『男性死亡で医師を書類送検 チューブ交換ミスの疑い 福岡

 福岡県警西署は6日、福岡市西区の西福岡病院で平成21年3月、腹部に開けた穴から胃に流動食を送る「胃ろう」チューブの交換ミスで、入院中の同市博多区の無職男性=当時(70)=を腹膜炎による多臓器不全で死亡させたとして、チューブを交換した男性医師(53)を業務上過失致死容疑で書類送検した。

 送検容疑は、糖尿病などで入院していた男性の胃ろうチューブを交換する際、チューブが胃の内部にまで届いていないことに気付かず、看護師に栄養剤の注入を指示。栄養剤を男性の腹腔内に漏れ出させて腹膜炎を発症させ、21年3月16日に多臓器不全で死亡させたとしている。

 西署によると、チューブは長さ20センチ、直径約1センチのシリコン製。男性は17年9月に入院し、4カ月に1回チューブを交換していた。男性医師は容疑を認めているという。』

 PEGのリスクについては2005年2月23日にここにも書いた(http://nougekai.diarynote.jp/200502232017290000/)が,その当時でもすでにPEGドクターズネットワークでは交換時に内視鏡で確認することを強く勧めていたから,この男性医師は,こういったPEG交換の際の事故のニュースを知らなかったか,知っても自分には起こらないと思っていたかのどちらかなのだろう.

 私自身も数百例の増設と交換を経験しているが,確かに十数年前までは在宅診療で言わば手応えだけを便りに交換していた時代もあった.しかし,その後に非常に頻度は少ないとは言え,特に初回の交換時に肝をひやした症例がいくつかあり以後は画像診断や内視鏡での確認を必ずするようになった経緯がある.

 今の時代であれば内視鏡での確認は必須で,交換後に内視鏡で証拠写真を撮っておくというのがデフォルトと言ってもいいのではないだろうか.以前は造影剤を注入して単純写真を撮ったりしたこともあったが,それでも不完全だった経験があるからやはり内視鏡を使う方が安心である.

 診療報酬上もPEG交換の手技料は交換時に画像診断もしくは内視鏡での確認をしないと請求できないようであるから,わざわざただ働きして危険な目に遭うことはないだろう.もっとも,内視鏡まで使って手技料が2000円というのはリスクの割にちょっと安すぎるような気もするがどうなのだろうか.

 このニュースでもう一つ引っかかる点は交換が4カ月に1回というところである.当初からシリコンチューブの交換は6ヶ月が目安で,最近では1年もつものもあるようなのに4ヶ月というのはちょっと早すぎるような気もする.まさか,病院の経営方針のためだったのではないだろうが,万が一そうだとしたらわざわざ交換による事故のリスクを上げていたようなもので情けない話である.

高くついた

2011年9月4日 日常
高くついた
高くついた
高くついた
 今日は,娘が私と妻に誕生日プレゼントを買ってくれるというので,デパートへ行った.私はブルゾンが欲しかったのでおじさん向けのブランドが集まった売り場を歩き回った.しかし,気に入ったものはちょっと娘と妻の予算をオーバーしてしまうようなものだったので困ってしまった.

 確かに私も気に入ったものは欲しかったし,やめようにも娘は今日買わずには帰らないつもりのようだったので,結局は,妻が娘に2000円分だけ商品券を使わせて,残りは妻が自分のカードで払うことにしたらしい.そんなことになるとは予想もしていなかった私はただ黙って見てるだけだったが,すぐに嫌な予感がしてきた.

 こういうパターンは大抵後で高いものつくことになるのだ.その後,妻は疲れたので帰ると言い出したが,娘がどうしても妻にもプレゼントを買うと言うので次のデパートへ向った.当然のごとく妻は欲しかったバッグを探し出し,娘は3000円分の商品券を私に渡してくれた.私も当然のごとく残りを私のカードで支払い,娘は残った商品券に自分のお小遣いを足して自分用のバッグを買っていた.こんな時だけなんて要領がいいのだろう.

 それぞれに自分の気に入ったものを手に入れて良かったのだけれど,娘からのプレゼントが予期せず高いものについたと思ったのはきっと妻も同じだったことだろう.
感謝する日
 先週末の夏日がまるで夢だったかのように昨日から雨が降り続いている.台風も近づいて来ているから,この土日も雨は振り続くことだろう.

 私は,俗に言う「晴れ男」のようで,旅行や行事で雨に降られることは滅多になく,特に夏休みを使っての旅行や北海道マラソンは天気に恵まれている.天気に恵まれすぎて暑さに負けているということもあるけれど,雨にたたられるよりはずっといい.

 日常生活でも色々困難な目にも遭い,時には死んでいてもおかしくない事故にも遭うけれど,いつも結果オーライでなんとか無事に切り抜けてきていることを思うとツキに恵まれてきたのだろう.

 私は神は信じていないし,自分の運命は自分で切り開かなければならないと思ってはいるのだが,過去を振り返ればいつも何かに助けられてきたような気もする.だから,そのわからない何かに感謝したいと思う.

 今朝,ふと気がつくとカウンターが70万ヒットを超えていました.今日まで私の駄文を読んでくださってありがとうございます.これからもよろしくお願いします.
『北電、国のシンポでも社員動員 メールで呼び掛け

 北海道電力は31日、泊原発3号機(泊村)のプルサーマル計画をめぐって、2008年8月に開かれた経済産業省主催のシンポジウムでも社員に参加を要請するメールを送っていたと明らかにした。北電では、同年10月に道などが主催したシンポで、社員に参加と推進意見の表明を求める「やらせ」メールを送っていたことが26日に判明したばかり。

 北電は、経産省が指示したことし7月の調査では、国主催のシンポでは動員はなかったと報告していた。社員の動員が常態化していたことがうかがわれる。』

 人を信用するかどうかはその人が今言っていることではなく,過去にやってきたことで判断するべきだと私は思っているので,こういった事実が明らかになると今後は北電が何を言っても信じるわけにはいかないと思う.

 高橋知事は経産省出身だそうだが,今回の北電の再稼働については試験運転の名のもとに稼働し続けた既成事実をなし崩しに認可した感じが強いし,その後にこういった「やらせ」問題が出てくるあたりはどうにも芝居じみている.

 こんなコンプライアンスの低い企業に原発のように高度な安全性が要求される施設をこれからも預けるなんて心配だから,プルサーマルどころか泊原発もいずれ廃棄する方向にしてもらわないと気が休まらないだろう.
スタート時の気温は28.5度,湿度47%.
予定通りに走りましたが…
機材整理
 TDRでX100をそれなりに使ってみて,その高画質な画像の前に私にとっての高級コンパクトカメラの存在感がかなり希薄になってしまった.それと同時に35mmフィルム一眼もニコンならF6を使ったほうが結果が確実という考えに至り,ニコンの普及クラスのフィルム一眼レフも色褪せて見えるようになってしまった.

 ちょうど夏休みも終わり,秋から来春にかけての娘の発表会シーズンを控えて以前から欲しかったレンズを購入したくもあり,増えすぎた機材の整理をかねておそらくもう使わなくなるであろう機材を下取り交換に出した.

 CONTAX T3 1台とKLASSE のSとWを各1台とニコンのFEとFE2を各1台,LEICA Mのズミクロン50mmとテレエルマリート90mmを各1本である.購入予定はNikon AF-S 70-200mmF2.8G ED VR IIが1本である.

 以前に持っていたNikon AF-S 70-200mmF2.8G ED VRはDXで使う分には良かったのだが,D3で使うと周辺画質が今一つだった.1年ほど前にCONTAXレンズの下取りに出し,その後VR IIに買い直す予定だったのが D7000とAF-S DX NIKKOR 10-24mm f/3.5-4.5G EDに化けてしまったので延び延びになっていたのである.

 新しいレンズをD7000で使ったらどの程度の画質になるのかが楽しみなところだが,今は,下取り査定のメールが届くのを待っているところだ.

 

iPad3が遅れる

2011年8月23日 趣味
『「iPad 3」の発売に遅れ、高精細液晶の調達がキャンセルに

 米Apple Inc.は「iPad 3」に、2048×1536画素と多画素でTFTバックプレーンにIGZO(indium gallium zinc oxide)を用いた9.7型のIPS液晶パネルを採用する計画だ。同社は、2011年第3四半期に190万枚、2011年第4四半期に650万枚をそれぞれ調達する予定(フォーキャスト)を持っていた。

 しかし、いずれもキャンセルになったことが我々、台湾Isaiah Researchの調査で分かった。歩留まりの低さが影響したとみられる。2048×1536画素品を供給するメーカーは、韓国Samsung Electronics Co., Ltd.とシャープ、韓国LG Display Co., Ltd.である。

 このうちシャープは第8世代のガラス基板を使い、基板一つから130枚ほどの液晶パネルを取り出すと考えられる。同社は2011年12月にサンプル出荷を、2012年第1四半期に量産出荷を始めるだろう。

 このため、iPad 3の発売は2012年第2四半期にずれ込むと考えるのが妥当だ。Apple社はiPad 3用の液晶パネル調達をキャンセルする一方で、iPad 2用の液晶パネルの調達予定量を引き上げている。2011年第3四半期のそれは、1200万枚から1550万枚ほどになったと我々は考えている。』

 最近までiPad3は年末くらいに発売される可能性もあると勝手に思っていたのだが,どうやら来年の6月くらいになるようだ.

 食卓でニュースやメールをチェックするのに使っていたPower Book G4がソフトをアップデートする度に遅くなってそろそろ我慢の限界に近くなりiPhone4を代用することが多くなったのでiPad3が出たら買おうかと思っていたのだが,あと10ヶ月も待たされるとなるとどうしたものか.

 2048×1536画素というのは13インチMac Book Airよりも多画素だし,今さらノートPCを使うのもiPad2を買うのもどっちもあまり気が進まない.Mac Book Airを買うなら11インチでCore i7のモデルだろうが,それでも食卓の上で使うにはiPadのほうがいいだろう.

 iPad3の登場までPower Book G4で我慢を続けるか,Power Book Airを買うのか迷うところだが,iPad3が来るとPower Book Airはきっと使わなくなるだろうから無駄なような気がする.それならカメラやレンズでも買ったほうが...と悩みは尽きない.
『 ネットで暴露された徳光24時間マラソン“噴飯”全裏側
  ツイッター、Ustreamで24時間生中継
 <スタートは相模原市中央区。武道館まで63キロ>

「おい徳光、休みすぎだろ!」「これじゃ散歩じゃねーか」
 ネットを中心に非難囂々(ごうごう)だったのも当然だろう。「24時間テレビ」(日本テレビ)の恒例企画、24時間マラソンに今年は70歳の徳光和夫が挑戦した。だが、走行距離はたったの63キロ……。しかも、休憩ばかりで、とてもマラソンとは呼べない内容だったのだ。

 マラソンのスターターとして巨人の長嶋茂雄終身名誉監督がサプライズで登場。そんな大盛り上がりの様子や走っている姿が番組や公式HPの動画、テキスト速報で随時アップされていた。「このマラソンへの挑戦がたくさんの人に元気を与えようとしています!」「皆の思いを背に徳光さんは、一歩一歩、武道館に向かいます!!」などと仰々しかった。

 だが、その実態は――。あるネット上のサイトでは徳光の姿をツイッターやUstreamで24時間生中継。おかげでテレビが映さないマラソンの実態が明らかになったのだ。

 まず、スタート早々に出発地点は相模原市中央区の南橋本駅付近の企業敷地内であることが判明。ちなみに、ここからゴールの日本武道館までは直線距離で約40キロ。最短ルートならゆっくり歩いても9時間程度しかかからない。今回は徳光の年齢を考慮して走行距離は歴代最短の63キロ(これまでは萩本欽一の70キロ)に設定されたが、それでも短すぎだ。

 しかも、ネットの24時間中継を見ると、「スタートして5時間で4時間睡眠(TV中継一切なし)、その後2時間ほど休みながら歩き、90分休憩」。早朝からは再び走り始めたが、「14:00 休憩 日産プリンス東京246上馬店」「14:56 休憩(トイレ休憩・ファミリーマート上馬交差点前店)」「15:19 休憩 アランチャータスクーターズ(目黒区碑文谷)」と休憩ばかり……。しかも、休憩中は足にお灸(きゅう)をしてもらったり、マッサージを受けたりと至れり尽くせり。
 徳光は番組終了直前の午後8時45分頃に武道館に到着し、ゴールのテープを切ったが、血色もよく、健康そのものに見えた。階段でコケるシーンもあったが、マイクの声は「千里の道も一歩から」とよどみなかったし……。

 ちなみに、東京マラソンでは規定の7時間以内に42.195キロを完走した70代以上のランナーが多数。フルマラソンのギネス記録は2010年のホノルルマラソンを完走した92歳の女性(9時間53分)である。

 至れり尽くせりの24時間マラソン。これで視聴者に「感動しろ」とは押し売りもいいところ。その上、ギャラまでもらえるんだから、こんなにいい商売はない。』

 娘と妻が見ていたので,私もスタートとゴールを含めてテレビで何度か見たが,スタートからすでに両足が同時に地面に着いていてとても走っているようには見えなかった.心臓が悪いから仕方ないのだろうが,あれを見て感動するかと言われれば,正直言ってあまり面白くないし応援する気にもなれなかった.

 あれに比べると盲目の女性がイモトさんとキリマンジェロの登頂に成功した話のほうは非常に健全に思えて応援する気にもなれたし,登頂に成功したおかげでキリマンジェロの頂上の風景がテレビで見れたのも嬉しかった.こういうのは本当に感動的である.

 どっちも同じテレビ局の番組だから視聴者の感動をねらっての演出もあるのだろうが,受ける印象はまったく異なっていて,私には感動するということについて考えるいい機会になった.
 

『 追い越し怒り妊婦蹴る 傷害容疑で男逮捕

 車を追い越されたことに腹を立て、運転していた札幌市北区の妊娠4カ月の女性(25)の腹などを蹴って軽傷を負わせたとして、北海道警白石署は16日までに、同市清田区里塚2条5、無職、田村智容疑者(44)を傷害容疑で逮捕した。おなかの子供は無事だったという。

 同署によると、田村容疑者は「妊娠していたとは知らなかった」と供述している。

 逮捕容疑は7月11日夜、同市白石区の道路で自分の車を追い越した女性の車を追い掛け、クラクションを鳴らして停車させた上、土下座して謝る女性の顔や腹を蹴った疑い。

 同署によると、田村容疑者は女性につばを吐き「なめるな」などと大声を出していたという。女性が車のナンバーの一部を覚えており、被害届を出していた。』

『 東北道でバスを止めた男を逮捕

 東北道で7日に1人死亡し、12人がけがをした追突事故で、県警高速隊は8日、自動車運転過失致死傷の疑いで千葉県四街道市、イベント業の男(44)を逮捕した。

 逮捕容疑は、7日午前1時半ごろ、矢板市石岡の東北道下り線で、高速バスを走行車線に停車させて、後ろから走行してきた山梨県南アルプス市の会社役員男性(31)の貨物自動車が高速バスに追突する事故を起こし、男性を死亡させて、高速バスの乗客12人に軽傷を負わせた疑い。

 県警高速隊によると、男は、自車の前に車線変更しようとした高速バスに腹を立て、高速バスの前に自車を止め、高速バスを停車させたという。同隊によると、男は容疑を認めている。』

 乗用車で通勤していると年に1度くらいはこういうおかしな人に出会います.一度は故意に急な幅寄をするという危険行為で身の危険を感じたため,iPhoneでその車の写真を撮って警察相談専用電話「#9110」に通報しました.

 こういうおかしな人達は大抵同じようなことをどこでもやっているでしょうから,車種やナンバーの情報を警察に提供しておいたほうがいいのではないでしょうか.私はつけていませんが,車載のビデオレコーダーもあるようです.

 どうせなら犯罪歴や盗難届けのあるナンバーといっしょに警察に登録されている危険運転などの車のナンバーをネットから取り込んで,自動認識で発見したら知らせてくれるビデオレコーダーなんかがあったら売れるのではないかと思うのですがどこかで作ってくれないでしょうか.
『英国:若者たち、大義なき暴動

 警官による黒人男性射殺に端を発した英国の暴動は13日、発生から1週間が経過し、ひとまず沈静化した。ロンドンを中心に約1600人の若者らが逮捕され、過去数十年間で最悪の事態となった暴動は、英社会に深い傷痕を残した。若者らはなぜ略奪、放火に走り、警察はなぜ有効に対処できなかったのか。背景を探った。

 人種、階層バラバラ 共通項は閉塞感

 「異なる(背景の)若者らが同じ行動を取るという新たな難題に直面している」。キャメロン英首相は11日の臨時議会で、事態を「新たなタイプの暴動」と位置づけた。今回の暴動は、英国が過去に経験した政治的不満や人種差別などを背景にした暴動とは異なり、動機や目的が不明瞭な「大義なき暴動」とも呼ばれている。

 暴動が沈静化し、英メディアは「どんな若者が暴徒だったのか」と自問している。逮捕されて裁判所に出廷した容疑者らは、裕福な女子大生やグラフィックデザイナー、小学校の補助教員、11歳の少年など人種も含めて一般化が難しいからだ。

 暴動の中身は大別して、略奪,放火などの破壊行為,警察への攻撃--に3分類される。発端は、黒人男性射殺に対するロンドン北部での6日の抗議デモの暴徒化だったが、事態への警察のソフトな対応を見た若者らが簡易ブログ「ツイッター」などのソーシャルメディアでつながり、暴動が模倣犯的に拡大していった。その大半は略奪で、象徴的なのはスーパーからワイン1本を盗んで逃げる少年や、盗んだ衣類の「サイズを間違えた」と店に戻った若者らの姿だ。盗品は日用品が中心で、途上国型の略奪に近い。暴動に火をつけたロンドン北部トットナム地区や東部ハックニー地区などは失業者や貧困層の多い地域だけに、先進国・英国の中の「途上国」の反乱とも言える。

 英・社会正義研究所のプール所長は「彼らは希望を持てず、失うものは何もないと感じている」と指摘する。キャメロン首相らは暴徒を犯罪者と断罪するが、暴動を生んだ全体状況として、社会階層の上昇の機会から取り残された若者らの閉塞(へいそく)感、失業、経済格差の拡大などの問題があるのは間違いない。

 問題の根深さを示すのは、一般社会から断絶した若者らの不満を背景に広がるギャング(暴力的犯罪集団)文化だ。ロンドン警視庁の07年調査では、市内に250を超えるギャング組織が存在するといい、今回の暴動拡大でもギャング組織が中核的な役割を果たしたとの指摘もある。

 また「新たなタイプの暴動」で目を引くのは、事態の展開の速さだ。暴動は中部バーミンガムなど各地に野火のように広がったが、ほぼ4日間で収束。ネットを介した「非政治的な暴動」は熱しやすく、さめやすいようだ。』

 ネットの情報はもともと匿名性が高く不確かなものが多かったと思う.だから,情報を鵜呑みにするのは危険だということは昔からのネットユーザーにとっては常識だったのではないだろうか.

 ネットがより大衆化することで,そういうことを理解できない人でもネットの情報に簡単にアクセスし,自ら情報を発信することも可能になった.現在は,その最たるものがTwitterだろう.

 Twitterならまともな文章も書けない人でも情報を拡散することができるし,次から次へとリアルタイムに情報が流れるから,情報の質を検証することなく情報を流し流される人も当然のごとく多量に発生することだろう.

 先の震災の時にTwitterには役立つ情報もある一方で,間違った情報が多量に拡散したことをみれば,間違った情報にアクセスした人が瞬間的に誤った結論を導きだして暴徒化したとしても不思議はないだろう.リアルタイムで情報が流れることは危険から非難する場合には有効かもしれないが,故意に誤った情報を流されれば扇動され操られる危険も孕んでいるということである.

 そう考えると,Twitterの情報にあまりに依存して判断を誤る人が日本でも多数発生する可能性がありそうで心配になる.もちろん,ネット上の情報はたとえ大手メディアでも間違っていることがあるから常に注意する必要はあるのだが,Twitterの危険なところはそのリアルタイム性により連鎖反応が起きやすいところではないだろうか.

 たとえ自分には大した悪意がなく,ネットの情報に踊らされただけだとしても犯罪行為は決して許されるものではないだろう.英当局はネットによる暴動にどう対処するのだろうか.
 
ミュージカル
 今日は,北海道四季劇場でミュージカル「ライオンキング」を観てきた.8列目だったのでオペラグラスなしでも出演者の表情がわかった.最近の映画の3Dも凄いと思うが,リアル3Dで生身の人間が演ずるのを観るのは格別の臨場感がある.

 演出も素晴らしく,光と影の使い方が絶妙でとても美しい舞台だった.ティモンとプンバァの北海道弁やソーラン節まで出てくるのも北海道劇場らしくて面白かった.

 もうひとつ感心したのは若い出演者の肉体美だった.おそらくプロ意識からそれなりのトレーニングと節制をしているのだろうが,人間の肉体の美しさを十分発揮してそれが踊りや衣装を引き立てているのは素晴らしいと思った.健康な肉体はそれ自体美しいということを再認識させられた.

 娘も結構面白かったようで,他のも観たいと言っていたので,近々また観られるかと思うと次回が楽しみだ.
 
おみやげ
おみやげ
おみやげ
 自分にとっての一番のおみやげはもちろんTDRで撮影した写真やビデオのデータだが,気に入れば自分用に買ってくるおみやげ品というのもある.

 いつも最初に探すのがTDRでキャストに撮ってもらった家族写真を入れるフォトスタンドで,今年はフィルハーマジックのデザインの樹脂製のものにした.以前にはミラコスタやアンバサダーホテルのガラスや陶器でできたものや,縁が大理石の彫刻風に樹脂で作られたものなどがあった.今では売っていないものも多いが,毎年新しいデザインのものを探すのが楽しみだ.

 トミカのTDRの乗り物シリーズも初めて娘とディズニーリゾートクルーザーに乗りそのミニカーを買った時から毎年少しづつ買い集めている.今年は娘が選んでくれたティガーのスポーツカーを買ってきた.娘はピグレットのコンバーティブルを買った.

 ビール用のグラスも毎年探しているがこれはなかなか気に入ったものが見つからず苦労している.今まで買ったなかではアンバサダーホテルで買った足付きのグラスが一番気に入っているが,今年はフィルハーマジックのとサマーオアシススプラッシュ2011のを買ってきた.どちらも使ってみたが,あまり泡を立てないようにすれば350ml缶がちょうど全部入りきるように作られているようだ.

 出発時に新千歳空港の駐車場でダッフィーとシェリーメイの小さいのが車のダッシュボードに並べてあるのを見つけた.ヒモが付いていなくて小さいのは見た事がなかったので,新しいのが出たのだろうと探してみたらケープコッドの店にだけマグネットが中に入っている小さいのがあったので,2つとも買ってきた.まねして車のダッシュボードに並べてみようかと思っている.

 チップとデールやスティッチそしてジニーが私の好きなキャラクターで,ステーショナリーも時々買うのだが,それを知っていたのか妻が帰り際にスティッチがミラコスタのバスローブを着たストラップをプレゼントしてくれた.「今年もミラコスタに連れて来てくれてありがとう〜.」とふざけていたが,また今度連れてこなければならないような気がしたから,このバスローブはきっとそういう意味なのだろう.

第5日目TDS

2011年8月11日 旅行
第5日目TDS
第5日目TDS
第5日目TDS
 今日は最終日なのでスーツケースに荷物を詰め込んだり,買った物やゲームの景品のデイジーダックを段ボール箱に詰めて発送するのに時間がかかりスタートから少し出遅れてしまった.午前の最初はセンターオブ・ジ・アースのはずだったが調整中で乗れないので,先にマーメイドラグーンのスカットルのスクーターとフランダーのフライングフィッシュコースターに妻と娘が乗り私はその撮影.

 その後,センターオブ・ジ・アースが動いたようなのでファストパスを使いそれから昼食のためにS.S.コロンビア号へ向かった.途中でイル・ポスティーノ・ステーショナリーに寄って10周年とファンタズミックの刻印されたスーベニアメダルを娘が手に入れてメダルケースがちょうど一杯になった.

 娘も妻も足が痛いのと暑さで歩くだけでも汗が吹き出るので,S.S.コロンビア・ダイニングルームまではだらだらと歩いていった.桟橋を上がるとエアコンの節約のためかいつもは開け放しだった船の入り口ドアは閉まっていて,中のキャストが私たちが来たのに気付いて開けてくれた.

 テーブルへ案内されると窓からは昨朝走った浦安の海岸沿いの道路が見えた.食事は特においしいわけではないが,ネットから予約できるのと涼しくて落ち着いた雰囲気でゆっくりと食べれるので最終日の昼食は数年前からここにしている.

 昼食後に娘がマジックランプシアターにもう一度行きたいというので,またアラビアンコーストまで歩いた.途中でレイジングスピリッツの話を娘にしたら,それもということになった.マジックランプシアターは混んでいて後ろの方の席で見たが,夜の最終で見たほうが空いていて近くで見れるし,アドリブもあって面白かった.

 今回,最後のアトラクションとなったレイジングスピリッツだが,カメラをかばんに入れるように2回も言われたのでどれほど凄いのか楽しみにしたのだが,車体が大きくて安定性があるためかスピード感も360度回転の迫力も今一つだった.あれなら円山動物園にあったものの方が小さくて速く感じるぶん迫力があったように思う.

 まだ少し時間はあったが,妻と娘は疲労が限界に近いと思われたので,ホテルのロビーで休みながら空港へのバスを待つことにした.帰りのANA77便から見た夕日が雲海に沈む様子はとてもきれいで,暑かったとはいえ今年も天気に恵まれたことを感謝した.しかし,この雲の下には被災した東北地方があるということも忘れてはならないことだろう.

 無事に新千歳についた時は,正直言って何も問題なく無事に旅行が終わったのでホッとした.車の後部座席から聞こえる二人の寝息を聞きながら,高速道路を安全に十分気をつけながら家まで戻ってきた.


第4日目TDL&POOL
第4日目TDL&POOL
第4日目TDL&POOL
 今日一番の予定はDisney Drawing Classでキャラクターの絵を描くことで,入場してすぐにディズニーギャラリーへ行き昼のクラスを予約した.それから,娘のお気に入りになったビッグサンダーマウンテンに乗り,シンデレラ城に出来たギャラリーを45分待ちで鑑賞し,カリブの海賊に30分待ちで乗ったところで時間になりDrawing Classへ向かった.

 人気なのは今の時期限定のパイレーツミッキーだそうだが,何故か娘が選んだキャラクターはモンスターズインクのマイク.「目玉がひとつで描きやすそうでしょ。」ってそう言うものだろうか.おまけに妻と私もいっしょに参加することになり子供たちに混じって描く事に.

 実は,娘が小学校1年の時にもおしゃれキャットのマリーちゃんを描くクラスにいっしょに参加したことを憶えていたらしい.そういうわけで先生の言うとおりに30分ほどで何とかマイクらしきものを描いて各々それを手に家族で記念写真を撮ってもらった.その後,カントリーベアーのカレーライスで昼食をとりミラコスタへ帰って少し休憩.

 午後の予定はミラコスタのプールだったが,節電の影響で使えるのは屋外のプールだけとなっていた.プールのバーも売っているのは缶ビール,缶ジュース,お茶,ミネラルウォーター,袋入りのポテトチップスという有様だったが,凄く暑かったので水遊びが出来るだけで気持が良かった.

 夕食はTDLのダイヤモンドホースシューでペゴスグーフィーのフロンティアレビューで,食事をしてショーを観たがちょっとしたハプニングがあり妻には大うけだった.食後はアストロブラスター,スペースマウンテン,ロジャーラビットのカートゥーンスピンそして最後はスモールワールドとアトラクションを巡って閉園間際に帰還した.もう足がくたくたになった.


第3日目TDS

2011年8月9日 旅行
第3日目TDS
第3日目TDS
第3日目TDS
 今朝はミラコスタ宿泊客の優先入場を使ってまずタートルトークへ行った.X100のおかげで簡単にビデオ撮影を済まして,次の目的であるフォートレス・エクスプローションのレオナルドチャレンジのミッションでまた汗だくになりながら要塞の階段を上ったり下ったり.

 どうにかミッションを完了して今度は地下のマーメイドラグーンへもぐり込んだ.アリエルのショーを見ながらクールダウンし,娘がプレイグラウンドで遊んでいる間に少し休憩.昼食はヴォルケイニアレストランで済ませて一度ホテルに戻った.

 少し休憩したが,妻はそのままホテルに残り娘と2人でTDLへ行き,ビッグサンダーマウンテンとスプラッシュマウンテンにファストパスで乗り,ピーターパンズフライトに乗るために50分間待ち行列に並んだために時間切れとなり,オチェアーノでの夕食のためにミラコスタへ戻った.

 夜は再びTDLで残りのファストパスを使い切るつもりだったが,娘もついに足が痛くなり食後は風呂に入ってベッド上で休憩ということになった.時間が空いたので私は職場へのおみやげを買いにホテルの売店へ行き,帰りにおみやげ類の発送用の段ボール箱をもらってきた.

 例年はほとんど散歩でアトラクションはあまり乗らずショーを見て回る感じでもっとのんびりしていたのだが,今年は完全にアトラクション中心になっている.やはり『アトラクションをめいっぱい楽しむ3days』なんていうパッケージを2つも購入してしまったからなのだろうか.後半は『ショーをめいっぱい楽しむ...』にしておけばよかったのかもしれない.


第2日目TDL

2011年8月8日 旅行
第2日目TDL
第2日目TDL
第2日目TDL
 今日は開園時間にディズニーランドステーションに到着.午前中はGPサーキット,スペースマウンテン,アストロブラスター,スターツアーズと乗り継いで最後はモンスターズインク.

 TDLに最初に来て以来20数年にして初めて乗ったスペースマウンテンでは目が回ってちょっと気持が悪くなりました.暗闇の中を上下左右に方向が変わるのに天井の銀河のように見える光を目で追っていたのが悪かったみたいです.時間も結構長く感じて迫力満点でしたが,もう当分は乗らなくても結構という感じでした.

 アストロブラスターは20万点のターゲットは発見できなかったものの記録を更新しL-5になりました.モンスターズインクもすっかり慣れて懐中電灯でオレンジ色のちっちゃいモンスターを探していました.

 午後はカントリーベアーのカレーライスを食べてから,筏渡しに乗りトムソーヤー島の探検をしてから今日のもう一つの目的だったスプラッシュマウンテンに乗りました.もちろん最後はお決まりの水しぶきで少しだけ涼しくなりましたが,その次に乗ったビーバーカヌーを全力で漕いで再び汗だくになってしまいました.

 そして,新アトラクションのフィルハーマジックの素晴らしい3D映像を楽しんだ後,プーさんのハニーハント,そしてもう一度GPサーキットに乗りました.夕食はディズニーランドホテルで食べてから一度ホテルに戻り,今度は娘と2人でTDSに出かけてシンドバッドの七つの海の航海とマジックランプシアターに行ってきました.

 今日は一日に乗ったアトラクション数が過去最高で我が家の夏休みで記念すべき一日となりました.

第1日目TDS

2011年8月7日 旅行
第1日目TDS
第1日目TDS
第1日目TDS
 節電のために噴水が止まっていたり,ショップの出入口は1箇所以外が閉鎖されているという違いには気がついた.

 他にもなんだか景色が違うような気がすることはあるが,よほど注意しないとわからない程度の違いのような気がする.

 日曜だから混んではいるけれど,それでも例年の8割程度の入場者数ではないだろうか.新アトラクションのジャスミンのフライングカーペットはあまり人気がないのかほとんど待ち時間なしで乗れた.

 

『オリエンタルランド第1四半期決算…四半期で初の赤字

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが発表した2011年4〜6月期(第1四半期)の連結決算は、営業損益が30億4100万円の赤字に転落した。四半期ベースでの赤字計上は初めて。

売上高は前年同期比43.0%減の485億5100万円と大幅減収となった。東日本大震災で施設の一部が被災、営業を休止したことが響いた。また、4月下旬に営業を再開したものの、その後も地方からの来園者が減少し、入園者数やホテルの客室稼働率が前年を大幅に下回った。

経常損益は31億2700万円の赤字だった。災害による損失38億円を特別損失に計上、当期損益は38億0300万円の赤字となった。

収益悪化を受けて同社は「シルク・ドゥ・ソレイユシアター東京」での「ZED」の公演を今年12月31日で終了、事業から撤退することにした。事業撤退に伴って7〜9月期に長期前払費用21億3700万円を特別損失に計上する。』

 最近,テレビでTDRのCMをやっているので,来園者数が落ち込んでいるのだろうかと思っていたが,やはりそうだったようだ.

 約3割を占める地方からの団体客と3%程度の外国人観光客が大きく減ったのが原因だそうだ.

 私が心配しているのは放射能のことと,節電でホテルの部屋が暑いのではないかということだが,いったいどうなのだろうか.
 
『中国高速鉄道事故:強まる報道規制 当局批判トーンダウン

 200人以上が死傷した中国浙江省温州市の高速鉄道事故をめぐり、中国当局が報道規制をさらに強め、中国メディアの鉄道当局への批判が一気にトーンダウンしてきた。当局の通知を振り切る形で異例の独自報道を展開してきたメディア関係者は、インターネット上で悔しさを吐露している。

 関係者によると、中国共産党中央宣伝部は事故翌日の7月24日、独自報道を控え、国営新華社通信の記事を使うよう国内メディアに通知した。だが、当局の事故対応にネット上で批判が噴出し、中国各紙も背中を押されるように独自報道を続けてきた。

 こうした中、宣伝部が29日夜、「国内外の世論は複雑になってきており、沈静化に努めなければならない」とする新たな通知を出すと状況は一変。多い時には10ページ以上を割いて事故を詳報してきた北京紙「新京報」は30日付の1面トップに北京で7日間連続で大雨が降ったという記事を掲載した。香港メディアは、事故に関する4ページが差し替えられたと伝えた。

 新京報の編集幹部はミニブログで「これは恥であり、憤まんであり、光明の後の暗黒であり、未来に残す歴史だ。すまない。これ以上、どうしようもなかった」と悔しさをにじませた書き込みをし、当局から圧力があったことを示唆した。別の編集担当者は「2000人余りいる従業員の生活を考えなければならない」と苦渋の選択があったことをミニブログで明らかにした。

 現場での取材にも圧力がかかっている。中国紙記者によると、同僚が温州で取材をしていたが、30日になって上層部からの指示で本来の持ち場に戻された。同僚は抵抗したが、聞き入れられなかったという。記者は「社内でも不満が高まっている」と明かす。

 30日には犠牲者を追悼する様子の写真を1面に掲載した北京紙「北京青年報」も、31日は1面から事故関連の記事が消えた。強硬な論調が目立った上海紙「東方早報」は、31日付では賠償交渉で15遺族が合意したとする新華社の記事を掲載しただけだった。鉄道当局批判で報道番組担当プロデューサーの停職処分が伝えられた中央テレビは31日、鉄道当局者の言い分を紹介することに重点を置いた。

 鉄道当局への批判が中国指導部にまで及ぶことを懸念した党宣伝部が、停刊や停職など処分の可能性を示して規制を強化しているとみられる。これに対しネット利用者の間で「こんな報道では真実は隠されてしまう」「この国の期待は最後は外れてしまうものなのか」といった失望の声が広がっている。』


『次官「埋めていない」 証言と食い違い

 中国中央テレビは31日、鉄道省の陸東福次官の高速鉄道事故に関するインタビュー内容を伝えた。陸次官は、現場で事故車両を埋めたと批判されている問題について「救援作業の過程でできた穴には入れたが、埋めてはいない」と釈明した。また、追突された列車は事故当時に徐行しており、停止していなかったことも明かした。

 一方、現場で目撃した中国メディア記者は、先頭車両の運転台を重機で壊していたと指摘。重機で掘った穴に入れた上で一部には土をかぶせていたと証言している。24日午後に本紙記者が現場に入った際も、運転台の原形は残っておらず、粉々になった車両の破片や台車が土中から露出していた。他の車両も重機で転がされ、「証拠物」として扱っている様子はなかった。』


 報道規制で高速鉄道輸出への風評被害を防ぎ,鉄道当局さらには共産党指導部まで批判が及ぶのを避けようというのだろうが,何を今さらという感じだ.まさか,この事故が原因で高速鉄道への批判がこれほどのものになるとは予想していなかったのだろうが,これだけ情報が流れてしまった後では隠蔽しようとするだけ不信感が増大して逆効果のような気がする.

 これで驚いていたら,今度は衝突した先頭車両を破壊して埋めたことまで無かったことにしようとしていると言うのでさらに驚いた.ここまでやるかと思うようなことをするくらいだから,資源のために他国の排他的経済水域を犯すことはきっと何とも思っていないだろうし,歴史を自国の都合の良いように書き変えることぐらいは当たり前なのだろう.

 中国がお金を持った今となっては,これからも「何でもあり」で無理を通そうとするのだろうから,不景気,震災,財政難の3重苦に落ち込んでいるわが国にとってはまったくもって迷惑な話だ.
『 保安院からも「やらせ動員」の要請

 原発に関する説明会などで、会場が反対派ばかりにならないように、九州電力以外の電力会社でも動員を呼びかけていたほか、原子力安全・保安院からも動員の要請があったことが分かりました。

 中部電力:「保安院から(中部電力)本店の原子力部グループ長に対し口頭依頼がありました」

 中部電力によりますと、2007年に行われた原発に関する国主催のシンポジウムで、原子力安全・保安院から参加者を集めることと質問が反対派ばかりに偏らないよう地元の人に質問してもらうよう依頼がありました。中部電力では参加を呼びかけましたが、やらせ質問の依頼は断ったということです。経済産業省の指示を受けて、電力7社は過去5年間の調査結果を29日に報告しました。東京電力や中国電力・九州電力も説明会への動員を認めています。』


『 保安院、四国電関係者呼び出して依頼…動員問題

 経済産業省原子力安全・保安院が、原子力発電所のプルサーマル計画に関するシンポジウムで電力会社に動員や「やらせ質問」を要請していた問題で、保安院が四国電力の関係者を呼びつけて協力を依頼していたことがわかった。四国電力側は、「それなりの要請」と受け止めて、動員などの計画を練っていったという。

 関係者によると、シンポ2か月前の2006年4月上旬、保安院の広報担当者(課長級)から四国電力東京支社に「シンポジウムについて保安院からお話ししたいことがある」と連絡があった。

 東京副支社長と原子力担当社員(課長級)が保安院に出向き、広報担当者から「活発に議論することが大事だ」などと頼まれたという。』


『 「やらせ」で批判受け陳謝…寺坂院長が会見

「やらせ」問題を受け、原子力安全・保安院の寺坂信昭院長は29日午後9時半から緊急会見し、「(やらせが)指摘されたこと自体、中立、公正な判断を旨とする保安院にとって深刻な事態。事実なら国民の皆さまに大変申し訳ないと思う」と陳謝した。進退や責任問題については「第三者委員会の調査結果を踏まえて判断する」と述べ、明言を避けた。

 保安院は当初、海江田万里経産相が第三者委員会設置を説明したのを踏まえ、「それ以上の話はない」として、寺坂院長の会見を拒んだ。しかし、中部電力が「やらせ」を要請した保安院職員を特定しているため、報道陣から寺坂院長の説明を求める要望が相次いだ。一転して会見した理由を、寺坂院長は「批判を受け、改めて検討した」と釈明した。

 一方、「第三者委員会の調査には全面的に協力する」とし、内部調査の実施については「第三者委員会で一元的に調査するのが望ましい」として否定。「いま一度、原点に立ち返り使命感を持って職務に精励することが大切だ」と述べた。指摘された中部電力と四国電力の両原発でのやらせについて、「記憶を呼び起こしているが、そのようなことが行われたという認識はない」と強調した。』


『 保安院、厚労省に被ばく線量限度緩和要請

全国の原子力発電所で働く作業員の被ばく線量限度について、原子力安全・保安院は、福島第一、第二原発で浴びた線量を含めないよう求める文書を厚生労働省に提出していたことが分かりました。

 現在、福島第一、第二原発に限り、作業員の被ばく線量限度を緊急時の特例として250ミリシーベルトに引き上げていますが、一方で、平常時では5年間で100ミリシーベルト以内、うち1年間で50ミリシーベルト以内という規制があります。4月1日までに東京電力や東芝、日立などがまとめた試算によりますと、福島第一原発では今後、100ミリシーベルトを超える作業員がおよそ320人、50ミリシーベルトを超える作業員は1600人に上るとされています。このため、全国の原発で熟練技術者が1000人から2000人前後不足する事態となるとして、原子力安全・保安院は、福島第一原発の作業で受けた被ばく線量は平常時の枠外で扱うべきとする文書を厚生労働省に提出していました。しかし、原子力安全・保安院は、東京電力などが出した人数を精査していませんでした。また、安全性については、生涯線量1シーベルト(1000ミリシーベルト)を守るとしていますが、被ばく線量の管理をめぐって大きな問題となる可能性があります。』

 何が保安院だ.これでもまだ「原発は安全だ.」なんて信じている国民はいるのだろうか.電力会社は営利企業だから自分たちに都合の良いプロパガンダをするのは仕方がない部分もあるが,保安院は国家公務員なのだから国民の安全を確保する義務を負うはずである.

 原発推進という結論が先にあって反対住民への十分な説明もなくアリバイ工作のようないい加減な説明会をでっち上げるとは国民に対する重大な背信行為だろう.こんなことをして,結果的に福島原発事故のような人災を引き起こしたのであれば刑事責任が追及されても当然なのではないだろうか.

 まったく無責任きわまりないが,こんなことまでやらかしても誰もクビにならず退職金と天下りが保証されているのだから,官僚は一度なったらやめられない仕事なのだろう.だが,それでも「記憶を呼び起こしているが、そのようなことが行われたという認識はない」と言うのだから一体どうすればいいのだろうか.今の日本の官僚達に良心というものを期待するのは無理な話なのだろうか.

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