって国は無理やり地域に帰そうとしているのが見えるし、1Fの対策にしたって、国がいくら前に出たって「東電が主体」という部分は変わらないわけです。
国は「変える」「変わる」って言ってるんだけど、実質的には現場から見ると変わってないわけですよ。その辺から、みんなのモチベーションとか、前に進んでいく意欲というのが最近は落ちてるなという気はします。
それと、「5年100ミリ」(累積被曝線量が100ミリシーベルトを超えると、5年間は放射線業務に従事できないとする厚生労働省の通達)という縛りがありますので、事故当初からいた人は僕も含めて、今まで何百人単位で残っているんですけど、3年間で、大体60~80ミリの被曝をした人が結構多いんですよ。
残りの2年間は残線量20ミリで作業するなんて無理な状況なので、1Fの現場を離れる人が今は増えている。それが今、ベテランが離れていると言われているところです。原子炉の形って大きくわけて、PWR(加圧水型)とBWR(沸騰水型)の2種類があるんです。
今までは事故当初は全国の原発が順次止まりましたから、全国から技術者や作業員が応援で1Fに来ていたんです。ところが再稼働の話が出て、PWRの再稼働準備が先行したので、PWRの新規制基準に対応するため、主に西日本から人を呼べなくなった。さらに、東京電力の柏崎刈羽原発の6〜7号機の再稼働に向けて、現在はBWRの工事もどんどん始まっている。そうなると1Fで残り線量が少ない人たちやベテラン作業員は、そちらに流れていく傾向になっている状況です。
――1Fが収束してないのに、再稼働が進んでいくことによってベテラン技術者が離れていってしまうという問題が起きているんですね
そうですね。まず第一の問題は、1Fの現場検証が行われない状況下でありながら、政府が再稼働を進めていることです。次に作業員の問題として、1Fにしたって「5年間で100ミリシーベルト」の縛りがある。100ミリシーベルトを超えると、6年目からしか入れないので、原発従事者として登録できない。そうなると作業員の生活も懸かっているし、1年間の生活費を1Fで働いたからくれるかといったら、くれないですから。自分の生活を考えると、残りの被曝線量で働ける場所で仕事があるなら、そちらに行くわけです。
――最初のころは地元出身者が多かったですけど、いまは地元の人の比率はかなり少なくなっているような状況ですか?
そうです。当初は70%ぐらいが地元の人間でした。今は50%を下回っているんじゃないかと思います。それが正確な数字かどうかはわかりませんが。
地元の浜通りの人達は、作業員である前に被災者でもあるわけですよ。津波被害にしろ、原発被害にしろ、その被災者の多くは別な土地に避難しているわけです。ところが避難していると、さまざまな家庭の事情が出てくる。たとえば震災前には浜通りの介護施設に、おじいちゃん、おばあちゃんを入れていたのに、今は避難先で自ら面倒を見なくてはならない状況とか。子供のことが心配で、家族や親に反対され、原発で働くことができなくなって、辞めざるを得ない状況の人が増えているんです。
――現場の雰囲気も事故前と事故後、そして今と変わってきていますか?
変わってきてますよ。請負企業は30社ぐらいありますけど、長くやっていればいろいろな顔見知りもいっぱいいるんですけれど、今は減ってきているという実感はありますね。
作業員も事故前は、地元中心で地元の会社が人を集めたりしたんだけど、その人たちだけじゃもう賄いきれないから、現在は九州・沖縄・北海道・青森など、他の都道府県の人が増えたし、原発作業は初めてという人もかなり増えました。
■「汚染水は怖いもの」という意識すらない作業員も
――汚染水漏れが最近ニュースになることが多いのですが、あまりにも汚染水のニュースが多すぎて、特に首都圏の人々の間では感覚が麻痺してきているような印象を受けますが、現場ではどうでしょう?
「どういう感じ方か」なんですが、現場にいる人は汚染水に対する意識がそんなにないんですよ。実は汚染水漏れは、報道されないものも以前からいっぱいあったんです。変な言い方ですが、現場の作業員は汚染水に慣れちゃっている人が多いんですよ。
――首都圏の人よりも、もっと慣れている?
はい。もっと慣れてるからこそ、汚染水絡みのトラブルが頻出している部分もあるんです。2月28日、東京電力の相澤善吾副社長がJヴィレッジでの会見で「非常に恐ろしいものを扱ってるんだ」って安全意識をうながす言葉が出ました。あの人がそんなことを言ったのは初めてなんですよ。今まで僕らも、そんな言葉を聞いたことない。
でも、ベテラン作業員とか僕らみたいな長くやっている人は「このベクレルは危ない」「この線量は危ない」とか危険の度合いというのは判断できるわけです。でも見た目からすると線量も汚染も、痛くもかゆくもない、臭いもない、それから見た感じも雨水・普通の水と変わらない。ちょっと濁っているぐらいという感覚。
「これを1滴でも漏らしたら大変だ」という危機感がない人が多いんです。だからそれをちゃんと教育をして、意識付けを高くしていかないと、これからもトラブルを減らすのは難しいですね。
――最近入ってきた作業員の多くにとって、どこまで危険か肌感覚ではわからないと?
そうなんです。だから、今回そういうことがあって、これから作業員の教育も含めて「意識付けをしっかりやっていかなきゃ」という対策を東電は立てるんです。原発作業が初めての人たち、放射線の知識もない人たちがいっぱい来ているので、そういうところをちゃんと「僕らが取り扱っているものは、こういうものだよ」と教えていかないとダメだなと思います。
それは今まで国も東電も、ある程度の基本教育は行いますけど、個々の工事ごとの意識付けというのは請け負った会社任せなんです。会社によってレベルが違う。たとえば、しっかりそういうところまで教育して、トラブルが少なく、汚染水の知識もちゃんと教育しているところもあれば、ただ「こんな作業やるよ」というだけのところもある。企業ごとバラバラなのが実態です。
■収束作業は東電任せではなく、国家プロジェクトでやるべき
――本来だったら収束作業は国家事業でやっておかしくないのに、そうしてないのが問題だと?
僕は最初から言っているけど、国家プロジェクトでやるべきだと思います。本来なら東電を一度解散するべきなんですよ。そこで、そのあとに旧東電のノウハウも必要な部分もあるし、そういう人たちを集めて一つの国家プロジェクトとしてチームを作って、そこに国が予算を投じるべきです。要は、東電が破たんすると困るところがいっぱいあるわけですよ。
国がやらないのは、僕は「第二のリーマンショックを恐れているのかな」と思ってます。もしそうなったら、株は飛んじゃうし、貸し付けている銀行は不良債権をいっぱい抱えちゃうし。それが一番恐ろしかったんじゃないかな。エネルギー政策にしたって東電破たん処理にしたって。全部、日本の経済を考えて作られたシナリオなんだと僕は感じています。
東電は半分、国の資本が入って原子力規制委員会の支配下にはありますけど、結局は民営企業なんですよ。その民営企業は黒字にするということは1Fも含めての決算になるので、どうしてもコストなんです。
――著書の中でもコストの話がたくさん出てきますよね。
いまだにコストの話になるんですよね。「廃炉カンパニー」を作ったって完全分社化ではないんです。東電に責任を取らせるのはあとにして、今は国家プロジェクトでやり、1F収束に必要なお金を注ぎ込むべきものは注ぎ込んでやるべきだと思います。東電からのお金の回収は後回しでも構わないから。調査も東電自体でやっているから、極端な話、自分に都合の良い調査しかやってない場合があるわけです。
――今、日本政府の対応として欠けていることは、まずそこですか?
どこまで真剣に考えるかですよ。たとえばオリンピックは東京でやることが決まれば、赤字になろうが国家予算を投じてでも、国のメンツをかけてやらなきゃいけなくなりますよね。期限は決まっているわけだから。この6年か7年間の間に、規制緩和をする、法改正もすると国を挙げて取り組むわけですよ。
では廃炉に対してはというと、30年〜40年という長い工程だけど、根拠のない机上の空論になっている。それに向かってスピードアップしなきゃいけないはずなのに全然進まない。「足かせになっているものは何?」という検証をしていないし、「そのためにはこういう法律を変えて」「国が責任を持って、こういうのは認めましょう」とか、そういう話っていうのは国会じゃないとできないのに、そういうのが3年たってもなかなか出てこない。
――全部、東電まかせになっているんですね
そう。東電もいろいろな言いたいことはあると思うんですよ。国に対して「こうしてほしい」「ああしてほしい」と、でも、それが言えないという雰囲気はありますよ。怒られてばっかりだし、東電が事故の当事者であり、営利企業であるからといことも含めての話で。
そういう東電という「しがらみ」をなくして、一つの国家プロジェクトとして廃炉に対してどうすればいいかということを考える組織じゃないとダメだと思うんですよ。今はいろいろなバイアスがかかって、言いたいことが言えない状況になってますからね。
■東京オリンピックにゼネコンが取られる
――2020年の東京オリンピック開催が安倍政権で決まりましたけど、今それをやっている場合じゃないという立場ですか?
廃炉のこと考えると、反対ですね。廃炉にしたって、復興にしたって、まず間違いなく、資材も人材もオリンピックに持ってかれますし。ゼネコンも今は1Fにいますが、絶対オリンピックの仕事をしたいはずです。
それは民間の営利企業であれば、やはりそうですよ。1Fには技術的なメリットもないし。たとえば、1Fの工事を請け負ったとしても、失敗した時の影響ってすごいじゃないですか。マスコミに「ゼネコンの○○社の汚染水タンクが失敗」と叩かれるわけですからね。
――オリンピックのスタジアム作る方が、原発事故の収束作業をするよりワリが良いって話になりますよね
それは、そっちのほうが会社の株は上がりますよ。民間の会社であれば、1Fはリスクの高い場所なんですよ。本来はやりたくない場所です。最初のころは、応援という形で、「1Fを何とかしなきゃ」「うちも手伝いますよ」って来てたけど、段々そうじゃなくなってきました。
手伝っても失敗したら、寛大に見てもらう風潮じゃないので。そうすると、「あそこに思い切ってリスク背負っていくか!」というゼネコン会社とか原発メーカー、企業がいるかっていうと、なかなかいないですよ。そういう意味では、ものすごく昔とは変わっています。
――昔は協力企業にしても作業員にしても、あえてリスク度外視してもやるっていう心構えがあったけど、今はもうそういう感じではなくなってきていると
汚染水問題もそうだけど、「トラブル起こしたら、また怒られるよね」「叩かれるよね」というような雰囲気になってます。それだと、なかなか思い切った仕事はできない。人を集めても、「素人ばっかり入れてもなぁ」とか、そういう怖さは企業側にあります。
オリンピックに人を取られ、再稼働に人を取られていたら、1Fはベテランとか熟知した人が揃うとは思えないです。
■好景気になるほど、原発作業員のなり手はいなくなる
――昨年の参院選や2月の東京都知事選でも、脱原発が争点になりました。今、世間的に言われている脱原発的な風潮については現場作業員としてどう見ていますか?
もうね、脱原発とか推進とかいうのは、今の僕の頭の中にはないんです。というのは、僕は残りの人生を考えると、やはり1Fの廃炉と、未だに13万人が避難している福島県沿岸部の浜通りの帰れなくなった土地のことしか頭にないんですよ。国のエネルギー問題も大事だけど、僕は政治家じゃないので、まずは目の前のことしか考える余地がないというのが正直なところなんです。
ただ「このままでいいんですか?」という気持ちはありますよ。これからどんどん少子化の影響で人口は減っていくわけじゃないですか。そうしたとき、果たしてこれだけの電力は必要なのか。
人口がどんどん減ってきて、働く人の数が限られることになるはずです。僕らのような原発従事者は、事故前には8万人でした。その8万人が55基の原発を動かして、メンテナンスしていた。ところが少子化になるし、アベノミクスや東京オリンピックで景気は上がります。景気がいいときに、わざわざ原発に人が集まるかって問題がある。
――不景気のほうが原発には人が集まると?
原発というのは、リーマンショックにしたってバブル崩壊にしたって、総括原価方式のため、多少の資材関係の影響はありましたけど、人的な影響というのはないんです。むしろ経済が不況のときの方が人は集まりました。普通の民間企業とは逆なんですよ。世間が好景気のときほど、人が集まらないんです。
――アベノミクスで景気が良くなってくると逆に、原発事故の収束作業を取り巻く状況は悪くなるわけですね
そうなんですよ。他の業界の方が賃金が高ければ、みんな他の業界に行きますよ。やはり原発はルールも厳しいですし、これからテロ対策も含めて身分もいろいろ調査されますし。調査されたくない人が建設業にはいっぱいいるのが現実ですから。だから日本版NSC(外交・安全保障の司令塔となる「国家安全保障会議」)にしたって、テロ対策にしたって、原発に人が集まりにくくなるような法律がいっぱい出てるのが心配なんです。
――そのうち、外国人労働者とかもどんどん入ってくることになりますか?
この前も新聞に載っていたけど、外国人の人を雇用せざるを得ないと思いますよ。それは原発だけじゃなくてオリンピックも含めてですけど。ただ、原発の場合は外国人を雇用するとなると、やはりセキュリティの問題が出てくるので、そこをどうするか。宗教とか思想とかまたいろいろそこまで調べるのとか考えなきゃいけないという問題が出てくるんですよ。そういうのも、今から動かなきゃいけないのに動いていない。原発の場合は、外国人雇用は即スタートはできないと思いますよ。
■10年後に燃料デブリを取り出すのは「まず無理」
――現場の原発作業員の方では、廃炉までのスパンはどのように考えてますか?
いや、考えられないですよ。茂木敏充・経済産業相は「3.11の10年後から燃料デブリを取り出しますよ」って言ってますけど、10年なんか絶対無理ですよ。現場はみんなそう思ってます。僕は1年目から言ってるけど、今の段階で「何を根拠に10年って出てきたの?」って。
廃炉までの期間とされている30〜40年にしたって何の根拠もないんです。飽くまで目標として立てただけで。実際に中身を見てみると、10年後に燃料デブリを取り出せるのかと言えば、僕はまず無理だと思う。現場で働いている人は、ほぼ全ての人が思っていると思いますよ。
――現在、中には入れないのは何号機ですか
主に1、2、3号機の3つです。ただ、無理をすれば原子炉建屋の中には入れますよ。毎時20ミリ~30ミリシーベルトあるので、5~10分の世界なんですけどね。
――ロボットを開発して、遠隔操作で作業をするのはどうでしょう?
まぁ、それをやってますけど。ロボットだって、なかなか思うように動かないしね。開発しながら、実際に現場で使ってみて、さらに改良を加えてという世界なので。最終的には人が入って、人海戦術で行くしかないと思っています。
建屋の中でロボットが止まれば、ロボットを回収しに人間が行くわけで。だからまだまだ先の話ですよ。想像もできないです。だって調査が終わってないのだから。調査が終わらなければ対策の立てようがない。
――どこから水が漏れているのか、具体的な位置もまだわかっていないのですか?
わかっていないですね。
――その状態で廃炉に向けて燃料デブリを取り出すと言われても難しい
いろいろな机上の計画はいっぱいありますよ。それが実現するかどうかは、わからない。
――そういった現実は、一般の人はあまり知られていないと思います。1Fに詳しくない人は、「みんな真剣に作業してるから」「政府は大丈夫って言っているから終わるんじゃないかな」といった希望的観測の人も多いのでは
そうそう。だから、みんなそう思っているだけなんですよ。でも、実際どうなのか。「何を根拠に、これが出てきているんですか」って、僕なんか質問したいぐらいですから。「これをやるには、これですよね」「これ、ここまでいってませんよね」「こっから積み上げていったら、10年なんて絶対無理じゃないですか」って話になりますよ。
――ある意味では、事故後から変わって対策できた部分もあるけど、震災の起きた翌日の段階から状況として変わってない部分もあると
ドーンと事故に遭って、応急処置はしてICU(集中治療室)に入り、とりあえず命はつなげたけど、そこから改善に向かってやっているかといったら、そこまでもいってないですよね。
――本当の病巣を取り除けたわけではないと
倒れた原因が何なのかさえまだわかっていない。病名がわかってない状態。だから「とりあえず命はつなぎましたよ」というところまでです。
――応急処置で一命は取り留めて延命は続けているけれど、根本的な病気がわかってない。対策もとれていないという。ことですね
たとえるならそういう感じです。予定通り10年で燃料デブリを取り出すことさえできれば、その段階から今度はリハビリ状態に多分なると思うんだけど、今はそこまで想像がつかないですよ。
――逆に政治家や東電にしても、あたかも既定路線で可能だという風に言ってしまうことに問題がある?
それに向けて動いてはいますよ。だけど、やってみて初めて分かることなので。着地点があって、そこに一本線で向かっているのとは違うんです。実際には試行錯誤の繰り返しで、「あ、違う」「ここ行くにはこっちの道にいこう」「あ、これだめ」「あ、こっちの道で行こう」という段階。燃料デブリ取り出し開始まで10年計画だけど、そこにたどりつくまで何十年かかるかわからないという状況です。
■3年たって「風化させるな」とは言えない
――世間的には3年経ったということで、だんだん震災に関する・・・あえて今回、寝た子を起すわけではないですが、我々としても、もう1回考えてみようというのが今回の取材の趣旨なんです。世間の注目にしても、1Fへの関心が前よりも薄れてきている印象を受けます
それは薄れてるとは思いますよ。ただ、汚染水問題のニュースがあるので、まだみんなの気持ちの中にはあると思いますが、東京に行くと「えっ、1F収束作業ってまだやってるんですか?」ていう人もいるし、「原発って全部止まってるんですか?」っていう人もいます。
ただ、阪神淡路大震災のときも、ものすごい地震だったじゃないですか。あれが復興するまで、かなり時間がかかったわけですが、自分もあの時を振り返って、3年経ったあとに阪神・淡路のこと考えていたかなといったら、考えてなかったんですよ。自分の中で風化していました。だから世間の人に「3年たって忘れちゃだめだよ」って、無理強いできるかっていうと、僕の反省からはできないです。
――3年前に事故が起きた時に考えていた未来の予想と、今の現状とを比べて、良い点、悪い点・・・当時はもっと良い状態になると考えてなかったのでしょうか?
考えてましたよ。だけど、こんなもんだろうなと思います。僕は、3.11以降つぶやいてますけど、1年目からこういう心配をしていたので、「このままだと、こうなるよ」という予想が、その通りになっていますから。
――事故当初の問題がまだ解決してないと
そうです。もしくは収束宣言以降の半年間で、体制もコストも作業員の問題も含めて解決しなければならない問題が、そのままになってます。オリンピックは決まってなかったですけど、4年目5年目になれば、ベテラン作業員が足りなくなるというのは1年目からわかっていましたから。
そういうことも、つぶやいていたんだけど、それを僕みたいな一作業員がつぶやいたって変わるわけじゃない。もっと組織の人たちが、国も含めて考えていれば変わってたかなとは思いますね。
■ハッピーさんが福島第一原発で作業を続ける理由
――ハッピーさんは、なぜ原発の作業員になろうと思ったんですか。事故の起きる前ですが
もともと、僕は原子力工学を学んでいたわけではないですし。たまたま、流れで来ちゃったんです。人と人とのつながりでこの世界に入ったという感じですね。
――でも原発の作業をずっとやってこられて、3月14日の3号機爆発後に吉田所長から「協力企業の方は避難して」と言われ避難しました。その後は、ハッピーさんの方から現場に戻りたいという意思表示をなされたのは、なぜでしょうか?
ボーンと爆発したのを見たのが大きかったですね。東電の地元の人でも同じような意識があるんですが、それまで1Fの作業に長く携わり、自分がメンテナンスしたり工事やったりしてきた「マイプラント」という意識があるんですよ。「自分が造ってきた自分のプラントだ」って。
それがボーンと爆発して、あの無残な姿をみたとき、「最期まで、これを何とか看取ってやらなきゃ。収束させたい」という気持ちがあったんですね。それは東電の社員の中でもそういう人はいっぱいいます。協力業者の人の中にもいっぱいいます。建設当時から造ってきたという思いがあるからね。
――今後もハッピーさんとしては、ずっと1Fが廃炉になるまで看取られたいという気持ちはありますか?
それはありますよ。もちろん、会社が1Fの請負をやめるという話になる可能性はありますが、自分が続けられる限り、精一杯頑張りたいと思っています。』
建設中の原発くらいは中止にすればいいのにそれもしないのだから,本当は将来的に脱原発する気もないのだろう.
http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/10/happy-11311_n_4932896.html
『 3.11 福島第一原発の収束作業現場は3年でどう変わったか? ベテラン作業員のハッピーさんに聞く
3月5日、福島県内の繁華街は冷たい雨が降っていた。待ち合わせの場所であるカラオケボックスのフロントで手持ちぶさたにしていると、1人の男性が入店。「こんばんは」と声をかけてきた。
彼は、福島第一原子力発電所で働く原発作業員のハッピーさんだ。20年近いキャリアを持つベテランで、東京電力の協力企業に勤めている。東日本大震災直後から、匿名でTwitterを開始。事故の収束作業は実際にはどうなっているのか。汚染水漏れの深刻な実態は……。現場で働く人間しか知り得ない情報を含めて、膨大な量のツイートをしてきた。現在のフォロワー数は実に8万8000人を数える。
2013年10月には、過去のツイートをまとめて『福島第一原発収束作業日記: 3.11からの700日』(河出書房新社)という単行本を出版。大きな反響とともに増刷を重ねている。本の帯で、ジャーナリストの津田大介さんは「どんな報道関係者にも真似できないルポルタージュであり、新世代の労働者文学でもある」と賞賛した。
今回、ハッピーさんに取材を申し込んだところ「身元がばれないように」というリクエストがあった。実名で情報発信すれば、現場にはいられなくなる恐れがあるため、今も匿名を貫き通しているのだという。東日本大震災から3年目を迎えるに当たって、原発作業員は何を感じているのか。福島第一原発をとりまく状況は事故直後から変わったのか? 変わってないのか? 忌憚のない意見を聞いた。
■「ハッピー」誕生は、マスコミへの憤りがきっかけだった
――なぜ原発作業員の立場で、匿名でツイートを始めようと思ったんですか?
東日本大震災があった3月11日から3号機で爆発が起きた3月14日までは、1F(いちえふ:福島第一原発の略称)で作業をしていました。その後、15日の未明に、吉田昌郎所長(当時)から「協力業者さんは避難してくれ」という話があって、僕は避難しました。
事故が起きた当初、1Fに勤めている僕のことを心配していろいろな方が、「大丈夫なの?」と問い合わせがあったんです。ただ、当時はなかなかメールがつながらない。Twitterの方がまだつながるということで、ハッピーのアカウントを取得してツイートを始めたんです。
――Twitterの方が、むしろメールよりつながった?
そうなんです。友達が心配してきて、話してきて。「大丈夫?」っていうのと「原発、本当にどうなってんの?」というのがあった。そのやりとりをTwitter上でしたのが始まりでした。ただ、自分も「原発の中にいる」という人間なので。なかなか自分の本名とか、身元が分かる形では発信できないから匿名にしたんです。
その頃は報道が錯綜していたんです。政府と東電に「福島原発事故対策統合連絡本部」というのができたものの、そこからの情報があまりにも正確な情報じゃないものが混じっていて、それをマスコミの方が取材する。それを評論家とかいろいろな方を呼んで報道しているわけです。僕もそれはテレビで見ていて、それまでいた現場と違いすぎると感じたんです。あまりに情報が少ないため、いろいろな推測が生まれて、「最悪の事態が」と煽る風潮がものすごくあって、それにちょっと憤りを感じていました。
――あやふやな情報を元に憶測だけで語っている人が多かった印象があります
そうです。そうした報道によって左右される方がいっぱいいたんです。少なくとも僕の友達、知り合いは、僕がTwitterをやっているのは教えていたので、そのつどメールを送るより、Twitterで僕の正確な情報を伝えたくて「マスコミが報道したこれは、実はこうなんだよ」っていうのを、つぶやいていこうと思ったんです。だから、自分の知り合いに対するメッセージだったんですよ。評論家の方も、かなり過激なことも言っていたので。「それはちょっと違うんじゃない?」とか。「実際、現場はこうだよ」とかいうのを伝えたかった。
――だんだん反響が大きくなっていく中で、自分でも不特定多数のフォロワーを意識するようになったのですか?
そんなに意識していないですよ。というのは、今では8万8千人のフォロワーがいるんですけど、それを意識してつぶやいているわけではないです。
――では、今はどういった意識で発言されているんですか?
当時からそうですが、あくまでも自分の知っている人に「今こういう状況だよ」と。それともう一つは、Twitterというのはずっと残っていきますから。記録も取れるし。自分はノートを書いて、日記を毎日つけるわけではないので、そのつぶやきの中で日記のつもりで書いてましたね。
そうすると、その中で日付も時間も載りますし。だからそういう形で、個人的には自分の日記的なものでしたね。だから書籍化するときも、『福島第一原発収束作業日記』というタイトルにしたんです。あくまでも、ルポではなくて、僕の中では日記です。その日記を不特定多数の人が見てくれれば、いろいろなことを、そのつぶやきから考える人もいるし。自分の思うところを自分勝手につぶやいています。
――そのスタンスは今も変わっていないと
変わってないですね。特に自分の意見を多くの人に強制するわけでもないし、「僕はこう思います」ということだけですね。
■福島第一原発の収束作業「現場の意欲は落ちている」
――3.11から、まもなく3年を迎えますが、改めて考えて、この3年間で1Fを取り巻く状況は変わったように感じますか?
よく聞かれるんですけど、難しいですね。変わった部分もあれば、変わっていない部分もあります。たとえば1Fの中でいうと、確かに現場はかわりました。環境が良くなったところもあるし。一方で全然変わらない場所もあるんです。原子炉の建屋の中は、調査すらまだ進んでない所が多数ある。
だから、作業員の環境改善のために敷地内の除染とか「外堀」の部分は進んでいますが、建屋の中はいまだに進んでいないと。それから汚染水にしたって、やってはいるんですが、放射性物質を除去するALPS(アルプス=多核種除去設備)が動かないのが原因で、去年の4月ぐらいから地下貯水槽から汚染水が漏れて、それを貯蔵するためにタンクをどんどん増設していくようになっています。原子炉の一応の冷却のループはできたんですけど、結局それからは全然進んでいないんですね。
――ALPSがうまく稼働してないということですか?
稼働はしてますけど、汚染水の放射性物質で取り除けるはずの62種類全部は取れていません。だから今、ホット試験という言い方をしているんですよ。そのホット試験も、なかなかうまくいっていない。本当はホット試験というのも当初の予定は約3カ月で済むぐらいの話だったのが、もう1年以上も続いている。だから現時点でも、いつ本格稼働するかわからない状況なんですよね。
――つまり辛うじて冷却し続けてはいるけど、そのために汚染水が増え続けてしまって対策が必要になる。いたちごっこみたいな状態ですね
そうですね。常に100度未満に温度を下げるまで冷却しようと、炉内燃料の冷却をしようというところまでは来たんだけど、綿密な計画を立てていたわけでは亡く、最初から行き当たりばったりの状態だった。冷却のループができ、冷温停止状態となってから政府は「収束宣言」を出しましたが、現場では全く収束どころの話ではなかったんです。
――ハッピーさんの著書のタイトルも「収束作業日記」となってますが、「まだ収束していない」という意味なんですね
そうです。だから、そういう意味では変わったところもあるけど、全く手つかず変わってない部分もあると。あと、警戒区域にしたって、除染はどんどん進んではいるけど、除染に対しても数値的目標がないのでキリがないという所もあります。一番変わってきているのは住民の気持ち、働く人の気持ちが、かなり変化してきていると思います。
――どのように変化したのでしょうか?
最初のうちは地元の方もかなりいたので、「1Fを収束させなきゃ」「浜通りをもとに戻さなきゃ」という気持ちで一生懸命やっていたんだけど、なかなか先が見えてこない。それと住民帰還にしたって国は無理やり地域に帰そうとしているのが見えるし、1Fの対策にしたって、国がいくら前に出たって「東電が主体」という部分は変わらないわけです。
国は「変える」「変わる」って言ってるんだけど、実質的には現場から見ると変わってないわけですよ。その辺から、みんなのモチベーションとか、前に進んでいく意欲というのが最近は落ちてるなという気はします。
それと、「5年100ミリ」(累積被曝線量が100ミリシーベルトを超えると、5年間は放射線業務に従事できないとする厚生労働省の通達)という縛りがありますので、事故当初からいた人は僕も含めて、今まで何百人単位で残っているんですけど、3年間で、大体60~80ミリの被曝をした人が結構多いんですよ。
残りの2年間は残線量20ミリで作業するなんて無理な状況なので、1Fの現場を離れる人が今は増えている。それが今、ベテランが離れていると言われているところです。原子炉の形って大きくわけて、PWR(加圧水型)とBWR(沸騰水型)の2種類があるんです。
今までは事故当初は全国の原発が順次止まりましたから、全国から技術者や作業員が応援で1Fに来ていたんです。ところが再稼働の話が出て、PWRの再稼働準備が先行したので、PWRの新規制基準に対応するため、主に西日本から人を呼べなくなった。さらに、東京電力の柏崎刈羽原発の6〜7号機の再稼働に向けて、現在はBWRの工事もどんどん始まっている。そうなると1Fで残り線量が少ない人たちやベテラン作業員は、そちらに流れていく傾向になっている状況です。
――1Fが収束してないのに、再稼働が進んでいくことによってベテラン技術者が離れていってしまうという問題が起きているんですね
そうですね。まず第一の問題は、1Fの現場検証が行われない状況下でありながら、政府が再稼働を進めていることです。次に作業員の問題として、1Fにしたって「5年間で100ミリシーベルト」の縛りがある。100ミリシーベルトを超えると、6年目からしか入れないので、原発従事者として登録できない。そうなると作業員の生活も懸かっているし、1年間の生活費を1Fで働いたからくれるかといったら、くれないですから。自分の生活を考えると、残りの被曝線量で働ける場所で仕事があるなら、そちらに行くわけです。
――最初のころは地元出身者が多かったですけど、いまは地元の人の比率はかなり少なくなっているような状況ですか?
そうです。当初は70%ぐらいが地元の人間でした。今は50%を下回っているんじゃないかと思います。それが正確な数字かどうかはわかりませんが。
地元の浜通りの人達は、作業員である前に被災者でもあるわけですよ。津波被害にしろ、原発被害にしろ、その被災者の多くは別な土地に避難しているわけです。ところが避難していると、さまざまな家庭の事情が出てくる。たとえば震災前には浜通りの介護施設に、おじいちゃん、おばあちゃんを入れていたのに、今は避難先で自ら面倒を見なくてはならない状況とか。子供のことが心配で、家族や親に反対され、原発で働くことができなくなって、辞めざるを得ない状況の人が増えているんです。
――現場の雰囲気も事故前と事故後、そして今と変わってきていますか?
変わってきてますよ。請負企業は30社ぐらいありますけど、長くやっていればいろいろな顔見知りもいっぱいいるんですけれど、今は減ってきているという実感はありますね。
作業員も事故前は、地元中心で地元の会社が人を集めたりしたんだけど、その人たちだけじゃもう賄いきれないから、現在は九州・沖縄・北海道・青森など、他の都道府県の人が増えたし、原発作業は初めてという人もかなり増えました。
■「汚染水は怖いもの」という意識すらない作業員も
――汚染水漏れが最近ニュースになることが多いのですが、あまりにも汚染水のニュースが多すぎて、特に首都圏の人々の間では感覚が麻痺してきているような印象を受けますが、現場ではどうでしょう?
「どういう感じ方か」なんですが、現場にいる人は汚染水に対する意識がそんなにないんですよ。実は汚染水漏れは、報道されないものも以前からいっぱいあったんです。変な言い方ですが、現場の作業員は汚染水に慣れちゃっている人が多いんですよ。
――首都圏の人よりも、もっと慣れている?
はい。もっと慣れてるからこそ、汚染水絡みのトラブルが頻出している部分もあるんです。2月28日、東京電力の相澤善吾副社長がJヴィレッジでの会見で「非常に恐ろしいものを扱ってるんだ」って安全意識をうながす言葉が出ました。あの人がそんなことを言ったのは初めてなんですよ。今まで僕らも、そんな言葉を聞いたことない。
でも、ベテラン作業員とか僕らみたいな長くやっている人は「このベクレルは危ない」「この線量は危ない」とか危険の度合いというのは判断できるわけです。でも見た目からすると線量も汚染も、痛くもかゆくもない、臭いもない、それから見た感じも雨水・普通の水と変わらない。ちょっと濁っているぐらいという感覚。
「これを1滴でも漏らしたら大変だ」という危機感がない人が多いんです。だからそれをちゃんと教育をして、意識付けを高くしていかないと、これからもトラブルを減らすのは難しいですね。
――最近入ってきた作業員の多くにとって、どこまで危険か肌感覚ではわからないと?
そうなんです。だから、今回そういうことがあって、これから作業員の教育も含めて「意識付けをしっかりやっていかなきゃ」という対策を東電は立てるんです。原発作業が初めての人たち、放射線の知識もない人たちがいっぱい来ているので、そういうところをちゃんと「僕らが取り扱っているものは、こういうものだよ」と教えていかないとダメだなと思います。
それは今まで国も東電も、ある程度の基本教育は行いますけど、個々の工事ごとの意識付けというのは請け負った会社任せなんです。会社によってレベルが違う。たとえば、しっかりそういうところまで教育して、トラブルが少なく、汚染水の知識もちゃんと教育しているところもあれば、ただ「こんな作業やるよ」というだけのところもある。企業ごとバラバラなのが実態です。
■収束作業は東電任せではなく、国家プロジェクトでやるべき
――本来だったら収束作業は国家事業でやっておかしくないのに、そうしてないのが問題だと?
僕は最初から言っているけど、国家プロジェクトでやるべきだと思います。本来なら東電を一度解散するべきなんですよ。そこで、そのあとに旧東電のノウハウも必要な部分もあるし、そういう人たちを集めて一つの国家プロジェクトとしてチームを作って、そこに国が予算を投じるべきです。要は、東電が破たんすると困るところがいっぱいあるわけですよ。
国がやらないのは、僕は「第二のリーマンショックを恐れているのかな」と思ってます。もしそうなったら、株は飛んじゃうし、貸し付けている銀行は不良債権をいっぱい抱えちゃうし。それが一番恐ろしかったんじゃないかな。エネルギー政策にしたって東電破たん処理にしたって。全部、日本の経済を考えて作られたシナリオなんだと僕は感じています。
東電は半分、国の資本が入って原子力規制委員会の支配下にはありますけど、結局は民営企業なんですよ。その民営企業は黒字にするということは1Fも含めての決算になるので、どうしてもコストなんです。
――著書の中でもコストの話がたくさん出てきますよね。
いまだにコストの話になるんですよね。「廃炉カンパニー」を作ったって完全分社化ではないんです。東電に責任を取らせるのはあとにして、今は国家プロジェクトでやり、1F収束に必要なお金を注ぎ込むべきものは注ぎ込んでやるべきだと思います。東電からのお金の回収は後回しでも構わないから。調査も東電自体でやっているから、極端な話、自分に都合の良い調査しかやってない場合があるわけです。
――今、日本政府の対応として欠けていることは、まずそこですか?
どこまで真剣に考えるかですよ。たとえばオリンピックは東京でやることが決まれば、赤字になろうが国家予算を投じてでも、国のメンツをかけてやらなきゃいけなくなりますよね。期限は決まっているわけだから。この6年か7年間の間に、規制緩和をする、法改正もすると国を挙げて取り組むわけですよ。
では廃炉に対してはというと、30年〜40年という長い工程だけど、根拠のない机上の空論になっている。それに向かってスピードアップしなきゃいけないはずなのに全然進まない。「足かせになっているものは何?」という検証をしていないし、「そのためにはこういう法律を変えて」「国が責任を持って、こういうのは認めましょう」とか、そういう話っていうのは国会じゃないとできないのに、そういうのが3年たってもなかなか出てこない。
――全部、東電まかせになっているんですね
そう。東電もいろいろな言いたいことはあると思うんですよ。国に対して「こうしてほしい」「ああしてほしい」と、でも、それが言えないという雰囲気はありますよ。怒られてばっかりだし、東電が事故の当事者であり、営利企業であるからといことも含めての話で。
そういう東電という「しがらみ」をなくして、一つの国家プロジェクトとして廃炉に対してどうすればいいかということを考える組織じゃないとダメだと思うんですよ。今はいろいろなバイアスがかかって、言いたいことが言えない状況になってますからね。
■東京オリンピックにゼネコンが取られる
――2020年の東京オリンピック開催が安倍政権で決まりましたけど、今それをやっている場合じゃないという立場ですか?
廃炉のこと考えると、反対ですね。廃炉にしたって、復興にしたって、まず間違いなく、資材も人材もオリンピックに持ってかれますし。ゼネコンも今は1Fにいますが、絶対オリンピックの仕事をしたいはずです。
それは民間の営利企業であれば、やはりそうですよ。1Fには技術的なメリットもないし。たとえば、1Fの工事を請け負ったとしても、失敗した時の影響ってすごいじゃないですか。マスコミに「ゼネコンの○○社の汚染水タンクが失敗」と叩かれるわけですからね。
――オリンピックのスタジアム作る方が、原発事故の収束作業をするよりワリが良いって話になりますよね
それは、そっちのほうが会社の株は上がりますよ。民間の会社であれば、1Fはリスクの高い場所なんですよ。本来はやりたくない場所です。最初のころは、応援という形で、「1Fを何とかしなきゃ」「うちも手伝いますよ」って来てたけど、段々そうじゃなくなってきました。
手伝っても失敗したら、寛大に見てもらう風潮じゃないので。そうすると、「あそこに思い切ってリスク背負っていくか!」というゼネコン会社とか原発メーカー、企業がいるかっていうと、なかなかいないですよ。そういう意味では、ものすごく昔とは変わっています。
――昔は協力企業にしても作業員にしても、あえてリスク度外視してもやるっていう心構えがあったけど、今はもうそういう感じではなくなってきていると
汚染水問題もそうだけど、「トラブル起こしたら、また怒られるよね」「叩かれるよね」というような雰囲気になってます。それだと、なかなか思い切った仕事はできない。人を集めても、「素人ばっかり入れてもなぁ」とか、そういう怖さは企業側にあります。
オリンピックに人を取られ、再稼働に人を取られていたら、1Fはベテランとか熟知した人が揃うとは思えないです。
■好景気になるほど、原発作業員のなり手はいなくなる
――昨年の参院選や2月の東京都知事選でも、脱原発が争点になりました。今、世間的に言われている脱原発的な風潮については現場作業員としてどう見ていますか?
もうね、脱原発とか推進とかいうのは、今の僕の頭の中にはないんです。というのは、僕は残りの人生を考えると、やはり1Fの廃炉と、未だに13万人が避難している福島県沿岸部の浜通りの帰れなくなった土地のことしか頭にないんですよ。国のエネルギー問題も大事だけど、僕は政治家じゃないので、まずは目の前のことしか考える余地がないというのが正直なところなんです。
ただ「このままでいいんですか?」という気持ちはありますよ。これからどんどん少子化の影響で人口は減っていくわけじゃないですか。そうしたとき、果たしてこれだけの電力は必要なのか。
人口がどんどん減ってきて、働く人の数が限られることになるはずです。僕らのような原発従事者は、事故前には8万人でした。その8万人が55基の原発を動かして、メンテナンスしていた。ところが少子化になるし、アベノミクスや東京オリンピックで景気は上がります。景気がいいときに、わざわざ原発に人が集まるかって問題がある。
――不景気のほうが原発には人が集まると?
原発というのは、リーマンショックにしたってバブル崩壊にしたって、総括原価方式のため、多少の資材関係の影響はありましたけど、人的な影響というのはないんです。むしろ経済が不況のときの方が人は集まりました。普通の民間企業とは逆なんですよ。世間が好景気のときほど、人が集まらないんです。
――アベノミクスで景気が良くなってくると逆に、原発事故の収束作業を取り巻く状況は悪くなるわけですね
そうなんですよ。他の業界の方が賃金が高ければ、みんな他の業界に行きますよ。やはり原発はルールも厳しいですし、これからテロ対策も含めて身分もいろいろ調査されますし。調査されたくない人が建設業にはいっぱいいるのが現実ですから。だから日本版NSC(外交・安全保障の司令塔となる「国家安全保障会議」)にしたって、テロ対策にしたって、原発に人が集まりにくくなるような法律がいっぱい出てるのが心配なんです。
――そのうち、外国人労働者とかもどんどん入ってくることになりますか?
この前も新聞に載っていたけど、外国人の人を雇用せざるを得ないと思いますよ。それは原発だけじゃなくてオリンピックも含めてですけど。ただ、原発の場合は外国人を雇用するとなると、やはりセキュリティの問題が出てくるので、そこをどうするか。宗教とか思想とかまたいろいろそこまで調べるのとか考えなきゃいけないという問題が出てくるんですよ。そういうのも、今から動かなきゃいけないのに動いていない。原発の場合は、外国人雇用は即スタートはできないと思いますよ。
■10年後に燃料デブリを取り出すのは「まず無理」
――現場の原発作業員の方では、廃炉までのスパンはどのように考えてますか?
いや、考えられないですよ。茂木敏充・経済産業相は「3.11の10年後から燃料デブリを取り出しますよ」って言ってますけど、10年なんか絶対無理ですよ。現場はみんなそう思ってます。僕は1年目から言ってるけど、今の段階で「何を根拠に10年って出てきたの?」って。
廃炉までの期間とされている30〜40年にしたって何の根拠もないんです。飽くまで目標として立てただけで。実際に中身を見てみると、10年後に燃料デブリを取り出せるのかと言えば、僕はまず無理だと思う。現場で働いている人は、ほぼ全ての人が思っていると思いますよ。
――現在、中には入れないのは何号機ですか
主に1、2、3号機の3つです。ただ、無理をすれば原子炉建屋の中には入れますよ。毎時20ミリ~30ミリシーベルトあるので、5~10分の世界なんですけどね。
――ロボットを開発して、遠隔操作で作業をするのはどうでしょう?
まぁ、それをやってますけど。ロボットだって、なかなか思うように動かないしね。開発しながら、実際に現場で使ってみて、さらに改良を加えてという世界なので。最終的には人が入って、人海戦術で行くしかないと思っています。
建屋の中でロボットが止まれば、ロボットを回収しに人間が行くわけで。だからまだまだ先の話ですよ。想像もできないです。だって調査が終わってないのだから。調査が終わらなければ対策の立てようがない。
――どこから水が漏れているのか、具体的な位置もまだわかっていないのですか?
わかっていないですね。
――その状態で廃炉に向けて燃料デブリを取り出すと言われても難しい
いろいろな机上の計画はいっぱいありますよ。それが実現するかどうかは、わからない。
――そういった現実は、一般の人はあまり知られていないと思います。1Fに詳しくない人は、「みんな真剣に作業してるから」「政府は大丈夫って言っているから終わるんじゃないかな」といった希望的観測の人も多いのでは
そうそう。だから、みんなそう思っているだけなんですよ。でも、実際どうなのか。「何を根拠に、これが出てきているんですか」って、僕なんか質問したいぐらいですから。「これをやるには、これですよね」「これ、ここまでいってませんよね」「こっから積み上げていったら、10年なんて絶対無理じゃないですか」って話になりますよ。
――ある意味では、事故後から変わって対策できた部分もあるけど、震災の起きた翌日の段階から状況として変わってない部分もあると
ドーンと事故に遭って、応急処置はしてICU(集中治療室)に入り、とりあえず命はつなげたけど、そこから改善に向かってやっているかといったら、そこまでもいってないですよね。
――本当の病巣を取り除けたわけではないと
倒れた原因が何なのかさえまだわかっていない。病名がわかってない状態。だから「とりあえず命はつなぎましたよ」というところまでです。
――応急処置で一命は取り留めて延命は続けているけれど、根本的な病気がわかってない。対策もとれていないという。ことですね
たとえるならそういう感じです。予定通り10年で燃料デブリを取り出すことさえできれば、その段階から今度はリハビリ状態に多分なると思うんだけど、今はそこまで想像がつかないですよ。
――逆に政治家や東電にしても、あたかも既定路線で可能だという風に言ってしまうことに問題がある?
それに向けて動いてはいますよ。だけど、やってみて初めて分かることなので。着地点があって、そこに一本線で向かっているのとは違うんです。実際には試行錯誤の繰り返しで、「あ、違う」「ここ行くにはこっちの道にいこう」「あ、これだめ」「あ、こっちの道で行こう」という段階。燃料デブリ取り出し開始まで10年計画だけど、そこにたどりつくまで何十年かかるかわからないという状況です。
■3年たって「風化させるな」とは言えない
――世間的には3年経ったということで、だんだん震災に関する・・・あえて今回、寝た子を起すわけではないですが、我々としても、もう1回考えてみようというのが今回の取材の趣旨なんです。世間の注目にしても、1Fへの関心が前よりも薄れてきている印象を受けます
それは薄れてるとは思いますよ。ただ、汚染水問題のニュースがあるので、まだみんなの気持ちの中にはあると思いますが、東京に行くと「えっ、1F収束作業ってまだやってるんですか?」ていう人もいるし、「原発って全部止まってるんですか?」っていう人もいます。
ただ、阪神淡路大震災のときも、ものすごい地震だったじゃないですか。あれが復興するまで、かなり時間がかかったわけですが、自分もあの時を振り返って、3年経ったあとに阪神・淡路のこと考えていたかなといったら、考えてなかったんですよ。自分の中で風化していました。だから世間の人に「3年たって忘れちゃだめだよ」って、無理強いできるかっていうと、僕の反省からはできないです。
――3年前に事故が起きた時に考えていた未来の予想と、今の現状とを比べて、良い点、悪い点・・・当時はもっと良い状態になると考えてなかったのでしょうか?
考えてましたよ。だけど、こんなもんだろうなと思います。僕は、3.11以降つぶやいてますけど、1年目からこういう心配をしていたので、「このままだと、こうなるよ」という予想が、その通りになっていますから。
――事故当初の問題がまだ解決してないと
そうです。もしくは収束宣言以降の半年間で、体制もコストも作業員の問題も含めて解決しなければならない問題が、そのままになってます。オリンピックは決まってなかったですけど、4年目5年目になれば、ベテラン作業員が足りなくなるというのは1年目からわかっていましたから。
そういうことも、つぶやいていたんだけど、それを僕みたいな一作業員がつぶやいたって変わるわけじゃない。もっと組織の人たちが、国も含めて考えていれば変わってたかなとは思いますね。
■ハッピーさんが福島第一原発で作業を続ける理由
――ハッピーさんは、なぜ原発の作業員になろうと思ったんですか。事故の起きる前ですが
もともと、僕は原子力工学を学んでいたわけではないですし。たまたま、流れで来ちゃったんです。人と人とのつながりでこの世界に入ったという感じですね。
――でも原発の作業をずっとやってこられて、3月14日の3号機爆発後に吉田所長から「協力企業の方は避難して」と言われ避難しました。その後は、ハッピーさんの方から現場に戻りたいという意思表示をなされたのは、なぜでしょうか?
ボーンと爆発したのを見たのが大きかったですね。東電の地元の人でも同じような意識があるんですが、それまで1Fの作業に長く携わり、自分がメンテナンスしたり工事やったりしてきた「マイプラント」という意識があるんですよ。「自分が造ってきた自分のプラントだ」って。
それがボーンと爆発して、あの無残な姿をみたとき、「最期まで、これを何とか看取ってやらなきゃ。収束させたい」という気持ちがあったんですね。それは東電の社員の中でもそういう人はいっぱいいます。協力業者の人の中にもいっぱいいます。建設当時から造ってきたという思いがあるからね。
――今後もハッピーさんとしては、ずっと1Fが廃炉になるまで看取られたいという気持ちはありますか?
それはありますよ。もちろん、会社が1Fの請負をやめるという話になる可能性はありますが、自分が続けられる限り、精一杯頑張りたいと思っています。』
『砂糖は1日25gまで…炭酸飲料1缶でアウト
世界保健機関(WHO)は5日、砂糖の摂取量について、これまでの上限目標をさらに半分にする新指針案を発表した。
WHOは、砂糖が肥満や虫歯の原因となり、慢性疾患にもつながるとして、2002年に食物から取り込む熱量(カロリー)のうち砂糖の割合を10%以下に抑える目標を設定した。新指針案では、これを5%以下とすることを求めた。これにより成人では、1日に摂取できる砂糖の適量がこれまでの「50グラムまで」から「25グラムまで」に減る。砂糖25グラムは紅茶用スプーン6~7杯。炭酸飲料1缶には砂糖が約40グラム含まれ、軽く超してしまう。
農林水産省の資料によると日本人1人当たりの砂糖消費は1日45グラム程度で、ほぼ半減しないと新指針案を満たせない。WHOは、今月末まで各国政府などの意見を聞いた上で、正式決定したい考えだ。』
板チョコ1枚が大体60gでそこに含まれる砂糖の量は20gだそうだ.だからチョコレートの1/3は砂糖だと思えばいいということだろう.そして,私はおそらく医局に置いてあるチョコレートやお菓子類から毎日10g以上は砂糖を摂取しているはずだ.
他にも,野菜ジュースやスポーツ飲料を飲む事もあり,さらに料理などの食事に含まれる砂糖を考えるとやはり40〜50gは摂取していると思われる.これを半減するとなると,もう平日はお菓子の類を一切口にしない以外は方法がなさそうだ.
だが,ストレスが溜まるとつい甘いものに手が伸びてしまうのだ.これには以前から自覚があったから一種の砂糖依存症なのだろう.今まで砂糖依存症なんて事は考えた事もなかったが,このニュースを見て砂糖について調べてみたら砂糖の害について色々なことが書かれていた.
確かに,考えてみれば砂糖は人間の体に必須なものではないのだから,もし害があるのだったら出来るだけ摂取を控えるべきなのだろう.こんなことに今まで気づかなかったことに軽いショックを感じた.
世界保健機関(WHO)は5日、砂糖の摂取量について、これまでの上限目標をさらに半分にする新指針案を発表した。
WHOは、砂糖が肥満や虫歯の原因となり、慢性疾患にもつながるとして、2002年に食物から取り込む熱量(カロリー)のうち砂糖の割合を10%以下に抑える目標を設定した。新指針案では、これを5%以下とすることを求めた。これにより成人では、1日に摂取できる砂糖の適量がこれまでの「50グラムまで」から「25グラムまで」に減る。砂糖25グラムは紅茶用スプーン6~7杯。炭酸飲料1缶には砂糖が約40グラム含まれ、軽く超してしまう。
農林水産省の資料によると日本人1人当たりの砂糖消費は1日45グラム程度で、ほぼ半減しないと新指針案を満たせない。WHOは、今月末まで各国政府などの意見を聞いた上で、正式決定したい考えだ。』
板チョコ1枚が大体60gでそこに含まれる砂糖の量は20gだそうだ.だからチョコレートの1/3は砂糖だと思えばいいということだろう.そして,私はおそらく医局に置いてあるチョコレートやお菓子類から毎日10g以上は砂糖を摂取しているはずだ.
他にも,野菜ジュースやスポーツ飲料を飲む事もあり,さらに料理などの食事に含まれる砂糖を考えるとやはり40〜50gは摂取していると思われる.これを半減するとなると,もう平日はお菓子の類を一切口にしない以外は方法がなさそうだ.
だが,ストレスが溜まるとつい甘いものに手が伸びてしまうのだ.これには以前から自覚があったから一種の砂糖依存症なのだろう.今まで砂糖依存症なんて事は考えた事もなかったが,このニュースを見て砂糖について調べてみたら砂糖の害について色々なことが書かれていた.
確かに,考えてみれば砂糖は人間の体に必須なものではないのだから,もし害があるのだったら出来るだけ摂取を控えるべきなのだろう.こんなことに今まで気づかなかったことに軽いショックを感じた.
『NHK会長「緊張感もたせるため」 理事の辞表集めで釈明
NHKの籾井勝人会長は6日、定例記者会見を開き、1月25日の就任時に10人の理事全員に辞表を提出させたことについて、「緊張感を持ち、一丸となってやっていくつもりだった」と釈明した。また「人事で職権乱用するようなことはない」とも述べ、理事の辞表を取りまとめたことに問題はなかったとの認識を示した。
波紋を呼んだ従軍慰安婦などを巡る歴史認識の発言については「個人的見解は取り消した。再び口にすることは避けたい」と述べ、慎重な発言に終始した。
籾井会長の発言などを巡っては、5日午後5時までに視聴者から電話やメールで約2万9700件の意見が寄せられた。うち64%は否定的な意見で、肯定的な意見は19%にとどまった。』
辞任を迫られているのにまだしがみついてるようだが,籾井会長体制になったNHKの本当の問題点はそこじゃなくてこっちだろう.
『NHK 籾井会長と安倍政権慮り森元首相「転ぶ」発言を報じず
慰安婦発言などで物議を醸したNHKの籾井勝人会長が、NHKの理事10人に日付を空白にした辞表を提出させたことが国会で明らかになった。その独裁ぶりに局内では、籾井氏を「モミジョンイル」、あるいは「モミジョンウン」などと揶揄する声が上がっているという。
だが、そういったあだ名が冗談で済まされないほどに、NHKでは内部の締め付けがきつくなっている。問題は、それが報道機関の根幹というべき、番組内容にまで及んでいることだ。
「あの娘、大事なときには必ず転ぶんですよね」
ソチ五輪フィギュアスケートに出場した浅田真央選手の演技について、東京五輪組織委員会会長の森喜朗・元総理がこう発言すると、一挙に批判を浴び、テレビ各局は報道番組やワイドショーで大きくこの話題を取り上げた。ところが、NHKだけは沈黙していた。
「報道局の上層部が、森氏の発言を扱うのは『やめるべきだ』と判断したためです。安倍政権と籾井会長を慮ってのことですが、スポーツ局の人間は『もううちは終わったな』と話しています。社会部も都知事選の際に政権批判の報道を規制されて以来、鬱憤が溜まっており、ともに反旗を翻す一歩手前まで来ている。
結局、真央ちゃんが帰国後の記者会見で『森さんが後悔しているのでは』といったことだけは、さすがに報道しないわけにはいかないと現場が掛け合った結果、報じられることになった。ただし、それも森氏に関する部分が強調されないように、会見の最後に少し触れるぐらいでやるように、ということになった」(スポーツ局職員)
政権批判につながる報道が手控えられている例はそれだけではない。安倍晋三首相が解釈改憲について「最高責任者は私だ」と発言したことについて、2月13日の自民党総務会で、村上誠一郎・元行革担当相が「選挙に勝てば憲法解釈を自由に変えられるのか。危うい発言だ」と述べるなど、批判が相次いだ。
安倍政権に対して党内から公然と批判の声が上がったことに、テレビ各局や新聞各紙も飛びついて大きく報じたが、これもNHKは報じなかった。
「政権批判につながるような内容は、会長よりも下のレベルで弾かれるようになっている。こんなことは過去、あり得なかった」(NHK職員)』
『NHKに「なぜスクランブル放送にしないのか」聞いてみた
受信料をめぐる、国民とNHKの溝は深まるばかりだ。
NHK受信契約について定めた放送法第64条によれば、放送を受信できる機器を設置している人は、NHKと受信契約を結ばなければならないことになっている。そして、その契約には、受信料(銀行口座引き落とし、一括前払いで年間1万3600円、今年2月現在)の支払いが含まれている。
もし、これを払わなかった場合は、自宅に集金の催促が来るだけでなく、裁判、または徴収の強制執行申し立てが待っていることもある。
しかし、NHKの番組を観る観ないにかかわらず受信料を払わなければならないとする放送法に、疑問を感じている人も多いだろう。このNHKテレビ受信料制度は、テレビ黎明期の46年前から続いており、現代のテレビ事情に即していないのは明白だからだ。
国民の中には「NHKは国営放送であるべき」との意見もある。そうなれば受信料ではなく、税金でNHKの経費を負担することになる。
放送法所管する総務省、そしてNHKはどう考えているのか?
「そういう議論も当然あると思うんですけど、日本って民主主義国家ですから、政府から一歩離れた言論機関として運営される必要が当然ある。そういう考えの下に受信料制度がある、ということなんです」(総務省放送政策課・佐藤輝彦課長補佐)
「公共放送だからこそ、表現の自由を確保し、不偏不党、公平・公正等の原則を維持できるものと考えています」(NHK広報局)
国営放送になったら「政府の広報」になってしまう危険があるという見解だ。
ならば、受信料を払わなかった者は、「スカパー!」や「WOWOW」といった有料放送のように、スクランブル(暗号)で観ることができないようにしてしまえばいいだけなのではないか、という声が各所で上がっている。
実際、現在の地上デジタル放送はすでにスクランブル放送であり、「B-CASカード」で暗号を解除している。したがって、NHKがスクランブル放送を導入する上での技術的な問題は何もなく、十分に実行可能だ。
NHK広報局に、「今後、スクランブルを導入する考えはあるのか?」と聞いた。
「全国あまねく視聴できるようにするという、放送法(第15条)によって定められた公共放送の使命が果たせなくなります。(中略)また、一般的にスクランブル方式は、どうしても『よく見られる番組』に編成が偏り、番組の内容も画一化していく懸念があります」(NHK広報局)
受信料徴収の根拠も「放送法」で、スクランブル放送を拒否する理由も「放送法」。結局、「放送法」という盾(たて)で守られている限り、NHK受信料を巡る問題は解決しないのである。』
すでに表現の自由を確保できず,不偏不党,公平・公正等の原則も維持できず,政治家の顔色をうかがう「政府公報」になり下がったのだから、官僚のように既得権益が守りたいなら経費を国税で負担する国営放送にすればいいだろう.むしろその方が,こんな一般常識のかけらもない会長の独裁体制よりはよほどましで,国民の声も反映されやすくなるような気がするがどうだろうか.
NHKの籾井勝人会長は6日、定例記者会見を開き、1月25日の就任時に10人の理事全員に辞表を提出させたことについて、「緊張感を持ち、一丸となってやっていくつもりだった」と釈明した。また「人事で職権乱用するようなことはない」とも述べ、理事の辞表を取りまとめたことに問題はなかったとの認識を示した。
波紋を呼んだ従軍慰安婦などを巡る歴史認識の発言については「個人的見解は取り消した。再び口にすることは避けたい」と述べ、慎重な発言に終始した。
籾井会長の発言などを巡っては、5日午後5時までに視聴者から電話やメールで約2万9700件の意見が寄せられた。うち64%は否定的な意見で、肯定的な意見は19%にとどまった。』
辞任を迫られているのにまだしがみついてるようだが,籾井会長体制になったNHKの本当の問題点はそこじゃなくてこっちだろう.
『NHK 籾井会長と安倍政権慮り森元首相「転ぶ」発言を報じず
慰安婦発言などで物議を醸したNHKの籾井勝人会長が、NHKの理事10人に日付を空白にした辞表を提出させたことが国会で明らかになった。その独裁ぶりに局内では、籾井氏を「モミジョンイル」、あるいは「モミジョンウン」などと揶揄する声が上がっているという。
だが、そういったあだ名が冗談で済まされないほどに、NHKでは内部の締め付けがきつくなっている。問題は、それが報道機関の根幹というべき、番組内容にまで及んでいることだ。
「あの娘、大事なときには必ず転ぶんですよね」
ソチ五輪フィギュアスケートに出場した浅田真央選手の演技について、東京五輪組織委員会会長の森喜朗・元総理がこう発言すると、一挙に批判を浴び、テレビ各局は報道番組やワイドショーで大きくこの話題を取り上げた。ところが、NHKだけは沈黙していた。
「報道局の上層部が、森氏の発言を扱うのは『やめるべきだ』と判断したためです。安倍政権と籾井会長を慮ってのことですが、スポーツ局の人間は『もううちは終わったな』と話しています。社会部も都知事選の際に政権批判の報道を規制されて以来、鬱憤が溜まっており、ともに反旗を翻す一歩手前まで来ている。
結局、真央ちゃんが帰国後の記者会見で『森さんが後悔しているのでは』といったことだけは、さすがに報道しないわけにはいかないと現場が掛け合った結果、報じられることになった。ただし、それも森氏に関する部分が強調されないように、会見の最後に少し触れるぐらいでやるように、ということになった」(スポーツ局職員)
政権批判につながる報道が手控えられている例はそれだけではない。安倍晋三首相が解釈改憲について「最高責任者は私だ」と発言したことについて、2月13日の自民党総務会で、村上誠一郎・元行革担当相が「選挙に勝てば憲法解釈を自由に変えられるのか。危うい発言だ」と述べるなど、批判が相次いだ。
安倍政権に対して党内から公然と批判の声が上がったことに、テレビ各局や新聞各紙も飛びついて大きく報じたが、これもNHKは報じなかった。
「政権批判につながるような内容は、会長よりも下のレベルで弾かれるようになっている。こんなことは過去、あり得なかった」(NHK職員)』
『NHKに「なぜスクランブル放送にしないのか」聞いてみた
受信料をめぐる、国民とNHKの溝は深まるばかりだ。
NHK受信契約について定めた放送法第64条によれば、放送を受信できる機器を設置している人は、NHKと受信契約を結ばなければならないことになっている。そして、その契約には、受信料(銀行口座引き落とし、一括前払いで年間1万3600円、今年2月現在)の支払いが含まれている。
もし、これを払わなかった場合は、自宅に集金の催促が来るだけでなく、裁判、または徴収の強制執行申し立てが待っていることもある。
しかし、NHKの番組を観る観ないにかかわらず受信料を払わなければならないとする放送法に、疑問を感じている人も多いだろう。このNHKテレビ受信料制度は、テレビ黎明期の46年前から続いており、現代のテレビ事情に即していないのは明白だからだ。
国民の中には「NHKは国営放送であるべき」との意見もある。そうなれば受信料ではなく、税金でNHKの経費を負担することになる。
放送法所管する総務省、そしてNHKはどう考えているのか?
「そういう議論も当然あると思うんですけど、日本って民主主義国家ですから、政府から一歩離れた言論機関として運営される必要が当然ある。そういう考えの下に受信料制度がある、ということなんです」(総務省放送政策課・佐藤輝彦課長補佐)
「公共放送だからこそ、表現の自由を確保し、不偏不党、公平・公正等の原則を維持できるものと考えています」(NHK広報局)
国営放送になったら「政府の広報」になってしまう危険があるという見解だ。
ならば、受信料を払わなかった者は、「スカパー!」や「WOWOW」といった有料放送のように、スクランブル(暗号)で観ることができないようにしてしまえばいいだけなのではないか、という声が各所で上がっている。
実際、現在の地上デジタル放送はすでにスクランブル放送であり、「B-CASカード」で暗号を解除している。したがって、NHKがスクランブル放送を導入する上での技術的な問題は何もなく、十分に実行可能だ。
NHK広報局に、「今後、スクランブルを導入する考えはあるのか?」と聞いた。
「全国あまねく視聴できるようにするという、放送法(第15条)によって定められた公共放送の使命が果たせなくなります。(中略)また、一般的にスクランブル方式は、どうしても『よく見られる番組』に編成が偏り、番組の内容も画一化していく懸念があります」(NHK広報局)
受信料徴収の根拠も「放送法」で、スクランブル放送を拒否する理由も「放送法」。結局、「放送法」という盾(たて)で守られている限り、NHK受信料を巡る問題は解決しないのである。』
すでに表現の自由を確保できず,不偏不党,公平・公正等の原則も維持できず,政治家の顔色をうかがう「政府公報」になり下がったのだから、官僚のように既得権益が守りたいなら経費を国税で負担する国営放送にすればいいだろう.むしろその方が,こんな一般常識のかけらもない会長の独裁体制よりはよほどましで,国民の声も反映されやすくなるような気がするがどうだろうか.
『 「辞表で脅すことはしない」 NHK籾井会長
NHKの籾井勝人会長は27日の衆院総務委員会で、就任初日に10人の理事全員に辞表を書くよう求めたことについて「それぐらいの覚悟でやってほしいという気持ちだった。辞表をむやみやたらと使って、脅すようなことは一切しない」と述べた。民主党の福田昭夫氏への答弁。
籾井会長は「民間でこういうことをやることは特別なことではない」と話し、問題はなかったとの認識をあらためて示した。
籾井会長は26日の衆院予算委員会の分科会で「辞表を預かったことで理事が萎縮するとは思わない。一般社会ではよくあることだ」と述べた。』
こんなことが一般社会でよくあるそうだが,一体どこの一般社会なのだろうか.私は医師なのでちょっと普通の会社とは違う感覚なのかもしれないが,普通の会社員は就職するとまず辞表を書いて上司に預けておくものなのだろうか.
辞表を書かせただけで十分にパワハラのように思うが,この人が会長になってこれがNHKの常識になったらNHKも立派なブラック企業だろう.そして,そうなれば部下は上司の顔色を伺って上司のいいなりに仕事をするようになると思うのが一般社会の人なのではないだろうか.
この人は学歴コンプレックスが強いので権力の座に固執するというのを何かで読んだが,このような姑息な手段で人事権を行使してまでも他人を支配したいのであればやはりよほど権力を振るうのが好きで傲慢な人なのではないかと思う.
こんな人がNHKの会長だとはまさに日本のマスゴミの恥だろう.お友達なのかもしれないが、こんな人を任命してしまった安倍さまも今頃はきっと後悔しているのではないだろうか.
NHKの籾井勝人会長は27日の衆院総務委員会で、就任初日に10人の理事全員に辞表を書くよう求めたことについて「それぐらいの覚悟でやってほしいという気持ちだった。辞表をむやみやたらと使って、脅すようなことは一切しない」と述べた。民主党の福田昭夫氏への答弁。
籾井会長は「民間でこういうことをやることは特別なことではない」と話し、問題はなかったとの認識をあらためて示した。
籾井会長は26日の衆院予算委員会の分科会で「辞表を預かったことで理事が萎縮するとは思わない。一般社会ではよくあることだ」と述べた。』
こんなことが一般社会でよくあるそうだが,一体どこの一般社会なのだろうか.私は医師なのでちょっと普通の会社とは違う感覚なのかもしれないが,普通の会社員は就職するとまず辞表を書いて上司に預けておくものなのだろうか.
辞表を書かせただけで十分にパワハラのように思うが,この人が会長になってこれがNHKの常識になったらNHKも立派なブラック企業だろう.そして,そうなれば部下は上司の顔色を伺って上司のいいなりに仕事をするようになると思うのが一般社会の人なのではないだろうか.
この人は学歴コンプレックスが強いので権力の座に固執するというのを何かで読んだが,このような姑息な手段で人事権を行使してまでも他人を支配したいのであればやはりよほど権力を振るうのが好きで傲慢な人なのではないかと思う.
こんな人がNHKの会長だとはまさに日本のマスゴミの恥だろう.お友達なのかもしれないが、こんな人を任命してしまった安倍さまも今頃はきっと後悔しているのではないだろうか.
『ミス世界、ストーカー被害で大手芸能事務所幹部を提訴~脅迫的行為で世界大会欠席
2012年ミス・インターナショナル世界大会グランプリの吉松育美氏は昨年12月、大手芸能事務所・ケイダッシュ幹部の谷口元一氏からストーカー被害に遭っていたと告発し、刑事告訴と民事訴訟を起こした。その彼女の支援に立ち上がったのが安倍晋三首相の妻・昭恵夫人であり、「週刊文春」(文藝春秋/2月27発売号)に掲載された吉松氏と昭恵夫人の対談では、2人は吉松氏へのストーカー事件について海外メディアがこぞって報じているにもかかわらず、日本のメディアがこの事件を無視し報じない事態に疑問を呈している。
この事件の経緯を整理してみよう。発端は吉松氏が自身の昨年12月11日に自身のブログに掲載した記事『心配してくれている皆様へご報告』で現役ミスとしての最後の役目である、世界大会の最終審査のステージで新しいミスに王冠とガウンを渡す役目を辞退し、この大会を欠席する理由を報告したことだ。その理由とは、まさに谷口氏によるストーカー問題だったのだ。
ブログで吉松氏は、「1年前からずっと、つきまとい、嫌がらせ、脅迫、脅し、業務妨害を受けていました」と明かし、その相手は「大手芸能プロダクションの幹部であり、芸能界やマスコミには影響力のある人物」、つまり谷口氏であったと告発したのだ。
吉松氏が外国人記者クラブで行った記者会見の内容をニュースサイト「J-CASTニュース」が報じているが、ストーカー問題が最初に起こったのは12年春で、格闘技の元プロモーター男性が突然吉松氏の所属事務所に現れ、ケイダッシュのオフィスに連れて行かれたという。そしてその場で系列事務所への所属を求めてきたという。だが、このケイダッシュは反社会的勢力とのつながりが取りざたされていたという理由から、吉松氏は所属を拒否。今回のストーカー問題で告発されている谷口氏は、この系列事務所の役員だったと「J-CASTニュース」は報じている。
吉松氏は「彼は、ミスインターナショナルの協賛企業に幾度となく、脅迫とも言える電話をしたそうです。(略)国際文化協会から『マスコミがミスインターナショナル以外のことで騒ぐと困るから、吉松さんは大会期間中、体調不良を理由に自粛してほしい。』と言われました」と、無念な思いをブログで綴っている。さらに「彼は、両親にまで連絡をし、私が自殺をしてしまうようなことになる、と言いました」と書かれており、常に殺される恐怖に怯えており、今は24時間体制でセキュリティーがついているそうだ。
ブログの最後には「同じ悩みをもつ多くの女性のためにも、自分の問題をこのままにしておいてはいけないと思い、行動したいと思います」と切実な訴えを掲げ、ストーカー撲滅のための活動をしていくと発表した。
●ネット署名は12万人に
その後、吉松氏のブログを読んだ読者たちからの応援コメントが実に700件以上も書き込まれており、吉松氏自身がネット署名募集サイト「change.org」に立ち上げた「STALKER ZEROキャンペーン~被害者が守られる社会へ〜」への賛同者が2月下旬現在で約12万人にも及ぶ事態にまで発展している。ちなみにこのキャンペーンの賛同者には、前出の安倍昭恵夫人やオノ・ヨーコ・レノン氏など影響力がある人物も名を連ねている。
こうした世論の広がりにもかかわらず、いまだに日本のメディアがこの事件を報じない理由について、芸能プロダクション関係者が次のように明かす。
「ケイダッシュとその系列芸能プロダクションからなるケイダッシュグループは、渡辺謙や坂口憲二、高橋克典といった俳優から、押切もえや山田優などのモデル、お笑いタレント、ミュージシャンなど、数多くの人気タレントを抱えています。それゆえ今後、自社の番組や媒体への出演を断られたり、ケイダッシュのタレントをCM・広告で起用している企業から広告出稿を受けられなくなることを恐れているのではないでしょうか」
安倍首相は、第68回国連総会における総理演説の中で、「女性が輝く社会をつくる」と明言。その発言を受けて、吉松氏は「change.org」上で「“女性が輝く社会”というのは、まず“女性が安心して輝ける環境を作ること”です。その環境を作るためには、総理のリーダーシップが必要です」と切実に訴えている。
吉松氏支援の世論が高まる中、本事件は今後どのような展開を見せるのか。裁判の動向とともに気になるところである。(文=成田男/フリーライター)』
「谷口元一」でGoogle検索すれば,石井和義,関東連合,川田亜子,創価学会といった名前が出て来るが,ミス・インターナショナル世界大会グランプリの吉松育美さんがストーカー被害にあったというニュースは確かに「J-CASTニュース」でしか見たことがない.
だから,マスゴミがこの件に関してはスルーしていると言うのはたぶん本当なのだろう.何とも情けない話だと思うが,これが日本のマスゴミの正体.日本人は情報で操られている事に気づかないと,気がついたら戦前の日本に逆戻りしていたなんてことになるのだろう.
2012年ミス・インターナショナル世界大会グランプリの吉松育美氏は昨年12月、大手芸能事務所・ケイダッシュ幹部の谷口元一氏からストーカー被害に遭っていたと告発し、刑事告訴と民事訴訟を起こした。その彼女の支援に立ち上がったのが安倍晋三首相の妻・昭恵夫人であり、「週刊文春」(文藝春秋/2月27発売号)に掲載された吉松氏と昭恵夫人の対談では、2人は吉松氏へのストーカー事件について海外メディアがこぞって報じているにもかかわらず、日本のメディアがこの事件を無視し報じない事態に疑問を呈している。
この事件の経緯を整理してみよう。発端は吉松氏が自身の昨年12月11日に自身のブログに掲載した記事『心配してくれている皆様へご報告』で現役ミスとしての最後の役目である、世界大会の最終審査のステージで新しいミスに王冠とガウンを渡す役目を辞退し、この大会を欠席する理由を報告したことだ。その理由とは、まさに谷口氏によるストーカー問題だったのだ。
ブログで吉松氏は、「1年前からずっと、つきまとい、嫌がらせ、脅迫、脅し、業務妨害を受けていました」と明かし、その相手は「大手芸能プロダクションの幹部であり、芸能界やマスコミには影響力のある人物」、つまり谷口氏であったと告発したのだ。
吉松氏が外国人記者クラブで行った記者会見の内容をニュースサイト「J-CASTニュース」が報じているが、ストーカー問題が最初に起こったのは12年春で、格闘技の元プロモーター男性が突然吉松氏の所属事務所に現れ、ケイダッシュのオフィスに連れて行かれたという。そしてその場で系列事務所への所属を求めてきたという。だが、このケイダッシュは反社会的勢力とのつながりが取りざたされていたという理由から、吉松氏は所属を拒否。今回のストーカー問題で告発されている谷口氏は、この系列事務所の役員だったと「J-CASTニュース」は報じている。
吉松氏は「彼は、ミスインターナショナルの協賛企業に幾度となく、脅迫とも言える電話をしたそうです。(略)国際文化協会から『マスコミがミスインターナショナル以外のことで騒ぐと困るから、吉松さんは大会期間中、体調不良を理由に自粛してほしい。』と言われました」と、無念な思いをブログで綴っている。さらに「彼は、両親にまで連絡をし、私が自殺をしてしまうようなことになる、と言いました」と書かれており、常に殺される恐怖に怯えており、今は24時間体制でセキュリティーがついているそうだ。
ブログの最後には「同じ悩みをもつ多くの女性のためにも、自分の問題をこのままにしておいてはいけないと思い、行動したいと思います」と切実な訴えを掲げ、ストーカー撲滅のための活動をしていくと発表した。
●ネット署名は12万人に
その後、吉松氏のブログを読んだ読者たちからの応援コメントが実に700件以上も書き込まれており、吉松氏自身がネット署名募集サイト「change.org」に立ち上げた「STALKER ZEROキャンペーン~被害者が守られる社会へ〜」への賛同者が2月下旬現在で約12万人にも及ぶ事態にまで発展している。ちなみにこのキャンペーンの賛同者には、前出の安倍昭恵夫人やオノ・ヨーコ・レノン氏など影響力がある人物も名を連ねている。
こうした世論の広がりにもかかわらず、いまだに日本のメディアがこの事件を報じない理由について、芸能プロダクション関係者が次のように明かす。
「ケイダッシュとその系列芸能プロダクションからなるケイダッシュグループは、渡辺謙や坂口憲二、高橋克典といった俳優から、押切もえや山田優などのモデル、お笑いタレント、ミュージシャンなど、数多くの人気タレントを抱えています。それゆえ今後、自社の番組や媒体への出演を断られたり、ケイダッシュのタレントをCM・広告で起用している企業から広告出稿を受けられなくなることを恐れているのではないでしょうか」
安倍首相は、第68回国連総会における総理演説の中で、「女性が輝く社会をつくる」と明言。その発言を受けて、吉松氏は「change.org」上で「“女性が輝く社会”というのは、まず“女性が安心して輝ける環境を作ること”です。その環境を作るためには、総理のリーダーシップが必要です」と切実に訴えている。
吉松氏支援の世論が高まる中、本事件は今後どのような展開を見せるのか。裁判の動向とともに気になるところである。(文=成田男/フリーライター)』
「谷口元一」でGoogle検索すれば,石井和義,関東連合,川田亜子,創価学会といった名前が出て来るが,ミス・インターナショナル世界大会グランプリの吉松育美さんがストーカー被害にあったというニュースは確かに「J-CASTニュース」でしか見たことがない.
だから,マスゴミがこの件に関してはスルーしていると言うのはたぶん本当なのだろう.何とも情けない話だと思うが,これが日本のマスゴミの正体.日本人は情報で操られている事に気づかないと,気がついたら戦前の日本に逆戻りしていたなんてことになるのだろう.
『コラム:ぐらつくアベノミクス「3本の矢」
安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」は消費・投資の喚起という鍵となる分野ではかばかしい成果を生み出しておらず、改革に向けた決意を揺るがせる恐れがある。
昨年10─12月期の日本の国内総生産(GDP)1次速報によると、前期比成長率は0.3%と予想の半分にも達しなかった。政府の意を酌んだ日銀が大規模な資産買い入れを進めてきたにもかかわらずだ。日銀は18日にも、銀行貸出支援や成長基盤強化支援などのための資金供給拡充を発表した。
こうした資産買い入れ、もしくはすさまじい信用創造は一定の領域では成功している。3年余りぶりの高成長を生み出し、物価をはっきりと上向かせた。
しかし日本の消費者や企業が当局による出血大サービスに乗っかり、自律的な成長と物価上昇が続く展開にはならなかった。簡単な言い方をすれば、消費者は十分にお金を使わず、企業も円安とそれに伴う有利な輸出環境があっても事業拡張に向けた大型の設備投資には総じて消極的に思われる。
個人消費と投資がそれなりの働きをしなければ、成長は勢いが弱まり、大いに必要とされている構造改革に今後取り組む上で政府の不安度が増していく。
ベレンベルク銀行のシニアエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏は顧客向けノートで「日本の経済成長が落胆を誘う内容だったことは、構造改革が先送りや棚上げになったり、当局が目先の成長刺激のために金融政策や財政政策への依存度を一段と高めるというリスクを生み出す」と指摘した。
その上でシュルツ氏は「これによってアベノミクスが一時のあだ花に終わり、日本が長期的な成長見通しを改善できずに景気刺激策が終われば債務が積み上がるだけになる危険性が相当増大する。最悪のケースなら、インフレによる価値切り下げの連鎖という破滅的な事態が起こりかねない」とみている。
アベノミクスの金融緩和、財政出動に続く第3の矢として知られる構造改革は、財政負担の軽減や労働市場の流動化、起業しやすくする環境整備などが狙いだ。
しかし金融緩和や財政出動が喜ばれ、好意を持たれるのと違って、あいにく改革というものは例えば移民問題などのように、多くの人々の反感を招き、さまざまな意見対立を発生させてしまう。その改革を首尾良く実行するために安倍首相にとっては、第1と第2の矢でもっとましな成果を示す必要が出てくる。
<将来への信認>
アベノミクスは物価の押し上げには成功している。何十年もデフレと悪戦苦闘してきた日本でその実績は軽視できない。
とはいえ、物価が過去1年間で1.3%上がったのに対して、日本の労働者の総賃金は0.8%しか増えていない。さらに悪いことに、このうち所定内給与は賞与や残業代ほどの増え方をしていない。
だから多くの日本人が所得環境に厳しさや不安定さを感じているのも極めて当然といえる。日銀が先週公表した一般の人々に対する調査では、過去1年で所得が減ったと考えている人と、向こう1年で減少すると考える人の数がともに増加した。もっと注目されるのは、デフレにがんじがらめだったにもかかわらず、80%強の人々が物価上昇を「好ましくない」とみなしている。
これらの現象はすべて消費税率引き上げ前の話であり、4月の増税後は需要の伸びは一段と抑えられるだろう。
企業サイドをみると、投資は続けられているが、10─12月期の伸びは1.3%と通常の景気回復局面で想定されているよりもずっと低い。
円安によって輸出業者の競争力は増しているものの、そうした状況から持続的にプラス効果を享受するには、企業が反応速度を高めて設備を拡充し、新規に人を雇って前向きの循環を創出しなければならない。
10─12月期はそれが起きなかったように見受けられ、恐らく新興国市場の小型の危機が一因だが、一方で企業経営者の先行きに対する自信が欠けているからでもあるだろう。
モニュメント・セキュリティーズのスティーブン・ルイス氏は顧客向けノートで「各種企業調査でアベノミクスが強く肯定されているにもかかわらず、日本企業は国内での投資拡大に及び腰の様子が見える。その理由は国外により適切な投資場所を見出しているのかもしれない。あるいは単に将来を不確実と考え続けているかだ」と記した。
円安についても、低リスクで大規模な利益を稼ぐ短期的な機会とみられている可能性はあっても、より長い目でみた投資を促す要因ではない。
今後の日本は前向きの循環が働くか、悪循環に陥るかのどちらかになる。企業や個人が投資や消費を行えば、経済が成長して改革実行の余地が生まれ、さらなる投資や消費が正当化されるとともに、公的債務の伸びよりも高い成長が可能になる。
逆に企業投資や個人消費を欠けば改革は決して好まれず、その大部分は実行のチャンスを得られなくなる。
*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。』
確定申告を終えて思った事はサラリーマンの税金や保険料が確実に増えているということです.私でさえ買い控えをしようと思うくらいなのだから,消費税が導入されたら国民の購買意欲は低下し内需は急激に減少するのではないでしょうか.
その一方で,円安を誘導してもさほど輸出が改善しなければ日本の経済は以前より悪い状況になるだろうことは十分予想されることです.利益が上がっても賃金が上がらないのではやる気も失せますし,そんな企業の税金だけを優遇しても何もいいことはないように思うのですがどうなんでしょうか.
将来の事はわかりませんが,あとで読み返せるようにこのコラムを残しておくことにしました,
安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」は消費・投資の喚起という鍵となる分野ではかばかしい成果を生み出しておらず、改革に向けた決意を揺るがせる恐れがある。
昨年10─12月期の日本の国内総生産(GDP)1次速報によると、前期比成長率は0.3%と予想の半分にも達しなかった。政府の意を酌んだ日銀が大規模な資産買い入れを進めてきたにもかかわらずだ。日銀は18日にも、銀行貸出支援や成長基盤強化支援などのための資金供給拡充を発表した。
こうした資産買い入れ、もしくはすさまじい信用創造は一定の領域では成功している。3年余りぶりの高成長を生み出し、物価をはっきりと上向かせた。
しかし日本の消費者や企業が当局による出血大サービスに乗っかり、自律的な成長と物価上昇が続く展開にはならなかった。簡単な言い方をすれば、消費者は十分にお金を使わず、企業も円安とそれに伴う有利な輸出環境があっても事業拡張に向けた大型の設備投資には総じて消極的に思われる。
個人消費と投資がそれなりの働きをしなければ、成長は勢いが弱まり、大いに必要とされている構造改革に今後取り組む上で政府の不安度が増していく。
ベレンベルク銀行のシニアエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏は顧客向けノートで「日本の経済成長が落胆を誘う内容だったことは、構造改革が先送りや棚上げになったり、当局が目先の成長刺激のために金融政策や財政政策への依存度を一段と高めるというリスクを生み出す」と指摘した。
その上でシュルツ氏は「これによってアベノミクスが一時のあだ花に終わり、日本が長期的な成長見通しを改善できずに景気刺激策が終われば債務が積み上がるだけになる危険性が相当増大する。最悪のケースなら、インフレによる価値切り下げの連鎖という破滅的な事態が起こりかねない」とみている。
アベノミクスの金融緩和、財政出動に続く第3の矢として知られる構造改革は、財政負担の軽減や労働市場の流動化、起業しやすくする環境整備などが狙いだ。
しかし金融緩和や財政出動が喜ばれ、好意を持たれるのと違って、あいにく改革というものは例えば移民問題などのように、多くの人々の反感を招き、さまざまな意見対立を発生させてしまう。その改革を首尾良く実行するために安倍首相にとっては、第1と第2の矢でもっとましな成果を示す必要が出てくる。
<将来への信認>
アベノミクスは物価の押し上げには成功している。何十年もデフレと悪戦苦闘してきた日本でその実績は軽視できない。
とはいえ、物価が過去1年間で1.3%上がったのに対して、日本の労働者の総賃金は0.8%しか増えていない。さらに悪いことに、このうち所定内給与は賞与や残業代ほどの増え方をしていない。
だから多くの日本人が所得環境に厳しさや不安定さを感じているのも極めて当然といえる。日銀が先週公表した一般の人々に対する調査では、過去1年で所得が減ったと考えている人と、向こう1年で減少すると考える人の数がともに増加した。もっと注目されるのは、デフレにがんじがらめだったにもかかわらず、80%強の人々が物価上昇を「好ましくない」とみなしている。
これらの現象はすべて消費税率引き上げ前の話であり、4月の増税後は需要の伸びは一段と抑えられるだろう。
企業サイドをみると、投資は続けられているが、10─12月期の伸びは1.3%と通常の景気回復局面で想定されているよりもずっと低い。
円安によって輸出業者の競争力は増しているものの、そうした状況から持続的にプラス効果を享受するには、企業が反応速度を高めて設備を拡充し、新規に人を雇って前向きの循環を創出しなければならない。
10─12月期はそれが起きなかったように見受けられ、恐らく新興国市場の小型の危機が一因だが、一方で企業経営者の先行きに対する自信が欠けているからでもあるだろう。
モニュメント・セキュリティーズのスティーブン・ルイス氏は顧客向けノートで「各種企業調査でアベノミクスが強く肯定されているにもかかわらず、日本企業は国内での投資拡大に及び腰の様子が見える。その理由は国外により適切な投資場所を見出しているのかもしれない。あるいは単に将来を不確実と考え続けているかだ」と記した。
円安についても、低リスクで大規模な利益を稼ぐ短期的な機会とみられている可能性はあっても、より長い目でみた投資を促す要因ではない。
今後の日本は前向きの循環が働くか、悪循環に陥るかのどちらかになる。企業や個人が投資や消費を行えば、経済が成長して改革実行の余地が生まれ、さらなる投資や消費が正当化されるとともに、公的債務の伸びよりも高い成長が可能になる。
逆に企業投資や個人消費を欠けば改革は決して好まれず、その大部分は実行のチャンスを得られなくなる。
*筆者はロイターのコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。』
確定申告を終えて思った事はサラリーマンの税金や保険料が確実に増えているということです.私でさえ買い控えをしようと思うくらいなのだから,消費税が導入されたら国民の購買意欲は低下し内需は急激に減少するのではないでしょうか.
その一方で,円安を誘導してもさほど輸出が改善しなければ日本の経済は以前より悪い状況になるだろうことは十分予想されることです.利益が上がっても賃金が上がらないのではやる気も失せますし,そんな企業の税金だけを優遇しても何もいいことはないように思うのですがどうなんでしょうか.
将来の事はわかりませんが,あとで読み返せるようにこのコラムを残しておくことにしました,
『 真央「最高の演技」で恩返し!フリー自己新 万感6位
真央、万感のラストダンス――。ショートプログラム(SP)で16位に沈んだ女子の浅田真央(23=中京大)は20日のフリーで自己最高の142・71点をマークし、合計198・22点をマーク。ほぼ完璧な演技で自身最後とする五輪を6位で締めくくった。19日のSPはミスが続き、11―12年シーズン以降最低の55・51点だった。鈴木明子(28=邦和スポーツランド)は合計186・32点で8位。村上佳菜子(19=中京大)は合計170・98点で12位だった。アデリナ・ソトニコワ(17=ロシア)が合計224・59点で金メダルだった。
こんな浅田をみんなが待っていた。誰よりも、浅田自身が待っていた。冒頭、今大会2度のアタックで転倒していたトリプルアクセルを完璧に成功。今季初めて加点がつく好ジャンプで波に乗ると、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」の荘厳な調べと一体に。連続ジャンプで2つの回転不足なんて関係ない。フリーの142・71点は自己ベストだ。フィニッシュと同時に涙があふれた。おえつが漏れる口元を左手で覆った。大歓声に応えると、泣き顔は笑顔に変わった。
「今まで支えてくれた方々に、最高の演技で恩返しすることができた。最高の演技ができた」
』
結果から見れば,順位はフリーの得点で決まったようなもので,これに当てはまらないのはショートプログラム(SP)で大きく出遅れた浅田選手のみである.SPの上位の得点は僅差だったから,たとえ浅田選手がSPでノーミスの75点を出して首位だったとしても前回と同じ銅メダルだったことだろう.
競技にミスはつきもので運も実力のうちなのだから,オリンピックのフリーで自己ベストを更新した事がこの4年間を表しているということでいいのではないかと思う.最後に浅田選手の素晴らしい演技をみることができて良かったが,ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」は私の大好きな曲なので,これからはこの曲を聞く度に浅田選手を思い出すことになるだろう.
キム・ヨナやソツニコワの演技ももちろん素晴らしかった.けれども,私が一番美しいと感じたのはリプニツカヤ選手のジャンプとスピンの回転軸のぶれの少なさだった.羽生選手にも同じ事を感じたのだが,やはり回転が速くても軸がぶれないのは見ていて美しさを感じるものだ.
あれはやはり天賦の才能なのだろう.キム・ヨナやソツニコワのジャンプには残念ながら力強さは感じても美しさはあまり感じないのだ.浅田選手の曲はロシアでも演技はそういう意味ではきわめて日本的な繊細さと生真面目さが現れているように感じた.
リプニツカヤ選手は今回はじめて知ったのだが,まだ15歳だそうだ.才能ある人が練習を重ねると凄い事になるのは羽生選手が今回見せてくれたから,リプニツカヤ選手が成長してどんな演技を見せてくれるのかこれから目が離せなくなりそうだ.
真央、万感のラストダンス――。ショートプログラム(SP)で16位に沈んだ女子の浅田真央(23=中京大)は20日のフリーで自己最高の142・71点をマークし、合計198・22点をマーク。ほぼ完璧な演技で自身最後とする五輪を6位で締めくくった。19日のSPはミスが続き、11―12年シーズン以降最低の55・51点だった。鈴木明子(28=邦和スポーツランド)は合計186・32点で8位。村上佳菜子(19=中京大)は合計170・98点で12位だった。アデリナ・ソトニコワ(17=ロシア)が合計224・59点で金メダルだった。
こんな浅田をみんなが待っていた。誰よりも、浅田自身が待っていた。冒頭、今大会2度のアタックで転倒していたトリプルアクセルを完璧に成功。今季初めて加点がつく好ジャンプで波に乗ると、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」の荘厳な調べと一体に。連続ジャンプで2つの回転不足なんて関係ない。フリーの142・71点は自己ベストだ。フィニッシュと同時に涙があふれた。おえつが漏れる口元を左手で覆った。大歓声に応えると、泣き顔は笑顔に変わった。
「今まで支えてくれた方々に、最高の演技で恩返しすることができた。最高の演技ができた」
』
結果から見れば,順位はフリーの得点で決まったようなもので,これに当てはまらないのはショートプログラム(SP)で大きく出遅れた浅田選手のみである.SPの上位の得点は僅差だったから,たとえ浅田選手がSPでノーミスの75点を出して首位だったとしても前回と同じ銅メダルだったことだろう.
競技にミスはつきもので運も実力のうちなのだから,オリンピックのフリーで自己ベストを更新した事がこの4年間を表しているということでいいのではないかと思う.最後に浅田選手の素晴らしい演技をみることができて良かったが,ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」は私の大好きな曲なので,これからはこの曲を聞く度に浅田選手を思い出すことになるだろう.
キム・ヨナやソツニコワの演技ももちろん素晴らしかった.けれども,私が一番美しいと感じたのはリプニツカヤ選手のジャンプとスピンの回転軸のぶれの少なさだった.羽生選手にも同じ事を感じたのだが,やはり回転が速くても軸がぶれないのは見ていて美しさを感じるものだ.
あれはやはり天賦の才能なのだろう.キム・ヨナやソツニコワのジャンプには残念ながら力強さは感じても美しさはあまり感じないのだ.浅田選手の曲はロシアでも演技はそういう意味ではきわめて日本的な繊細さと生真面目さが現れているように感じた.
リプニツカヤ選手は今回はじめて知ったのだが,まだ15歳だそうだ.才能ある人が練習を重ねると凄い事になるのは羽生選手が今回見せてくれたから,リプニツカヤ選手が成長してどんな演技を見せてくれるのかこれから目が離せなくなりそうだ.
『2億ベクレルの汚染水漏れ 福島第1タンク
東京電力は20日、福島第1原発で原子炉を冷却した後の水を貯蔵するボルト締め型タンクの上部から約100トンの処理水が漏れ、周辺敷地に流れ出したと発表した。処理水には1リットル当たり2億ベクレル超と超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれていた。閉まっているはずのタンクの弁が開いたままになっており、誤って水を入れすぎたのが原因とみられる。
高濃度の処理水漏れ事故は、昨年4月に止水性能が劣る地下貯水池(漏れ量は不明)で発生。さらに8月にタンク底板の接ぎ目の止水材がずれて300トン、10月にはタンクが傾いているのに水を入れすぎて0・4トンが漏れた。
東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった下請け企業の作業員が4号機の西側にあるタンク群の1基で、天板の接ぎ目付近から水漏れしているのを見つけた。
発見の9時間半ほど前には、タンクの水位計がほぼ満水を知らせる警報を発していた。この時点ではタンク周辺に水漏れなどの異常は見つからなかったため、東電は現場で実際の水位を確認しないまま水位計の故障と判断し、特段の対策は取らなかったという。』
「閉まっているはずのタンクの弁が開いたままになって」なんて言ってるが,わざと開けておいて国民の目をこっちに引きつけるのが目的ではないかと思ってしまう.なぜそう思ったかというと,先日、ある方のブログにこんなことが書いてあったからだ.
『福島第1原子力発電所・2号機、メルトアウトか 再臨界に警戒
2014年02月14日
福島第一原子力発電所の2号機がメルトアウトした可能性が高い。
東京電力は、2月12日に採取した地下水から、
①セシウム137 → 5万4000ベクレル/リットル
②セシウム134 → 2万2000ベクレル/リットル
を検出したと発表した。セシウムのこの数値は、2月6日に観測された数値の3万倍。
これでは終わらない2月13日観測値は、
①セシウム137 → 9万3000ベクレル/リットル
②セシウム134 → 3万7000ベクレル/リットル
であり、事故後の最高値を更新した。これはセシウム濃度が、一昼夜で1.7倍に跳ね上がった事になる。因みにトリチウム(三重水素)は8万8000ベクレルで、全ベータ線量も26万ベクレルだ。このトリチウムが検出されているのは核分裂反応の存在を裏打ちしている。
この異常な数値上昇は、福島第一原子力発電所・2号炉脇の観測井戸から採取された地下水によるもの。この観測用井戸は、海岸線から50メートルに位置するが、メルトダウンしたデブリを発生源とする高レベルの放射性物質が地下水と共にジワジワと太平洋に向けて移動しているのがわかる。特にセシウムは土に吸着し易く容易に移動しないが、高レベルのセシウム137/134が観測されているという事は、福島第一原発事故が終熄しているわけではなく、第2フェーズとなるメルトアウトから再臨界に向けた事故拡大の途上にある事の証左だ。将にチャイナシンドローム。
メルトアウトしたデブリが地下水と反応し再臨界に至った場合、警戒区域を拡大する必要があるし、全ての子供と40歳以下の女性は西日本や北海道など安全な地域に移動させる事が必要だ。
東京電力発表によると、昨年7月の時点でストロンチウムの濃度が500万ベクレルに達していたと、年明け2月に発表している・・・・ここまでくると単なる隠蔽体質ではすまない。原発を再稼働したいが為の情報操作の積もりなのだろうが愚かなり。国民の意思を無視して原発再稼働に拙速している事が、裏目に出ている。
何れにせよ、再臨界となると事故も新たな展開を見せ、人類初めての再臨界事故発生に直面。国際原子力事象評価尺度(INES)の「レベル0」から「レベル7」を超えて「レベル8」と言う異次元事故に突入か。こうなると原発再稼働だけでなく、東京オリンピック開催自体にも影響を与える可能性が大きい。福島事故は終熄し、コントロールされている状況にあると明言して東京開催を勝ち取ったからだ。お・も・て・な・し~じゃない。
最後に、福島での大地震による第一原子力発電所一体の地盤/地質環境に破壊的な影響を与え、2号機だけでなく1・3号機のメルトアウト&再臨界を複合的に誘発する状況を心底怖れる。この世に神がおられるなら、どうかご寛恕。』
昨年の6月にはこんな話もあった.
『東電社員「福島第一原発2号機に再臨界の可能性あり」とメールで告発
2012年6月8日
福島第一原発(フクイチ)を本当の意味で収束させるのに、東京電力の解体的な出直しが必要なことは言うまでもない。だが染み付いた体質を改めるには相当なハードルが待ち受けるだろう。週刊朝日は東電内部でひそかに交わされたメールを入手した。そこには、フクイチ2号機で懸念される「最悪の事態」の可能性がつづられていた。
書いたのは、東電の技術系社員で、東電の同僚社員と原子力機関の要職を務めたこともある原子力専門家に長文のメールを送信していた。
メールは、2号機の水位についてこう書いている。
〈60センチという水位は、格納容器や圧力抑制室に非常に甚大な損傷が生じていることを端的に示している〉
あいまいな言葉遣いに終始する東電本社の会見とは裏腹に、断定調だ。また、
〈再臨界で新しい熱源ができていることも、決して無理な想定ではない〉
などと書かれている。冷却がうまくいっていない。燃料の一部がたまった水の上にあるなど、想定できる条件はいくつもある。メールは、あらゆる可能性に触れた後、こんな衝撃の言葉が並んでいる。
〈格納容器の内部がわからない現状を踏まえると、再臨界が絶対にないと言い切ることはできない〉
と、再臨界の可能性が否定できないというのだ。あらためて指摘しておくが、このメールを書いているのは、東電の技術系社員だ。しかし現在まで、そうした危険性について東電が警告を発した形跡はない。』
そして,再臨海を示唆するこんな話しも,
『東電、2号機でキセノン検出、再臨界を隠蔽 (2月12日午前3時検出)
東電は、都合のよい臨界基準をつくり、基準以下なら臨界でないと言っているだけだ。
東電から報道関係者へのメールによると、
2号機からはキセノン135が検出されており、再臨界していることは確実だ!
小出裕章が語気を強めて批判、東電が『臨界』の判定基準を見直し 11/7(1)
水野「…今回のキセノン検出に絡んで、臨界、の判定の基準を見直し再検討するんだそうですね。」
平野「あの……東電が判定基準について経産省に、報告したというようなことを言ってますねえ。見直しを含めて」
小出「(笑)そんな基準はもともとありません」
小出「臨界というのはもう物理学的に明確な定義があります」
小出「核分裂の連鎖反応が続くという、それが臨界です。」
放射性キセノン
核分裂に伴いできる。放射線を出す能力が半分になる半減期が短く、
検出されれば直近に核分裂が起きた可能性を示す。』
昨年の6月に格納容器の底がすでに破壊されているらしいこと,キセノンが検出され再臨界も起きているらしいこと,そして昨年末に2層ある地下水層のより深い方からセシウムが検出されたことを時系列として考えると,溶けた原子炉内の燃料が再臨界を起こしながら地下に沈んでいっているのではないかという気がします.
再臨界が進行して放射性物質が地下水や大気中に大量に放出されるようになったら福島原発での作業は不可能になり,一気に放射能による被害が拡大する可能性があるように思うのですが,最近これらに関する報道はありません.
そんなことがバレたらオリンピックどころではなくなるので国家機密扱いで報道されないのかもしれません.そして,国民の目を地上で起きている事故に向けさせるための演出が今回のバルブ閉め忘れのニュースのような気がするのですが,まさかいくらなんでもそれはないですよね阿部さま.
NHKは政府の広報機関になりさがったようだし,日本のマスゴミはまったく頼りにならならないのでこんな最悪の事態を想像してしまいますね.可能性のある事はすべて起こるのが現実の世界ですから.
こんなことが現実になったら東北地方から中部地方ぐらいまでは人が住めなくなるんじゃないかと思います.そうなったら原発を再稼働させてでも生き残る事を考えなければならなくなります.いや,ひょっとするともうその段階なので再稼働を急いでいるのかもしれませんね.
東京電力は20日、福島第1原発で原子炉を冷却した後の水を貯蔵するボルト締め型タンクの上部から約100トンの処理水が漏れ、周辺敷地に流れ出したと発表した。処理水には1リットル当たり2億ベクレル超と超高濃度の放射性ストロンチウムなどが含まれていた。閉まっているはずのタンクの弁が開いたままになっており、誤って水を入れすぎたのが原因とみられる。
高濃度の処理水漏れ事故は、昨年4月に止水性能が劣る地下貯水池(漏れ量は不明)で発生。さらに8月にタンク底板の接ぎ目の止水材がずれて300トン、10月にはタンクが傾いているのに水を入れすぎて0・4トンが漏れた。
東電によると、19日午後11時25分ごろ、巡回中だった下請け企業の作業員が4号機の西側にあるタンク群の1基で、天板の接ぎ目付近から水漏れしているのを見つけた。
発見の9時間半ほど前には、タンクの水位計がほぼ満水を知らせる警報を発していた。この時点ではタンク周辺に水漏れなどの異常は見つからなかったため、東電は現場で実際の水位を確認しないまま水位計の故障と判断し、特段の対策は取らなかったという。』
「閉まっているはずのタンクの弁が開いたままになって」なんて言ってるが,わざと開けておいて国民の目をこっちに引きつけるのが目的ではないかと思ってしまう.なぜそう思ったかというと,先日、ある方のブログにこんなことが書いてあったからだ.
『福島第1原子力発電所・2号機、メルトアウトか 再臨界に警戒
2014年02月14日
福島第一原子力発電所の2号機がメルトアウトした可能性が高い。
東京電力は、2月12日に採取した地下水から、
①セシウム137 → 5万4000ベクレル/リットル
②セシウム134 → 2万2000ベクレル/リットル
を検出したと発表した。セシウムのこの数値は、2月6日に観測された数値の3万倍。
これでは終わらない2月13日観測値は、
①セシウム137 → 9万3000ベクレル/リットル
②セシウム134 → 3万7000ベクレル/リットル
であり、事故後の最高値を更新した。これはセシウム濃度が、一昼夜で1.7倍に跳ね上がった事になる。因みにトリチウム(三重水素)は8万8000ベクレルで、全ベータ線量も26万ベクレルだ。このトリチウムが検出されているのは核分裂反応の存在を裏打ちしている。
この異常な数値上昇は、福島第一原子力発電所・2号炉脇の観測井戸から採取された地下水によるもの。この観測用井戸は、海岸線から50メートルに位置するが、メルトダウンしたデブリを発生源とする高レベルの放射性物質が地下水と共にジワジワと太平洋に向けて移動しているのがわかる。特にセシウムは土に吸着し易く容易に移動しないが、高レベルのセシウム137/134が観測されているという事は、福島第一原発事故が終熄しているわけではなく、第2フェーズとなるメルトアウトから再臨界に向けた事故拡大の途上にある事の証左だ。将にチャイナシンドローム。
メルトアウトしたデブリが地下水と反応し再臨界に至った場合、警戒区域を拡大する必要があるし、全ての子供と40歳以下の女性は西日本や北海道など安全な地域に移動させる事が必要だ。
東京電力発表によると、昨年7月の時点でストロンチウムの濃度が500万ベクレルに達していたと、年明け2月に発表している・・・・ここまでくると単なる隠蔽体質ではすまない。原発を再稼働したいが為の情報操作の積もりなのだろうが愚かなり。国民の意思を無視して原発再稼働に拙速している事が、裏目に出ている。
何れにせよ、再臨界となると事故も新たな展開を見せ、人類初めての再臨界事故発生に直面。国際原子力事象評価尺度(INES)の「レベル0」から「レベル7」を超えて「レベル8」と言う異次元事故に突入か。こうなると原発再稼働だけでなく、東京オリンピック開催自体にも影響を与える可能性が大きい。福島事故は終熄し、コントロールされている状況にあると明言して東京開催を勝ち取ったからだ。お・も・て・な・し~じゃない。
最後に、福島での大地震による第一原子力発電所一体の地盤/地質環境に破壊的な影響を与え、2号機だけでなく1・3号機のメルトアウト&再臨界を複合的に誘発する状況を心底怖れる。この世に神がおられるなら、どうかご寛恕。』
昨年の6月にはこんな話もあった.
『東電社員「福島第一原発2号機に再臨界の可能性あり」とメールで告発
2012年6月8日
福島第一原発(フクイチ)を本当の意味で収束させるのに、東京電力の解体的な出直しが必要なことは言うまでもない。だが染み付いた体質を改めるには相当なハードルが待ち受けるだろう。週刊朝日は東電内部でひそかに交わされたメールを入手した。そこには、フクイチ2号機で懸念される「最悪の事態」の可能性がつづられていた。
書いたのは、東電の技術系社員で、東電の同僚社員と原子力機関の要職を務めたこともある原子力専門家に長文のメールを送信していた。
メールは、2号機の水位についてこう書いている。
〈60センチという水位は、格納容器や圧力抑制室に非常に甚大な損傷が生じていることを端的に示している〉
あいまいな言葉遣いに終始する東電本社の会見とは裏腹に、断定調だ。また、
〈再臨界で新しい熱源ができていることも、決して無理な想定ではない〉
などと書かれている。冷却がうまくいっていない。燃料の一部がたまった水の上にあるなど、想定できる条件はいくつもある。メールは、あらゆる可能性に触れた後、こんな衝撃の言葉が並んでいる。
〈格納容器の内部がわからない現状を踏まえると、再臨界が絶対にないと言い切ることはできない〉
と、再臨界の可能性が否定できないというのだ。あらためて指摘しておくが、このメールを書いているのは、東電の技術系社員だ。しかし現在まで、そうした危険性について東電が警告を発した形跡はない。』
そして,再臨海を示唆するこんな話しも,
『東電、2号機でキセノン検出、再臨界を隠蔽 (2月12日午前3時検出)
東電は、都合のよい臨界基準をつくり、基準以下なら臨界でないと言っているだけだ。
東電から報道関係者へのメールによると、
2号機からはキセノン135が検出されており、再臨界していることは確実だ!
小出裕章が語気を強めて批判、東電が『臨界』の判定基準を見直し 11/7(1)
水野「…今回のキセノン検出に絡んで、臨界、の判定の基準を見直し再検討するんだそうですね。」
平野「あの……東電が判定基準について経産省に、報告したというようなことを言ってますねえ。見直しを含めて」
小出「(笑)そんな基準はもともとありません」
小出「臨界というのはもう物理学的に明確な定義があります」
小出「核分裂の連鎖反応が続くという、それが臨界です。」
放射性キセノン
核分裂に伴いできる。放射線を出す能力が半分になる半減期が短く、
検出されれば直近に核分裂が起きた可能性を示す。』
昨年の6月に格納容器の底がすでに破壊されているらしいこと,キセノンが検出され再臨界も起きているらしいこと,そして昨年末に2層ある地下水層のより深い方からセシウムが検出されたことを時系列として考えると,溶けた原子炉内の燃料が再臨界を起こしながら地下に沈んでいっているのではないかという気がします.
再臨界が進行して放射性物質が地下水や大気中に大量に放出されるようになったら福島原発での作業は不可能になり,一気に放射能による被害が拡大する可能性があるように思うのですが,最近これらに関する報道はありません.
そんなことがバレたらオリンピックどころではなくなるので国家機密扱いで報道されないのかもしれません.そして,国民の目を地上で起きている事故に向けさせるための演出が今回のバルブ閉め忘れのニュースのような気がするのですが,まさかいくらなんでもそれはないですよね阿部さま.
NHKは政府の広報機関になりさがったようだし,日本のマスゴミはまったく頼りにならならないのでこんな最悪の事態を想像してしまいますね.可能性のある事はすべて起こるのが現実の世界ですから.
こんなことが現実になったら東北地方から中部地方ぐらいまでは人が住めなくなるんじゃないかと思います.そうなったら原発を再稼働させてでも生き残る事を考えなければならなくなります.いや,ひょっとするともうその段階なので再稼働を急いでいるのかもしれませんね.
『籾井NHK会長「発言、どこが悪いのか」 経営委で
就任会見での従軍慰安婦問題や特定秘密保護法などをめぐる発言が問題になった籾井勝人NHK会長が今月12日の経営委員会で、「取り消しているし、どこが悪いのか。素直に読めば理解できるはずだ」という趣旨の発言をしていたことが18日わかった。経営委内部では「反省していない」との声があがっている。
12日の経営委では作家の百田尚樹氏、埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏の両委員の言動などを審議し、経営委員は「一定の節度を持って行動していく」とする見解をまとめた。
複数の関係者によると、委員会の最後に、ある女性委員が会長発言の影響について「受信料不払いなどのリスクにどう対処するのか」と質問。籾井会長は「営業が頑張る」と答えたのに対し、具体案を尋ねられた後、「(発言の)どこがおかしいのか」「会見の記録全体を見てもらえればわかる」という旨の持論を述べた。別の委員から「そういう物言いはおかしい」と反発する声があがり、浜田健一郎委員長がぶぜんとして「終わります」と委員会を打ち切ったという。
会議終了後、委員からは「浜田委員長が注意した意味がない」と懸念する声が出た。1月28日の経営委で籾井会長は「個人的な見解を発言したのは不適切だった」と反省を表明、委員長が「自身の立場を理解いただきたい」と会長に注意していた。
今回の発言について、NHK上層部の幹部は「就任会見では記者がしつこく聞くので致し方なかったと言いたいのだろうが、自分は悪くないという趣旨に受け止められても仕方ない」と指摘した。
約半月後に公開される経営委の議事録の表現については調整中という。』
公共放送のトップがこんな人ではNHKは安倍政権のプロパガンダ放送をすると考えなければならないだろう.国民から受信料を集めておいて政権に都合のいい話ばかり聞かされるのでは大本営発表よりたちが悪い.
慰安婦問題や領土問題や靖国神社の問題は政府の問題であって,公共放送のトップがそれについて私的意見を述べるのはNHKの中立性に疑問をもたれるだけある.最近は裁判所もNHKの肩を持つようになっているようだから,まさに安倍さまの意のままに国が動いて行くのだろうか.
不幸中の幸いか,安倍さまのお友達をたくさん入れたNHKの経営委員の人事には問題があることが露呈したし,この人も会長には非常に不適格な人だということがよくわかったことで,国民はNHKに騙されないように注意する必要があるということが明らかになった.
悪名高き独裁者ヒットラーにはゲッペルスという宣伝大臣がいて世論を操作した事は有名だが,安倍さまも公共放送であるNHKを自分の意見を正当化する道具にしたいのが本音なのかもしれない.NHKは本来国民による国民のための放送局であるはずである.私的プロパガンダ放送をするようなら国民もそれなりに考える必要があるだろう.
就任会見での従軍慰安婦問題や特定秘密保護法などをめぐる発言が問題になった籾井勝人NHK会長が今月12日の経営委員会で、「取り消しているし、どこが悪いのか。素直に読めば理解できるはずだ」という趣旨の発言をしていたことが18日わかった。経営委内部では「反省していない」との声があがっている。
12日の経営委では作家の百田尚樹氏、埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏の両委員の言動などを審議し、経営委員は「一定の節度を持って行動していく」とする見解をまとめた。
複数の関係者によると、委員会の最後に、ある女性委員が会長発言の影響について「受信料不払いなどのリスクにどう対処するのか」と質問。籾井会長は「営業が頑張る」と答えたのに対し、具体案を尋ねられた後、「(発言の)どこがおかしいのか」「会見の記録全体を見てもらえればわかる」という旨の持論を述べた。別の委員から「そういう物言いはおかしい」と反発する声があがり、浜田健一郎委員長がぶぜんとして「終わります」と委員会を打ち切ったという。
会議終了後、委員からは「浜田委員長が注意した意味がない」と懸念する声が出た。1月28日の経営委で籾井会長は「個人的な見解を発言したのは不適切だった」と反省を表明、委員長が「自身の立場を理解いただきたい」と会長に注意していた。
今回の発言について、NHK上層部の幹部は「就任会見では記者がしつこく聞くので致し方なかったと言いたいのだろうが、自分は悪くないという趣旨に受け止められても仕方ない」と指摘した。
約半月後に公開される経営委の議事録の表現については調整中という。』
公共放送のトップがこんな人ではNHKは安倍政権のプロパガンダ放送をすると考えなければならないだろう.国民から受信料を集めておいて政権に都合のいい話ばかり聞かされるのでは大本営発表よりたちが悪い.
慰安婦問題や領土問題や靖国神社の問題は政府の問題であって,公共放送のトップがそれについて私的意見を述べるのはNHKの中立性に疑問をもたれるだけある.最近は裁判所もNHKの肩を持つようになっているようだから,まさに安倍さまの意のままに国が動いて行くのだろうか.
不幸中の幸いか,安倍さまのお友達をたくさん入れたNHKの経営委員の人事には問題があることが露呈したし,この人も会長には非常に不適格な人だということがよくわかったことで,国民はNHKに騙されないように注意する必要があるということが明らかになった.
悪名高き独裁者ヒットラーにはゲッペルスという宣伝大臣がいて世論を操作した事は有名だが,安倍さまも公共放送であるNHKを自分の意見を正当化する道具にしたいのが本音なのかもしれない.NHKは本来国民による国民のための放送局であるはずである.私的プロパガンダ放送をするようなら国民もそれなりに考える必要があるだろう.
e-Taxにメリットなんてあるのか?
2014年2月18日 その他 コメント (2)『e-Taxでの確定申告のメリット(?)と事前準備
e-Taxでの確定申告には次のようなメリットがあります。
・添付書類を提出省略
医療費の領収書や源泉徴収票等は、その記載内容(病院等の名称、支払金額等)を入力して送信することにより、これらの書類の提出又は提示を省略することができます(法定申告期限から5年間、税務署から書類の提出又は提示を求められることがあります。)。
・還付がスピーディー
e-Taxで申告された還付申告は、3週間程度で処理しています(自宅や税理士事務所からe-Taxで1・2月に申告した場合は、2~3週間程度で処理しています。)。
・24時間いつでも利用可能
所得税及び復興特別所得税の確定申告期間中は、24時間いつでも利用可能です(ただし、メンテナンス時間を除きます。)。
確定申告書等作成コーナー」からe-Taxへ送信を行うときの事前準備
e-Taxを利用して確定申告書を提出する場合には、事前準備が必要となります。
(1)推奨環境等の確認
「確定申告書等作成コーナー」の利用に際しては、事前にパソコンの推奨環境を満たす必要があります。
(2)電子証明書の取得
住民票のある市役所等の窓口で、住民基本台帳カードを入手し、「電子証明書発行申請書」等を提出して電子証明書(公的個人認証サービスに基づく電子証明書)の発行を受けてください(手数料が必要です。)。
詳しくは、住民票のある市役所等へお問い合わせください。
(3)ICカードリーダライタの取得
公的個人認証サービスに基づく電子証明書は、住民基本台帳カードに格納されていますので、別途、電子証明書に適合したICカードリーダライタが必要になります。ICカードリーダライタは、家電販売店などで購入できます。詳しくは、「公的個人認証サービス対応ICカードリーダライタ普及促進協議会」のウェブサイトをご覧いただくか、住民票のある市役所等へお問い合わせください。
(4)ICカードリーダライタドライバのインストール
パソコンに取得したICカードリーダライタのドライバをインストールしてください。
(5)利用者識別番号及び暗証番号の取得並びに初期設定作業』
確定申告の時期になった.毎年e-Taxが便利と書かれているのだが,私はぜんぜん使う気になれない.事前準備のところをみればパソコン,電子証明書(有料),ICカードリーダライタ(有料),初期設定作業,と時間やお金がかかることばかりである.パソコンぐらいは持っているがこれだけでもすでに十分面倒くさい.
にもかかわらずさらに酷いのはメリットのほうで,添付書類を提出省略と言いながら法定申告期限から5年間も税務署から書類の提出又は提示を求められることがあるのでは書類を保管していなくてはならないし,還付は特別スピーディーでもないし,郵送だって24時間いつでも利用可能だからメリットはほとんどなくてデメリットばかりに見える.
e-Taxでメリットがあるのはおそらく税務署のほうだろう.e-Taxを使えば1万円くらい減税されるのなら考えてもいいがそうでなくても使いたい人がいるのだろうか.確定申告をしている個人事業主やサラリーマンは2012年分で2150万人もいるそうだが,e-Taxで納税している人は一体どれくらいいるのだろうか.数値は公表されていないが,おそらく公表出来ないほどの数なのだろう.
今回からは東日本大震災の復興財源という名目で「復興特別所得税」も納めなければならなくなり例年は数万円の還付があったものが,逆に何万円も銀行から引き落とされることになりそうだ.そして春からは消費税が8%にアップされる.申告書を作成していたらなんだか腹が立ってきたので,増税に抗議する意味で趣味に使うものは当分買い控えする事にしよう.
e-Taxでの確定申告には次のようなメリットがあります。
・添付書類を提出省略
医療費の領収書や源泉徴収票等は、その記載内容(病院等の名称、支払金額等)を入力して送信することにより、これらの書類の提出又は提示を省略することができます(法定申告期限から5年間、税務署から書類の提出又は提示を求められることがあります。)。
・還付がスピーディー
e-Taxで申告された還付申告は、3週間程度で処理しています(自宅や税理士事務所からe-Taxで1・2月に申告した場合は、2~3週間程度で処理しています。)。
・24時間いつでも利用可能
所得税及び復興特別所得税の確定申告期間中は、24時間いつでも利用可能です(ただし、メンテナンス時間を除きます。)。
確定申告書等作成コーナー」からe-Taxへ送信を行うときの事前準備
e-Taxを利用して確定申告書を提出する場合には、事前準備が必要となります。
(1)推奨環境等の確認
「確定申告書等作成コーナー」の利用に際しては、事前にパソコンの推奨環境を満たす必要があります。
(2)電子証明書の取得
住民票のある市役所等の窓口で、住民基本台帳カードを入手し、「電子証明書発行申請書」等を提出して電子証明書(公的個人認証サービスに基づく電子証明書)の発行を受けてください(手数料が必要です。)。
詳しくは、住民票のある市役所等へお問い合わせください。
(3)ICカードリーダライタの取得
公的個人認証サービスに基づく電子証明書は、住民基本台帳カードに格納されていますので、別途、電子証明書に適合したICカードリーダライタが必要になります。ICカードリーダライタは、家電販売店などで購入できます。詳しくは、「公的個人認証サービス対応ICカードリーダライタ普及促進協議会」のウェブサイトをご覧いただくか、住民票のある市役所等へお問い合わせください。
(4)ICカードリーダライタドライバのインストール
パソコンに取得したICカードリーダライタのドライバをインストールしてください。
(5)利用者識別番号及び暗証番号の取得並びに初期設定作業』
確定申告の時期になった.毎年e-Taxが便利と書かれているのだが,私はぜんぜん使う気になれない.事前準備のところをみればパソコン,電子証明書(有料),ICカードリーダライタ(有料),初期設定作業,と時間やお金がかかることばかりである.パソコンぐらいは持っているがこれだけでもすでに十分面倒くさい.
にもかかわらずさらに酷いのはメリットのほうで,添付書類を提出省略と言いながら法定申告期限から5年間も税務署から書類の提出又は提示を求められることがあるのでは書類を保管していなくてはならないし,還付は特別スピーディーでもないし,郵送だって24時間いつでも利用可能だからメリットはほとんどなくてデメリットばかりに見える.
e-Taxでメリットがあるのはおそらく税務署のほうだろう.e-Taxを使えば1万円くらい減税されるのなら考えてもいいがそうでなくても使いたい人がいるのだろうか.確定申告をしている個人事業主やサラリーマンは2012年分で2150万人もいるそうだが,e-Taxで納税している人は一体どれくらいいるのだろうか.数値は公表されていないが,おそらく公表出来ないほどの数なのだろう.
今回からは東日本大震災の復興財源という名目で「復興特別所得税」も納めなければならなくなり例年は数万円の還付があったものが,逆に何万円も銀行から引き落とされることになりそうだ.そして春からは消費税が8%にアップされる.申告書を作成していたらなんだか腹が立ってきたので,増税に抗議する意味で趣味に使うものは当分買い控えする事にしよう.
『ジャンプの葛西が銀メダル 男子ラージヒル決勝
ジャンプ男子ラージヒル(LH=HS140メートル、K点125メートル)決勝で、五輪7大会連続出場の葛西紀明(土屋ホーム)は、1回目139メートル、2回目133・5メートルを飛び、277・4点で銀メダルを獲得した。41歳での表彰台は冬季五輪の日本選手最年長。
優勝は278・7点のカミル・ストッホ(ポーランド)。9日のノーマルヒルと合わせ、2冠を達成した。
伊東大貴(雪印メグミルク)は252・5点で9位、清水礼留飛(雪印メグミルク)は252・2点で10位。竹内択(北野建設)が249・3点で13位だった。
「レベルの高い試合だったので、失敗したらどうしようとか、いろんなことが頭をぐるぐるまわったが、2本ともいいジャンプができたと思う。個人戦でメダルを取ったことがなかったので、明日(16日)のメダルセレモニーがとても楽しみ。金メダルを取って、本当にレジェンドと呼ばれたかったのですが、また目標ができた。まだまだ金メダルを目指してがんばりたい。」
葛西 紀明(かさい・のりあき、土屋ホーム) 92年アルベールビル大会から7大会連続の五輪出場。94年リレハンメル五輪団体銀メダル。1月にW杯史上最年長優勝を記録し、通算勝利数はジャンプ日本男子最多の16。本場欧州では敬意を込めて「レジェンド(伝説)」と呼ばれる。所属先では監督も兼任。北海道・東海大四高出。177センチ、62キロ。41歳。北海道出身。』
1回目の着地でテレマークが決まらなかったのが残念だったが,2回目は最高のジャンプでその差は1.3点だったのだから文句なしの銀メダルだろうと思う.ビデオではストッホと並んで飛んでいる映像が流れて,それを見ると葛西の方が後半スピードが出ている事がわかる.
オリンピックに7回も出場する事自体すごいことだし,今期はワールドカップで最高齢優勝しているとは言え,41歳で銀メダルをとるなんてまさに超人だと思う.長野でラージヒルと団体のメンバーを外されたことがずっと心の中に引っかかっていたにしても,16年間も第一線で競技を続けるなんて事は不可能に近いことだったのではないだろうか.
「不撓不屈」の精神で続けようと思っても,色々な理由で続けられなくなるのが現実だし.たとえ続けても結果が出なければいつまでも夢を追いかけるだけの人と言われるのがオチだろうが,そんなことも恐れずに自分の意志を貫くことができる強い精神力を備えた人なのだろう.それが決勝の2本のジャンプを生み出したに違いない.
コメントがまた凄かった.もうこれで引退してもいいと言うのかと思ったら,「また目標ができた。まだまだ金メダルを目指してがんばりたい。」だなんて言うので驚いた.こうなったら金メダルをとって本当のレジェンドになってもらいたいものだ.
ジャンプ男子ラージヒル(LH=HS140メートル、K点125メートル)決勝で、五輪7大会連続出場の葛西紀明(土屋ホーム)は、1回目139メートル、2回目133・5メートルを飛び、277・4点で銀メダルを獲得した。41歳での表彰台は冬季五輪の日本選手最年長。
優勝は278・7点のカミル・ストッホ(ポーランド)。9日のノーマルヒルと合わせ、2冠を達成した。
伊東大貴(雪印メグミルク)は252・5点で9位、清水礼留飛(雪印メグミルク)は252・2点で10位。竹内択(北野建設)が249・3点で13位だった。
「レベルの高い試合だったので、失敗したらどうしようとか、いろんなことが頭をぐるぐるまわったが、2本ともいいジャンプができたと思う。個人戦でメダルを取ったことがなかったので、明日(16日)のメダルセレモニーがとても楽しみ。金メダルを取って、本当にレジェンドと呼ばれたかったのですが、また目標ができた。まだまだ金メダルを目指してがんばりたい。」
葛西 紀明(かさい・のりあき、土屋ホーム) 92年アルベールビル大会から7大会連続の五輪出場。94年リレハンメル五輪団体銀メダル。1月にW杯史上最年長優勝を記録し、通算勝利数はジャンプ日本男子最多の16。本場欧州では敬意を込めて「レジェンド(伝説)」と呼ばれる。所属先では監督も兼任。北海道・東海大四高出。177センチ、62キロ。41歳。北海道出身。』
1回目の着地でテレマークが決まらなかったのが残念だったが,2回目は最高のジャンプでその差は1.3点だったのだから文句なしの銀メダルだろうと思う.ビデオではストッホと並んで飛んでいる映像が流れて,それを見ると葛西の方が後半スピードが出ている事がわかる.
オリンピックに7回も出場する事自体すごいことだし,今期はワールドカップで最高齢優勝しているとは言え,41歳で銀メダルをとるなんてまさに超人だと思う.長野でラージヒルと団体のメンバーを外されたことがずっと心の中に引っかかっていたにしても,16年間も第一線で競技を続けるなんて事は不可能に近いことだったのではないだろうか.
「不撓不屈」の精神で続けようと思っても,色々な理由で続けられなくなるのが現実だし.たとえ続けても結果が出なければいつまでも夢を追いかけるだけの人と言われるのがオチだろうが,そんなことも恐れずに自分の意志を貫くことができる強い精神力を備えた人なのだろう.それが決勝の2本のジャンプを生み出したに違いない.
コメントがまた凄かった.もうこれで引退してもいいと言うのかと思ったら,「また目標ができた。まだまだ金メダルを目指してがんばりたい。」だなんて言うので驚いた.こうなったら金メダルをとって本当のレジェンドになってもらいたいものだ.
ハイブリッドを買わない理由
2014年2月12日 コンピュータ コメント (2)『プリウス最新モデル 99万台リコール
トヨタは、ハイブリッド車「プリウス」の最新モデルで、モーターの制御プログラムに不具合があるとして、およそ99万台のリコールを国に届け出ました。
1つの車種で、1回に届け出たリコールとしては過去最多だということです。
対象は、トヨタのハイブリッド車「プリウス」のうち、5年前の平成21年5月以降に販売された最新モデル合わせておよそ99万7000台です。
国土交通省によりますと、モーターを制御するプログラムの不具合で、加速するなどした際、過大な電気が流れて一部の部品が破損し、スピードが出せなくなるほか、最悪の場合、発進できなくなったり、途中で走れなくなったりするおそれがあるとうことです。
会社には、こうした不具合の情報が合わせておよそ300件寄せられているということで、トヨタは、12日から全国の販売店で無料で修理に応じています。
国土交通省によりますと、1つの車種で1回に届け出たリコールとしては過去最多だということです。』
最近の車はコンピュータープログラムで制御され動くのが当たり前だが,ハイブリッド車は当然の事ながら電気で動きコンピュータの介在する割合が非常に高いためプログラムに何らかの異常が起きる確率はエンジンのみで動く車より高いのではないかと思う.
私の車も新車の時から何度か異常を示すランプが点灯してディーラーに電話した事があるが,それでもそのまま乗っていて大きな不都合があることは一度もなかった.エンジンが始動しないような異常は学生時代に乗っていた古い車のバッテリーが冬の寒さで上がってしまった時くらいだが,それならそれで車を使わなければいいので危険はない.
北海道で一番恐ろしいのは人家もなく携帯がつながっても救急車やJAFがすぐに来られないような所で車が事故や故障をすることだ.吹雪の中で車が立ち往生したら下手をすると車の中で本当に死ぬかもしれない.視界がほとんどない冬の峠道を一人で走ればそんな考えにもなるものだ.
だから,私はハイブリッド車なんか買う気にはなれないし,長距離を乗るなら車高の高いRV車が一番安全だと思っている.最近はRV車でもハイブリッドで燃費のいい車が出て来ていてちょっとは気にはなるのだが見ないようにしている.だいぶハイブリッドの技術もこなれてきたかと思っていたのにプリウスでさえこんなではやはり心配だ.
新型の車が出ると一応カタログなんかを見たり,ショールームへ見物に行ったりもするのだが,たとえ気に入っても実際に買うのは2〜3年経ってからだ.カメラなどは新しいのを買って不具合が出ても危険はないし,最近のはソフトウェアを自分でアップデートするだけで支障もなくなるが,車の場合は一つくらい大きな不具合の対策が済んでから買う方が安心ではないだろうか.
トヨタは、ハイブリッド車「プリウス」の最新モデルで、モーターの制御プログラムに不具合があるとして、およそ99万台のリコールを国に届け出ました。
1つの車種で、1回に届け出たリコールとしては過去最多だということです。
対象は、トヨタのハイブリッド車「プリウス」のうち、5年前の平成21年5月以降に販売された最新モデル合わせておよそ99万7000台です。
国土交通省によりますと、モーターを制御するプログラムの不具合で、加速するなどした際、過大な電気が流れて一部の部品が破損し、スピードが出せなくなるほか、最悪の場合、発進できなくなったり、途中で走れなくなったりするおそれがあるとうことです。
会社には、こうした不具合の情報が合わせておよそ300件寄せられているということで、トヨタは、12日から全国の販売店で無料で修理に応じています。
国土交通省によりますと、1つの車種で1回に届け出たリコールとしては過去最多だということです。』
最近の車はコンピュータープログラムで制御され動くのが当たり前だが,ハイブリッド車は当然の事ながら電気で動きコンピュータの介在する割合が非常に高いためプログラムに何らかの異常が起きる確率はエンジンのみで動く車より高いのではないかと思う.
私の車も新車の時から何度か異常を示すランプが点灯してディーラーに電話した事があるが,それでもそのまま乗っていて大きな不都合があることは一度もなかった.エンジンが始動しないような異常は学生時代に乗っていた古い車のバッテリーが冬の寒さで上がってしまった時くらいだが,それならそれで車を使わなければいいので危険はない.
北海道で一番恐ろしいのは人家もなく携帯がつながっても救急車やJAFがすぐに来られないような所で車が事故や故障をすることだ.吹雪の中で車が立ち往生したら下手をすると車の中で本当に死ぬかもしれない.視界がほとんどない冬の峠道を一人で走ればそんな考えにもなるものだ.
だから,私はハイブリッド車なんか買う気にはなれないし,長距離を乗るなら車高の高いRV車が一番安全だと思っている.最近はRV車でもハイブリッドで燃費のいい車が出て来ていてちょっとは気にはなるのだが見ないようにしている.だいぶハイブリッドの技術もこなれてきたかと思っていたのにプリウスでさえこんなではやはり心配だ.
新型の車が出ると一応カタログなんかを見たり,ショールームへ見物に行ったりもするのだが,たとえ気に入っても実際に買うのは2〜3年経ってからだ.カメラなどは新しいのを買って不具合が出ても危険はないし,最近のはソフトウェアを自分でアップデートするだけで支障もなくなるが,車の場合は一つくらい大きな不具合の対策が済んでから買う方が安心ではないだろうか.
『沙羅改造 金具の位置を1ミリずらす
金メダルへの1ミリ勝負だ。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17=クラレ)が今日11日(日本時間12日午前2時半開始)、いよいよ五輪初代女王に向けて飛び出す。年明けから助走路でのスピードが思うように出ずに悩んでいたが、その原因がブーツをスキー板に固定する金具のズレにあることが判明。急きょ金具の位置を1ミリずらした板に変更した。この時期の変更はリスクも伴うが、1ミリにこだわって悲願に挑む。
高梨が9日の公式練習からスキー板を変更していた。五輪直前で使い慣れた板を替えることはリスクを伴う。それでも、金メダルをより確実にするために大きな決断をした。指導する父寛也さん(46)は「飛距離が出ているんで替えなくてもと思うかもしれないが、やれることはやっていきたい。この板で勝負します」と娘に代わって決意を明かした。
1月11、12日の札幌大会前、スキー板をリニューアルした。当初はその板で本番に臨む予定だったが、W杯札幌大会から、ジャンプ台からの飛び出し速度が、他の選手より時速約0・5~1キロ遅くなっていた。高梨は「違和感はない」と話していたが、調べてみると、スキー板にブーツを固定する右側のビンディングと呼ばれる部分が1ミリだけ内側にずれていたという。そのズレによって、助走路でスキー板がレールにぶつかるなどしてスピードが遅くなっていた。
W杯札幌大会の終了後に1ミリのズレに気づき、すぐに契約するスキーメーカー「エラン」(スロベニア)に連絡した。ズレを修正して届いた新しいスキー板は寛也さんがソチに持ち込んだ。公式練習2日目の9日から新しい板で飛んだ高梨は、1回目の飛び出し速度が前日より時速0・6キロ上がるなど成果は出ている。寛也さんは「足元で1ミリなら先端までには4センチくらいのずれが出る。もう少し飛べば慣れてもっと上がるし、飛距離につながる」と安堵(あんど)の表情を見せた。
高梨は今季13戦10勝で金メダル最右翼。ソチでは海外メディアの取材攻勢にさらされる中、冷静に対処して笑顔ものぞかせている。午後9時半開始の試合に合わせて就寝時間を午前4時にするなど抜かりなく準備を整えている。「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」。先輩たちが切り開いた道を引き継いだ152センチの女王が、ソチの空を制し、新たな時代の扉を開く。』
「神は細部にやどる」,「1円を笑うものは1円に泣く」などとはちょっと違うだろうが,人が使う道具は1mmとか1gの違いというのが大問題になることがあるのだ.それが,競技とか命にかかわる仕事となればなおさら当然のことだろうと思う.
脳神経外科の手術は顕微鏡で見える術野が大体直径2cmの範囲で,吸引管という脳脊髄髄液や血液を吸い込む管の直径が2mm, 高周波電流で組織を凝固するバイポーラというピンセットのような機械の先端の太さが0.25mmというスケールの世界である.
手術器械の長さや太さや重さは操作性の上でもちろん大切な要素であるのだが,私が最も重視しているのは手に持った時の重量バランスだったりする.これが自分に合っていると長時間の手術でも疲労が少なく正確な手術操作を続ける事ができるような気がするのだ.
1mmの差に気付きそれを修正することが出来るのだからきっと結果もついてくるんじゃないだろうか.「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」というのはどんなことにも通じる大切な考え方だと思う.もうすぐ高梨選手のジャンプが見られるかと思うと楽しみだ.
金メダルへの1ミリ勝負だ。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(17=クラレ)が今日11日(日本時間12日午前2時半開始)、いよいよ五輪初代女王に向けて飛び出す。年明けから助走路でのスピードが思うように出ずに悩んでいたが、その原因がブーツをスキー板に固定する金具のズレにあることが判明。急きょ金具の位置を1ミリずらした板に変更した。この時期の変更はリスクも伴うが、1ミリにこだわって悲願に挑む。
高梨が9日の公式練習からスキー板を変更していた。五輪直前で使い慣れた板を替えることはリスクを伴う。それでも、金メダルをより確実にするために大きな決断をした。指導する父寛也さん(46)は「飛距離が出ているんで替えなくてもと思うかもしれないが、やれることはやっていきたい。この板で勝負します」と娘に代わって決意を明かした。
1月11、12日の札幌大会前、スキー板をリニューアルした。当初はその板で本番に臨む予定だったが、W杯札幌大会から、ジャンプ台からの飛び出し速度が、他の選手より時速約0・5~1キロ遅くなっていた。高梨は「違和感はない」と話していたが、調べてみると、スキー板にブーツを固定する右側のビンディングと呼ばれる部分が1ミリだけ内側にずれていたという。そのズレによって、助走路でスキー板がレールにぶつかるなどしてスピードが遅くなっていた。
W杯札幌大会の終了後に1ミリのズレに気づき、すぐに契約するスキーメーカー「エラン」(スロベニア)に連絡した。ズレを修正して届いた新しいスキー板は寛也さんがソチに持ち込んだ。公式練習2日目の9日から新しい板で飛んだ高梨は、1回目の飛び出し速度が前日より時速0・6キロ上がるなど成果は出ている。寛也さんは「足元で1ミリなら先端までには4センチくらいのずれが出る。もう少し飛べば慣れてもっと上がるし、飛距離につながる」と安堵(あんど)の表情を見せた。
高梨は今季13戦10勝で金メダル最右翼。ソチでは海外メディアの取材攻勢にさらされる中、冷静に対処して笑顔ものぞかせている。午後9時半開始の試合に合わせて就寝時間を午前4時にするなど抜かりなく準備を整えている。「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」。先輩たちが切り開いた道を引き継いだ152センチの女王が、ソチの空を制し、新たな時代の扉を開く。』
「神は細部にやどる」,「1円を笑うものは1円に泣く」などとはちょっと違うだろうが,人が使う道具は1mmとか1gの違いというのが大問題になることがあるのだ.それが,競技とか命にかかわる仕事となればなおさら当然のことだろうと思う.
脳神経外科の手術は顕微鏡で見える術野が大体直径2cmの範囲で,吸引管という脳脊髄髄液や血液を吸い込む管の直径が2mm, 高周波電流で組織を凝固するバイポーラというピンセットのような機械の先端の太さが0.25mmというスケールの世界である.
手術器械の長さや太さや重さは操作性の上でもちろん大切な要素であるのだが,私が最も重視しているのは手に持った時の重量バランスだったりする.これが自分に合っていると長時間の手術でも疲労が少なく正確な手術操作を続ける事ができるような気がするのだ.
1mmの差に気付きそれを修正することが出来るのだからきっと結果もついてくるんじゃないだろうか.「自分のやるべきことをやれば結果はついてくる」というのはどんなことにも通じる大切な考え方だと思う.もうすぐ高梨選手のジャンプが見られるかと思うと楽しみだ.